イギリス留学のビザは滞在期間・年齢・目的によって4種類に分かれます。
6ヶ月以内の語学留学はETA(£16)のみで渡航できますが、6ヶ月超なら学生ビザ(£524〜)、18〜30歳でフルタイム就労も視野に入れるならYMS(£298〜)が選択肢です。
早めの準備とスケジュール管理が成功の鍵です。
この記事では、イギリス留学に必要なビザについて、徹底解説していきます。
イギリス留学のビザ4種類を一覧で比較

イギリス留学のビザは「滞在期間」「年齢」「就労希望の有無」の3点で選ぶタイプが決まります。
自分の留学スタイルを整理してから適切なビザを確認することが、手続きをスムーズに進める第一歩です。
ここでは4種類を比較表で整理し、それぞれの特徴を解説します。
費用・対象期間・就労の可否を重視する方は、まず以下の比較表でご確認ください。
| ビザ種別 | 対象期間 | 対象者 | 申請料 | 就労 |
|---|---|---|---|---|
| ETA | 6ヶ月以内 | ビザ免除国籍者全般 | £16(約3,400円) | 不可 |
| 短期学生ビザ | 6ヶ月以内 | 語学留学者 | £214(約46,000円) | 不可 |
| 学生ビザ | 6ヶ月超 | 語学学校・大学生 | £524(約113,000円) | 週20時間まで可 |
| YMS | 最長2年 | 18〜30歳 | £298(約64,000円) | フルタイム可 |
「6ヶ月以内の語学留学ならETAで十分」と考えがちですが、目的・期間・年齢の組み合わせによって最適なビザは変わります。
各ビザの詳細は以下で確認しましょう。
①ETA(電子渡航認証):6ヶ月以内の短期渡航者向け
ETAは2025年1月8日から日本人にも義務化された電子渡航認証です。
ビザそのものではありませんが、6ヶ月以内でイギリスに入国するすべてのビザ免除国籍者に取得が必要です。
費用は£16(約3,400円)で、有効期間は2年間・複数回入国可能です。
ETAを取得していない場合、航空会社のチェックインでトラブルになる可能性があります。
旅行・短期語学留学・ビジネス渡航を問わず、ビザなし入国者は全員が対象です。
ただし、学生ビザや短期学生ビザを取得している場合はETAの申請は不要です。
フライトを予約したらすぐに英国政府公式アプリから申請しておくのが最も安全です。
有効期間が2年間あるため、将来の渡航分まで含めて早めに取得しておくと安心です。
②短期学生ビザ:6ヶ月以内の語学留学向け
短期学生ビザは、6ヶ月以内の語学留学で「ビザとして在留資格を明確にしたい場合」に取得するビザです。
申請料は£214(約46,000円)で、NHSへの加入義務はありません。
「日本人は6ヶ月以内ならビザ不要では?」と疑問を持つ方も多いです。
日本人は原則としてETA(またはビザなし)で6ヶ月以内の語学学校通学が可能ですが、学校側から短期学生ビザの取得を求められるケースもあります。
渡航前に学校またはエージェントに確認しましょう。
財政証明の準備は申請2ヶ月前から始めると余裕をもって対応できます。
ロンドンなら£1,529/月・ロンドン外なら£1,171/月相当の預金残高を「申請日から31日以内かつ連続28日以上保有していること」を英文バンクステートメントで証明する必要があります。
③学生ビザ:6ヶ月超の本格留学向け
学生ビザは語学学校や大学で6ヶ月を超えるコースに進む方に必要なビザです。
申請料£524(約113,000円)に加え、NHS(英国国民保健サービス)への加入が義務づけられており、1年あたり£776(約167,000円)の追加費用が発生します。
学生ビザ申請で特徴的なのが「CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)」の取得要件です。
CASとは、入学先のイギリスの教育機関が発行する入学許可の参照番号で、学費の支払いを完了した後に学校から発行されます。
CASなしでは学生ビザを申請できないため、学校とのコミュニケーションが鍵になります。
学費・生活費・ビザ費用・NHS費用の総計を事前に試算し、資金計画を立てた上で申請を進めましょう。
就労面では、コース受講中は週20時間まで、長期休暇中はフルタイムで働けます。
④YMS(ユースモビリティスキーム):18〜30歳向け
YMSは18〜30歳の日本人が最長2年間イギリスに滞在しながらフルタイムで就労できるビザです。
申請料£298(約64,000円)+NHS費用2年分(£1,552・約334,000円)が必要で、語学留学をしながら現地で働くことが可能です。
2024年1月以降、日本人は抽選なしで随時申請できるようになりました。
以前は年間枠が設けられた抽選制でしたが、日英の協定改正によりこのハードルが大幅に下がっています。
「留学しながら英語を学び、現地で働いてみたい」という18〜30歳の方には、費用対効果の高い選択肢です。
YMSは語学留学・就労・旅行を組み合わせた自由な2年間を過ごせる、イギリス留学最大の特権のひとつです。
財政証明として申請前28日以上連続して£2,530以上の預金残高が必要ですが、就労が可能なため、現地で収入を得ながらNHS費用分を回収できるケースも多くあります。
ビザ別の申請費用と財政証明

ビザ費用は申請料だけで見ると数万円ですが、学生ビザとYMSにはNHS費用・財政証明が加わり、準備する金額が大きく変わります。
費用の全体像を把握してから渡航計画を立てることが、後悔しない留学への近道です。
| 種別 | 申請料 | NHS費用 | 財政証明(基準) | 総費用目安 |
|---|---|---|---|---|
| ETA | £16(約3,400円) | なし | 不要 | 約3,400円 |
| 短期学生ビザ | £214(約46,000円) | なし | £1,529/月(ロンドン) | 約46,000円+預金証明 |
| 学生ビザ(1年) | £524(約113,000円) | £776/年(約167,000円) | £1,529/月×最大9ヶ月 | 約280,000円+預金証明 |
| YMS(2年) | £298(約64,000円) | £1,552(2年分・約334,000円) | £2,530以上 | 約398,000円+預金証明 |
ここでは4種類の費用を整理し、見落としがちなポイントを解説します。
ETA以外は財政証明用の預金残高を別途準備する必要があり、特に学生ビザは「申請料+NHSだけで約28万円」かかります。
アルクの258人調査では留学予算の中央値が100万円であり、ビザだけで予算の約28%を占める計算です。
留学費用の見積もりを立てる段階から、ビザ費用・NHS費用を必ず含めましょう。
ETAの費用:£16で2年間有効
ETAの申請料は£16(約3,400円)です。
2025年4月9日に£20から£16に改定されており、有効期間は2年間・複数回入国可能です。
費用が安く一度申請すれば2年間有効なため、複数回イギリスを訪れる予定がある方にも便利です。
支払いはクレジットカードで完了し、審査は最短3営業日で結果がメールで届きます。
一度申請しておけば次回の渡航時に再申請は不要(有効期間内の場合)です。
非公式の申請代行サービスは詐欺のリスクがあるため、必ず公式窓口から申請してください。
申請は英国政府の公式アプリ(UK ETA)または公式ウェブサイトから行います。
短期学生ビザの費用:申請料£214+財政証明
短期学生ビザの申請料は£214(約46,000円)です。
NHSへの加入義務はありませんが、現地での医療費に備えて海外留学保険への加入を強くおすすめします。
財政証明の基準額は、ロンドン留学なら£1,529/月・ロンドン外なら£1,171/月です(2026年4月確認)。
この金額はあくまで「財政証明のための基準額」であり、実際の生活費は別途必要です。
直前に一時的に資金を口座に入金しても28日の連続保有要件を満たせないため、渡航2ヶ月前から残高管理を始めましょう。
バンクステートメントは申請日から31日以内に発行され、かつ連続28日以上の残高を証明するものが求められます。
学生ビザの費用:申請料£524+NHS+財政証明
学生ビザの総費用は「申請料£524+NHS費用£776/年」が最低ラインで、1年ビザで申請料+NHSだけで約280,000円かかります。
NHS費用は申請時に前払い(ビザ申請と同時にオンラインで支払い)が必要なため、渡航前に多額の支出が発生します。
財政証明の基準額は以下のとおりです。
| 学習場所 | 月額基準 | 9ヶ月分(最大) |
|---|---|---|
| ロンドン | £1,529(約329,000円) | £13,761(約296万円) |
| ロンドン外 | £1,171(約252,000円) | £10,539(約227万円) |
財政証明の具体的な計算方法はエージェントに確認することで、不必要に高額な準備をせずに済みます。
ただし9ヶ月分全額を準備する必要があるわけではなく、コース期間に応じた月数分が対象です。
学費の大部分をすでに語学学校に支払っている場合は、その分を差し引けるケースもあります。
YMSの費用:申請料£298+NHS2年分
YMSの申請料は£298(約64,000円)で、NHS2年分(£1,552・約334,000円)を前払いするため、ビザ取得だけで約398,000円が必要です。
大きな金額に見えますが、2年間フルタイム就労が可能なため現地での収入で回収できる可能性があります。
参考として、ロンドンの最低賃金(2025年現在・£12.21/時)で週30時間働いた場合、月収は約£1,585(約341,000円)です。
2〜3ヶ月の就労でビザ費用相当額を回収できる計算になります。
就労可能で財政証明の条件がシンプルなYMSは、コスト意識が高い18〜30歳の方に最も適したビザです。
財政証明は£2,530以上(申請前28日以上連続保有)と比較的シンプルで、学生ビザより財政証明のハードルが低い点も魅力です。
財政証明で最も見落とされるのが『28日間連続保有』という期間要件です。
申請直前に必要額を振り込んでも条件を満たせず、申請が却下されてしまうケースが多くあります。
渡航1〜2ヶ月前には口座残高を基準額以上に保ち、その間は大きな引き出しをしないよう意識してください。
また、NHS費用は留学費用の見積もりに含めずに驚く方が多いため、予算計画の段階から必ず組み込んでおきましょう。
ビザ申請の手順をステップで解説

ビザ申請はオンライン手続きが主流になりましたが、手順を誤ると審査が遅延し、渡航日程の変更を余儀なくされるケースもあります。
4種類のビザそれぞれの申請手順をステップ形式で整理しましたので、渡航前の手続きに役立ててください。
ETAの申請手順(4ステップ)
ETAはスマートフォンの公式アプリから最短10分で申請でき、審査は最短3営業日で完了します。
渡航の1〜2週間前までには必ず申請を済ませておきましょう。
- 英国政府公式アプリ(UK ETA)をダウンロード、または公式ウェブサイト(gov.uk/apply-for-electronic-travel-authorisation)にアクセス
- パスポート情報・渡航目的・滞在先を入力
- 顔写真をアップロード(アプリのカメラ機能で撮影可能)
- £16をクレジットカードで支払い、申請完了。結果はメールで通知される
非公式の申請代行サービスは詐欺のリスクがあるため、必ず英国政府の公式窓口のみで申請してください。
申請後はETA番号をスクリーンショットで保存しておくと、渡航時にスムーズです。
パスポートを更新した場合は新パスポートで再申請が必要になります。
短期学生ビザの申請手順(5ステップ)
短期学生ビザの申請はコース開始日の3ヶ月前以降から可能です。
申請センター(VFSグローバル)でのパスポート提出が必要なため、予約を含めて余裕あるスケジュールを組みましょう。
- 語学学校から入学許可書(Acceptance Letter)を取得
- gov.ukのUKVIポータルでオンライン申請フォームを記入
- 財政証明書(英文バンクステートメント)等の書類を準備
- VFSグローバルのウェブサイトで申請センター(東京または大阪)を予約
- 申請センターを訪問し、パスポートと書類を提出。数週間後にeVisaが発行され、UKVIアカウントで確認できる
渡航前にUKVIアカウントにログインし、eVisaが正常に発行されていることを必ず確認してください。
申請センターの予約は時期によって混雑します。申請可能な時期の初日に予約を押さえることをおすすめします。
学生ビザの申請手順(6ステップ)
学生ビザはCAS取得から申請完了まで最低でも2〜3ヶ月かかります。
コース開始の4〜6ヶ月前には準備を始めるのが理想です。
- 語学学校・大学への入学手続きを完了し、学費を支払う
- 学校にCAS(Confirmation of Acceptance for Studies)の発行を依頼 → 1〜4週間でCAS番号が発行される
- gov.ukのUKVIポータルでオンライン申請フォームを記入(CAS番号を入力)
- NHS Immigration Health Surchargeをオンラインで支払い → 支払い参照番号を保存
- 財政証明・英語力証明(IELTSなど)・パスポート等の書類を準備
- VFSグローバルの申請センターを予約し、パスポートと書類を提出 → 審査完了後にeVisaが発行される
学費支払いが完了したらすぐにCAS申請を依頼し、CAS番号が届いたら氏名・コース名・日程・金額に誤りがないか即座に確認しましょう。
ステップ1〜2のCAS取得が最も時間を要します。
学校によっては書類審査や支払い確認に1〜2ヶ月かかる場合があります。
YMSの申請手順(5ステップ)
YMSは2024年1月以降、日本人は随時申請が可能です。
学生ビザと異なりCASが不要なため、申請手順はシンプルです。
- gov.ukのUKVIポータルでYMSオンライン申請フォームを記入
- NHS Immigration Health Surchargeをオンラインで支払い(2年分・£1,552)
- 財政証明(£2,530以上・28日以上連続保有の英文残高証明)を準備
- VFSグローバルの申請センターを予約し、パスポートと書類を提出
- 審査完了後にeVisaが発行される → UKVIアカウントでステータスを確認
渡航前に英語力・英文履歴書(CV)の準備を進めておくと、現地での就職活動がスムーズになります。
YMSは1回限りのビザのため、期間内に目標(語学習得・就労・旅行等)を達成できるよう入念な渡航計画を立てることが大切です。
ビザ申請に必要な書類一覧

書類の不備は再申請の最大原因であり、再申請には申請料が再度かかります。
チェックリストで事前に全書類を確認し、渡航の3〜4ヶ月前から準備を始めることで余裕を持って対応できます。
ここでは3種類のビザ(短期学生ビザ・学生ビザ・YMS)の必要書類をチェックリスト形式で整理しました。
短期学生ビザの必要書類
短期学生ビザに必要な書類は5点が基本です。
特に財政証明(バンクステートメント)の形式・期間要件を満たしているかを事前に確認しましょう。
- 有効なパスポート(帰国日から6ヶ月以上の有効期限があるもの)
- 入学許可書(語学学校からのAcceptance Letter)
- 英文バンクステートメント(申請日から31日以内発行・連続28日以上の残高証明)
- 証明写真(白背景・規定サイズ)
- 宿泊先の証明書(ホームステイ契約書・学生寮の確認書等)
書類の最終確認をエージェントのチェックサービスで依頼すると、不備を事前に発見できます。
バンクステートメントは「金融機関の正式なスタンプ・サイン・日付がすべてのページに記載されていること」が必須です。
ネットバンクのアプリ画面やスクリーンショットは原則として認められません。
学生ビザの必要書類(CAS・英語力証明含む)
学生ビザはCAS番号・英語力証明が必須で、短期学生ビザより準備書類が多くなります。
CAS番号は学校から発行されるものなので、入学手続き完了後すぐに発行依頼を行うことが重要です。
- 有効なパスポート
- CAS番号(学校から発行された入学許可の参照番号)
- 英語力証明(IELTS・TOEFL等)※学校・コースによって要件が異なる
- 英文財政証明書(申請日から28日以上連続保有の残高証明)
- NHS支払い証明(オンラインで支払い後に発行される参照番号)
- 証明写真
- 留学目的陳述書(Personal Statement)※学校・コースによって必要な場合あり
入学先の学校に英語力要件を必ず確認してから出願書類の準備を進めましょう。
英語力要件はコースや学校によって異なります。
語学学校の一般英語コースでは英語力証明が不要な場合もありますが、アカデミックコースでは必須とされるケースが多いです。
YMSの必要書類
YMSに必要な書類は4点とシンプルです。
書類が少ない分、財政証明とNHS費用の準備を確実に行うことが審査通過のポイントです。
- 有効なパスポート
- 英文財政証明書(£2,530以上・申請前28日以上連続保有)
- NHS支払い証明(£1,552の前払い後に発行)
- 証明写真
書類が少ない分、財政証明の保有期間要件(28日以上連続)を守ることに集中しましょう。
CASや入学許可書が不要なのがYMSの特徴です。申請前に英国政府の公式サイト(gov.uk)で最新の必要書類リストを必ず確認してください。
ビザ申請でよくある5つの失敗パターン

アルク留学が実施した258人への調査では、留学経験者123人のうち約41%が「ビザの申請や学校の入学準備が大変だった」と回答しています。
また、留学に興味のある135人のうち約56%が「ビザ申請・入学準備の情報を事前に知りたかった」と回答しており、多くの方が後から苦労していることがわかります(アルク留学経験者アンケート・n=258)。
典型的な失敗パターンを事前に知っておくことで、同じミスを防げます。
- ①申請時期が遅すぎて渡航日程が変更になる
- ②財政証明の金額・保有期間が不足して不許可になる
- ③CAS取得を見落として学生ビザ申請が遅延する
- ④書類不備で再申請・追加費用が発生する
- ⑤ETAを失念して渡航直前に気づく
①申請時期が遅すぎて渡航日程が変更になる
学生ビザの審査には通常3〜8週間かかり、混雑時期には10週間以上になることもあります。
「コース開始1ヶ月前に申請した」という遅すぎるスタートが原因で渡航日程を変更せざるを得なくなった事例が後を絶ちません。
学生ビザはコース開始の最大6ヶ月前から申請可能です。
この早期申請を活用し、余裕を持ったスケジュールで進めることが重要です。
以下の流れを逆算すると、CAS申請はコース開始の5〜6ヶ月前には動き始める必要があります。
- CAS取得
- 書類準備
- VFS予約
- 申請センター訪問
- 審査完了
エージェントを利用すると申請スケジュールを管理してもらえるため、遅延リスクを大幅に減らせます。
渡航日程の変更は、航空券の変更手数料・語学学校のコース開始日変更・宿泊先の調整など、多くの追加費用と手間が発生します。
②財政証明の金額・保有期間が不足して不許可になる
財政証明の失敗で最も多いのが「28日間連続保有要件の見落とし」です。
申請直前に必要額を口座に振り込んでも、連続28日の条件を満たせず不許可になるケースが多発しています。
財政証明は「今いくら口座にあるか」ではなく、「申請日から過去28日以上ずっと基準額以上の残高があったか」を証明するものです。
申請1〜2ヶ月前には残高を基準額以上に保ち、その間は大きな引き出しをしないことが重要です。
財政証明は「2ヶ月前から基準額以上を維持し続ける」という意識を持って管理してください。
不許可になった場合は再申請が必要で、学生ビザなら申請料£524(約113,000円)が再度かかります。
最悪の場合、渡航日程の変更や語学学校のコース変更も発生します。
③CAS取得を見落として学生ビザ申請が遅延する
CASは自分では取得できず、学校が発行するものです。
「申請書類は自分で揃えればいい」という思い込みから、CAS取得の依頼が後回しになるケースがよく見られます。
CAS発行には学校側の内部審査が必要で、通常1〜4週間かかります。
さらに学費の支払い完了が前提となるため、支払い手続きの遅れがCAS取得の遅れに直結します。
学費振込から学校の着金確認まで海外送金で1〜2週間かかる場合もあります。
誤りがあった場合は学校への訂正依頼に時間がかかるため、CAS番号受け取り後の即時確認が不可欠です。
語学学校への学費支払いが完了したらすぐにCAS申請の依頼を学校に行いましょう。
CAS番号が届いたら、氏名・コース名・日程・金額が正確かを即座に確認してください。
④書類不備で再申請・追加費用が発生する
バンクステートメントの形式不備が書類不備の最大原因です。
金融機関のスタンプ・サイン・日付が全ページに必要ですが、ネットバンクの明細書やスクリーンショットは原則として認められません。
- バンクステートメントのスタンプ・サインがない(ネット銀行のPDF明細を使用した)
- 発行日が申請日から31日を超えている(少し前に取得して放置した)
- 証明写真の背景が白でなかった・サイズが規定外だった
- パスポートの有効期限が帰国日から6ヶ月未満だった
提出前に第三者(エージェントの担当者・家族)に書類一式を確認してもらうことで、不備を未然に防ぐことができます。
再申請になると、学生ビザなら申請料£524(約113,000円)が再度発生します。
⑤ETAを失念して渡航直前に気づく
2025年1月8日から義務化されたETAを「自分には関係ない」と思っている方が依然として多くいます。
ETAなしで搭乗しようとすると、航空会社のチェックイン時にトラブルになる可能性があります。
ETAは審査に最短3営業日かかるため、渡航前日に申請しても間に合わない可能性があります。
フライトを予約したその日に申請を完了させる習慣をつけておきましょう。
「自分がどのビザ種別で渡航するか」を明確にしてから手続きを確認することで、このミスを防げます。
なお、学生ビザや短期学生ビザを取得している場合はETAは不要です。
ビザなし(ETAのみ)で6ヶ月以内の語学留学や観光で渡航する場合にのみ申請が必要です。
学生ビザの申請で最も後悔するのが、スケジュールの見誤りです。
CAS取得・書類準備・VFS予約・審査期間を合計すると、コース開始の5〜6ヶ月前には動き出してほしいというのが本音です。
『まだ時間がある』と思ったときが最も危険なタイミングで、ギリギリの申請は渡航日変更にもつながります。
スケジュール管理に不安を感じる方は、早めにエージェントにご相談いただくことをおすすめします。
エージェントのビザサポートで何が変わる?

アルク留学経験者アンケート(n=258)によると、留学で大変だったこと1位は「ビザの申請や学校の入学準備(約41%)」でした。
留学エージェントはビザ手続きのサポートも担うため、自力申請と比較すると手間とリスクが大きく変わります。
特に初めての海外長期留学や、ビザ手続きに不安がある方はエージェント活用を検討してください。
エージェントが代行できるビザサポートの内容
留学エージェントのビザサポートは、書類の準備から申請センターの予約まで幅広くカバーしています。
特にCAS取得の調整は、エージェント活用の最大メリットです。
- CAS取得のコーディネート — 学校との橋渡し役として、CAS申請から発行までをフォロー
- 必要書類チェック — 提出前に書類不備がないか担当者が確認
- 申請スケジュール管理 — コース開始日から逆算して各ステップの期限を提示
- 財政証明の要件確認 — 金額・保有期間の要件を個別にアドバイス
- 申請センター予約サポート — VFSグローバルの予約を一緒に確認・手配
- 申請後のフォロー — 不足書類の追加対応・審査状況の確認
エージェントのビザサポートは「申請者本人が正確に申請できるよう支援する」という位置づけであることを理解した上で活用しましょう。
ただし、ビザ申請書類の作成・提出の「代行」は行政書士の独占業務に該当するため、一般の留学エージェントは行えません。
一部のエージェントは提携行政書士による有料ビザ代行オプションを提供しています。
自力申請とエージェント活用の比較
ビザ手続きに経験がある方や英語でのやりとりに慣れている方は自力申請も可能ですが、初めての長期留学であればエージェント活用のほうがリスクを大幅に下げられます。
| 項目 | 自力申請 | エージェント活用 |
|---|---|---|
| 手続きの手間 | 全て自分で調べ・対応 | ガイドに沿って対応 |
| 書類不備リスク | 高い(自己チェックのみ) | 低い(担当者が確認) |
| CAS取得 | 学校と直接交渉 | エージェントが調整 |
| スケジュール管理 | 自己管理 | 逆算スケジュールを提示 |
| 費用 | ビザ費用のみ | 基本無料(一部有料オプション) |
| 向いている人 | 留学経験あり・英語対応に慣れている | 初めての長期留学・手続きに不安がある |
カウンセリング時に「ビザサポートの具体的な範囲」を確認することで、期待値のズレを防げます。
多くのエージェントは手数料無料で運営しています(語学学校からの紹介料が収入源)。
コストをかけずにビザサポートを受けられるため、初めての留学では活用しない理由はほとんどありません。
イギリス留学におすすめの留学エージェント5選【比較表】
イギリス留学のビザ手続きをスムーズに進めるには、ビザサポートが充実した信頼できる留学エージェントを選ぶことが重要です。
ここでは、アルクが厳選したイギリス対応の留学エージェント5社を比較表でご紹介します。
ビザ代行オプションの有無を重視する方は「ビザ代行」列を、業界団体への加盟を信頼性の指標にする方は「JAOS認定」列をご覧ください。
※JAOS(一般社団法人海外留学協議会)は海外留学業界の主要団体で、加盟エージェントは審査基準を満たしたことを示します。
| エージェント名 | 公式サイト | 手数料 | ビザ代行 | JAOS認定 | 現地サポート | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スマ留 | 有料(8.5万円〜) | 別途有料 | なし | あり(一部) | 定額パッケージで費用を明確にしたい人 | |
| 夢カナ留学 | 完全無料 | 要確認 | なし | あり(提携) | 無料英語レッスン付きを希望する人 | |
| 成功する留学 | 完全無料 | 有料(別途) | あり | あり(7カ国10都市) | 実績重視・手厚い現地サポートを求める人 | |
| タビケン留学 | 完全無料 | 要確認 | あり | あり(豪州) | JAOS認定エージェントを重視する人 |
初めてのイギリス長期留学でビザ手続きに不安がある方には、JAOS加盟かつ現地サポートが充実した成功する留学が特におすすめです。
よくある質問(FAQ)
イギリス留学のビザに関してよく寄せられる10の質問にお答えします。
申請前に確認しておくことで、手続きをスムーズに進められます。
- 日本人がイギリスに6ヶ月以内滞在する場合、ビザは必要ですか?
- ETAと短期学生ビザはどう使い分けますか?
- 学生ビザと短期学生ビザの違いは何ですか?
- CASとは何ですか?どうやって取得しますか?
- 財政証明の金額が足りない場合はどうなりますか?
- 学生ビザ取得後、アルバイトはできますか?
- YMSで語学留学しながら働くことはできますか?
- NHS(国民保健サービス)の加入は義務ですか?
- ビザ申請にどのくらいの時間がかかりますか?
- 留学エージェントはビザ申請を代行してくれますか?
Q1. 日本人がイギリスに6ヶ月以内滞在する場合、ビザは必要ですか?
A. 観光・短期語学留学目的であれば学生ビザは原則不要ですが、2025年1月8日以降はETA(電子渡航認証)の取得が必須です。
語学学校側から短期学生ビザを求められる場合もあるため、渡航前に学校に確認しましょう。
日本人はビザ免除協定によりイギリスに最長6ヶ月まで学生ビザなしで滞在できます。
ただし、ETA(£16)の取得は義務化されています。
Q2. ETAと短期学生ビザはどう使い分けますか?
A. 「英語を学ぶ目的で語学学校に6ヶ月以内通う」場合はETAのみで可能なケースが多いです。
ただし、在留資格を明確にしたい場合や学校側から求められた場合は短期学生ビザを取得します。
迷った場合は志望校またはエージェントに確認するのが最も確実です。
ETAはビザそのものではなく「入国許可の事前登録」のため、学校によっては短期学生ビザの取得を入学条件とする場合もあります。
Q3. 学生ビザと短期学生ビザの違いは何ですか?
A. 滞在期間と就労可否が主な違いです。
6ヶ月以内なら短期学生ビザ(£214)、6ヶ月超なら学生ビザ(£524+NHS£776/年)になり、学生ビザのみ週20時間までの就労が可能です。
コース期間が6ヶ月ちょうどか6ヶ月1日かで要件が変わるため、学校に正確な期間を確認しましょう。
短期学生ビザはNHSへの加入義務がなく費用を抑えられます。
一方、学生ビザはNHS費用が加わりますが、就労権と長期滞在が認められます。
Q4. CASとは何ですか?どうやって取得しますか?
A. CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)は学生ビザ申請に必要な入学許可の参照番号で、学校が発行します。
自分では取得できません。
受け取ったらすぐに内容を確認し、誤りがあれば学校に訂正を依頼してください。
語学学校や大学への入学手続き(学費支払い)が完了した後、学校にCAS発行を依頼します。
通常1〜4週間で番号が発行され、CASには氏名・コース内容・授業料・開始日が記載されており、ビザ申請フォームに入力します。
Q5. 財政証明の金額が足りない場合はどうなりますか?
A. 財政証明の基準額を下回っている場合は申請が却下されます。
申請料の返金はなく、再申請には再度£524が必要になります。
金額計算に不安がある方は申請前にエージェントに確認することをおすすめします。
学生ビザの財政証明基準はロンドンで£1,529/月・ロンドン外で£1,171/月(最大9ヶ月分)です。
渡航2ヶ月前から口座残高を基準額以上に維持し、28日以上の保有期間を確保しましょう。
Q6. 学生ビザ取得後、アルバイトはできますか?
A. 学生ビザ保有者はコース受講中は週20時間まで、長期休暇中はフルタイムで就労できます。
ビザの条件を超えた就労は不法就労となるため、上限を守ってください。
就労先(雇用主)にも就労ビザの条件を確認してもらうと安心です。
週20時間の制限はコース受講中のみ適用されます。夏休みなどの長期休暇中はフルタイム就労が許可されています。
なお、セルフエンプロイメント(自営)は原則として認められていません。
Q7. YMSで語学留学しながら働くことはできますか?
A. YMSはフルタイム就労が可能なため、語学学校に通いながら働くことができます。
午前中に学校、午後から就労というスケジュールで過ごす方が多いです。
入学前に「YMSビザでの受講が可能か」「時間割はどうなっているか」を学校に確認しましょう。
YMSで語学学校に通う場合、学校がYMSビザ保有者向けの半日コース(午前のみ等)を設けているケースがあります。
Q8. NHS(国民保健サービス)の加入は義務ですか?
A. 学生ビザとYMSの申請者にはNHS加入が義務です。
申請料とは別に事前納付が必要で、学生ビザ1年ならNHS費用は£776(約167,000円)です。
短期学生ビザ(6ヶ月以内)ではNHS加入義務はありませんが、渡航先での急病・事故に備えて民間の海外留学保険への加入を強くおすすめします。
NHSは英国の国民健康保険制度で、加入することで現地の医療機関を利用が可能です。
NHS費用はビザ申請の一環としてオンラインで事前に支払い、支払い参照番号を申請書に記載します。
Q9. ビザ申請にどのくらいの時間がかかりますか?
A. ビザ種別によって異なります。
- ETA:最短3営業日
- 短期学生ビザ・学生ビザ・YMS:3〜8週間(混雑時はさらに長くなる場合あり)
「いつ申請すればいいか」迷ったらエージェントに相談すると、コース開始日から逆算したスケジュールを提示してもらえます。
審査期間は目安であり、書類の追加提出を求められる場合や繁忙期には長くなることがあります。
学生ビザはコース開始の4〜6ヶ月前に動き始めるのが理想です。
Q10. 留学エージェントはビザ申請を代行してくれますか?
A. ビザ申請書類の作成・提出の「代行」は行政書士の独占業務のため、一般の留学エージェントは行えません。
ただし書類確認・スケジュール管理・CAS取得サポートは対応しています。
サポートの範囲はエージェントによって異なるため、カウンセリング時に「ビザサポートの具体的な内容」を確認しましょう。
一部のエージェントは提携行政書士によるビザ代行オプション(有料)を提供しています。
『エージェントに頼めばビザは任せられる』と思っている方が多いのですが、最終的に申請書に署名するのはご自身です。
書類の内容をご自身でも理解した上で申請に臨むことが、審査通過への近道です。
NHS費用や財政証明の連続保有要件など、見落としがちな出費・条件も多いため、まずは無料カウンセリングで全体像を把握してから準備を進めることをおすすめします。
まとめ:自分に合ったビザを選んでイギリス留学を実現しよう
イギリス留学のビザは滞在期間・年齢・就労希望の有無によって最適な種別が決まります。
最後に、この記事の要点を整理します。
| 留学スタイル | 推奨ビザ |
|---|---|
| 観光・短期語学留学(6ヶ月以内) | ETAのみ(約3,400円・手続き最小) |
| 語学留学(6ヶ月以内・学校からビザ必要と言われた場合) | 短期学生ビザ(£214) |
| 語学留学・大学留学(6ヶ月超) | 学生ビザ(£524+NHS£776/年) |
| 就労しながら長期滞在(18〜30歳) | YMS(£298+NHS2年分£1,552) |
- 早めに動き始める — 学生ビザはコース開始の4〜6ヶ月前から準備を始める
- 財政証明は2ヶ月前から管理 — 連続28日以上保有という期間要件を守る
- ETAを忘れない — フライト予約と同時に申請しておくと安心
アルク留学経験者アンケート(n=258)では、留学前に知りたかった情報の第2位が「ビザ・入学準備(約56%)」でした。
事前に正確な情報を得て準備することが、後悔しないイギリス留学への第一歩です。
ビザ手続きの不安がある方や、手続きを効率よく進めたい方は、イギリス対応の留学エージェントへの無料相談をぜひ活用してください。

