医療事務の通信講座は、費用・合格率・サポート体制のどれを重視するかで選ぶべき講座が変わります。
2026年現在、主要7社の料金は13,200円〜68,800円と5倍以上の差があり、合格率も公表値で88.0〜94.4%と各社で異なります。
本記事では費用・合格実績・質問対応・給付金の4軸で7社を比較し、あなたに合った1社を選びましょう。
| 通信講座 | 特徴 |
|---|---|
| ヒューマンアカデミー | ・eラーニング完結で自宅学習に最適 ・質問は何度でも無料で初学者も安心 ・教育訓練給付金対象で費用負担を軽減 |
| ユーキャン | ・10年間で75,792名の合格者を輩出した圧倒的実績 ・フルカラーテキスト+添削3回で基礎から着実に学べる ・給付金対象、月々3,900円の分割にも対応 |
| 資格の大原 | ・3級14,200円〜と段階的に学べる業界最安クラスの料金設定 ・映像通学とWeb通信から学習スタイルを選べる ・簿記で培った資格指導ノウハウを医療事務にも展開 |
7社 全比較表

医療事務におすすめの7社をまずは一覧でご紹介します。
費用を最優先にする方は「料金」列を、実績で選びたい方は「合格率」列を中心にご覧ください。
給付金の有無は実質負担額に直結するため、ハローワークで受給資格を確認してから講座を選ぶのが賢い順序です。
| 講座名 | 料金(税込) | 合格率・実績 | 質問 | 添削 | 教育訓練給付金 | スマホ対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヒューマンアカデミー | 47,300円 | 非公表 | 無制限・無料 | 3回 | ○ | ○ (完全対応) |
| ユーキャン | 49,000円 | 10年間75,792名 | 1日3問まで | 3回 | ○ | ○ |
| 資格の大原 | 14,200円〜 | 非公表 | 質問フォーム | あり | × | ○ (Web通信) |
| キャリカレ | 48,700〜68,800円 | 非公表 | 無制限・無料 | 3回 | × | ○ |
| ニチイ | 47,850円 | 88.0%(2023年度修了生) | 無制限 | レセプト複数回 | ○ | △ |
| 日本医療事務協会 | 37,400円 | 94.4%(2024年度) | 無制限 | 4回 | ○ | ○ |
| ソラスト(※教材のみ) | 13,200円〜 | — | — | — | × | — |
給付金対象の4社(ヒューマンアカデミー・ユーキャン・ニチイ・日本医療事務協会)は、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。
たとえばユーキャン49,000円は給付金適用後の実質負担が約39,200円になる計算です。
給付金なしの講座(資格の大原・キャリカレ)と比較する際は、この差額を加味して判断してください。
なお、ソラストは教材のみの販売(通信講座ではない)のため、サポートつき講座との単純比較はできません。
目的別おすすめ
あなたの状況に当てはまるものを確認して、最適な講座を見つけてください。
| あなたの状況 | おすすめ講座 |
|---|---|
| eラーニングだけで完結したい | ヒューマンアカデミー |
| 実績重視・確実に合格したい | ユーキャン または 日本医療事務協会 |
| できるだけ費用を抑えたい | 資格の大原(14,200円〜) ※教材のみならソラスト(13,200円〜) |
| 就職支援まで含めてサポートしてほしい | ニチイ |
| 合格後も学び続けたい(2講座目無料) | キャリカレ |
| 段階的に1級まで目指したい | 資格の大原 |
医療事務の通信講座おすすめ7社の詳細解説

この章では紹介順に沿って7社を詳しく解説します。
各講座の冒頭に「一言キャッチコピー」を入れているので、自分の優先事項と照らし合わせながら読み進めてください。
ヒューマンアカデミー|eラーニング完結×質問無制限

ヒューマンアカデミーの医療事務講座(eラーニング付)は47,300円(税込)。
テキスト学習と動画講義の両方がスマホ・PCで完結するeラーニング完全対応型で、通学不要のまま自宅で体系的に学べます。
最大の特徴は質問が無料で何回でもできる点です。
医療事務の学習では、レセプト(診療報酬明細書)の記載ルールや点数計算の細かい疑問が次々と生じます。
回数制限なく質問できる環境は、初学者にとって大きな安心材料になります。
添削は3回実施。提出課題を通じて理解度を客観的に確認しながら進められる設計です。
また、教育訓練給付金の対象講座に指定されており、受講料の20%がハローワークから支給されます。
47,300円の20%は9,460円の給付となる計算で、実質負担を37,840円程度に抑えられます。
メリット
eラーニングで動画講義・テキスト・問題演習のすべてがスマホに集約されています。
通勤時間、育児の合間、就寝前の30分など、生活の隙間に学習を差し込めるため、まとまった勉強時間が取りにくい社会人や主婦層におすすめです。
質問無制限の環境があれば、「この疑問は質問していいレベルか」と考える手間もなく、躊躇なく講師に確認できます。
デメリット
標準学習期間は3ヶ月、在籍期間やeラーニングの視聴期間は6ヶ月です。
自分でペース管理が必要になりますが、1週間に3回×1時間~2時間ほどが目安となります。
また、合格率の公表がないため、実績の数字で講座を比較したい方は後述のユーキャンや日本医療事務協会と見比べることをお勧めします。
ヒューマンアカデミー受講者の口コミ
eラーニング完結型のため、テキストを持ち歩かなくてもスマホだけで学習が継続できる点が評価されています。
移動中や休憩時間をうまく活用するのが、学習継続のカギです。
質問無制限の環境を活用して、疑問をその都度解消しながら進められたという声が多く見られます。
独学では調べるしかない疑問点を、講師に直接確認できる安心感は大きいです。
\質問無制限の環境を手に入れる/
ユーキャン|10年間75,792名の合格実績×フルカラーテキスト

ユーキャンの医療事務講座は49,000円(税込)。10年間で75,792名の合格者を輩出した実績は、国内の医療事務通信講座の中でも群を抜く数字です。
75,792名という規模は「10年間で毎年平均7,579名が合格した」計算になり、それだけ多くの受講者が実際に学習を継続して結果を出せた証拠と言えます。
テキストはフルカラー仕様で、図解・イラストを多用した視覚的にわかりやすい構成です。
医療保険制度や診療報酬点数の仕組みは概念が複雑なため、カラーの図解で整理されていると理解が格段に早まります。
標準学習期間は4ヶ月、受講期限は8ヶ月(標準の2倍)と余裕を持たせた設計になっており、仕事や育児との両立を前提にしたカリキュラム設計がされています。
メリット
添削は3回(修了課題含む)実施。
スマホ・PCでの学習にも対応しており、紙のテキストとデジタル学習を組み合わせられます。
分割払いは月々3,900円×13回(総計50,700円)に対応しているため、初期費用を抑えたい方にも選択肢があります。
教育訓練給付金の対象でもあり、実質負担を抑えた受講が可能です。
デメリット
質問は1日3問までの制限があります。
疑問が連続して生じる学習序盤は、制限内で優先順位をつけて質問をまとめる工夫が必要です。
質問回数を気にせず学びたい方には、ヒューマンアカデミーや日本医療事務協会(無制限)のほうが向いているかもしれません。
ユーキャン受講者の口コミ

医療事務合格しました☆ 小さい子どもがいますが、テキストの量が前より減り勉強しやすくなって、リベンジ成功です。 ありがとうございました(^^)
引用元:X
フルカラーテキストのわかりやすさを評価する声が多く見られます。
医療保険制度の複雑な仕組みも図解で整理されているため、文字ばかりのテキストより理解が進むという意見が多いです。



外出先でデジタルサポートを利用して勉強し、家でテキストを読みWEBテストを受けるなど、自分なりの勉強・復習方法で使用できるので早く身に付きました。
引用元:公式サイト
受講期限8ヶ月という余裕のある期間設定により、仕事が繁忙期でも学習を継続できたという体験談が見られます。
家庭の都合で学習が滞っても挽回できる期間の長さは、社会人受講者には重要なポイントです。
ただし、ユーキャンは1日3問の質問制限があります。
学習序盤は疑問が集中しやすいため、質問をまとめてから送るか、テキストの解説を先に読み込む習慣をつけると制限内で乗り切りやすくなります。
\10年間75,792名の実績/
資格の大原|14,200円〜の段階的コース設計×映像講義


資格の大原は、会計・簿記分野で長年の実績を持つ資格スクールです。
その指導ノウハウを医療事務にも活かし、3級から1級まで段階的に学べるコース設計が特徴です。
料金は3級合格コースのWeb通信が36,600円(映像通学は46,800円)から始まり、2級合格コースのWeb通信が24,400円、1級合格コースのWeb通信が38,700円と、取得したいレベルに応じて費用を最適化できます。
「まず3級で基礎を固めてから2級へ」というステップアップが可能な点は、他の7社にはない特徴です。
メリット
映像通学とWeb通信から学習スタイルを選べます。
映像通学は校舎のスクリーンで講義を視聴するスタイルで、自宅学習が続かない方におすすめです。
Web通信はPCやスマホで受講できるため、時間・場所を問わず学習できます。
質問はフォームで受け付けており、添削も実施しています。返金保証制度(一定条件)がある点も安心材料の一つです。
デメリット
教育訓練給付金の対象外です。
給付金が適用される4社(ヒューマンアカデミー・ユーキャン・ニチイ・日本医療事務協会)と実質負担額で比較すると、表示料金より割高になるケースがあります。
また、合格率の公表がないため、実績数値で選びたい方は参考にできるデータが限られます。
質問はフォーム対応のみで、リアルタイムのやりとりはできません。
資格の大原受講者の口コミ



税理士の勉強をしながら、医療事務の3級から学ぶ2級コースを受講しました。通信教育は初めてで不安もありましたが、理解が難しい所を先生方にメールや電話で質問・相談をした際も、分かりやすく教えて頂けて心強く、感謝しております。
引用元:公式サイト
3級から段階的にステップアップできる設計を評価する声があります。
いきなり上位資格を目指すより、基礎から積み上げることで理解が確実になるという体験談が見られます。
映像講義のわかりやすさを評価する声も多いです。
簿記・会計系で培われた整理された講義スタイルが、医療事務でも活かされているという意見があります。
しかし、給付金が使えない点を後悔したという声もあります。
受講を決める前に給付金対象講座と実質負担額を比較検討してください。
特に他の4社が給付金対象であることを踏まえると、料金面での逆転が起きる可能性があります。
\段階的に1級まで目指せる講座を確認する/
キャリカレ|質問無制限×2講座目無料特典


キャリカレの医療事務講座は料金がA・B・Cの3コース体系で、68,800円・58,800円・48,700円(いずれも税込)と選択肢が分かれています。
どのコースを選ぶかによって取得できる資格や学習内容が異なるため、受講前に公式サイトで各コースの詳細を確認することが重要です。
最大の特徴は合格特典の「2講座目無料サービス」です。
キャリカレの他の講座(美容・IT・ビジネス系など幅広い分野)を無料で追加受講できるため、医療事務の資格取得後にスキルアップを続けたい方にとって、実質的な費用対効果が高い設計になっています。
また、質問は何度でも無料で利用でき、標準学習期間3ヶ月・受講期限12ヶ月と、期間の余裕もあります。
メリット
紙テキストとデジタル教材を組み合わせた学習スタイルで、スマホ対応も完備されています。
添削は3回実施。
受講期限12ヶ月は本記事紹介7社の中で最長水準で、ゆっくり自分のペースで学習したい方に向いています。
合格後の次の資格まで見据えた学習設計ができる点は、キャリカレ独自の強みです。
デメリット
教育訓練給付金の対象外のため、表示価格がそのまま実質負担額になります。
給付金対象の4社と実質負担額を比較すると、金額差が広がります。
また、合格率の公表がないため、実績数値で比較したい方には情報が足りません。
コースが3種類あるため、どのコースを選ぶべきか判断に迷う場合は、公式サイトで各コースの取得資格・カリキュラムを確認してから申し込むことをお勧めします。
キャリカレ受講者の口コミ



「医療事務資格」と「医療秘書資格」の取得を実現することができ、今は嬉しさで一杯です。
引用元:公式サイト
2講座目無料特典を活用して、2つの資格を取得したという体験談が見られます。
1つの受講料で2つの資格を狙える設計は、学習意欲が高い方に響いています。
受講期限12ヶ月の長さが学習の安心感につながったという声がありました。
仕事が繁忙期でも期限を気にせず続けられるのは、社会人受講者にとって重要なポイントです。
コースが複数あってどれを選べばいいか迷ったという声があります。
受講前に公式サイトで各コースの取得資格と学習内容を比較し、自分が目指す資格に対応したコースを確認してから申し込むことが重要です。
\2講座目無料!/
ニチイ|50年の指導実績×修了生合格率88.0%


ニチイは医療事務分野に50年以上携わってきた専門機関で、医療機関との実績・ネットワークを持つ点が他の通信講座との大きな差別化ポイントです。
通信コースの料金は47,850円(税込)。
2023年度のニチイ修了生の合格率は88.0%で、受講から合格まで一定の実績があります。
88.0%という数字は「修了生の約9人に8人が合格した」ことを意味し、学習を最後まで続けた受講者が高確率で合格している証拠です。
標準学習期間は3ヶ月で、レセプト添削課題が複数回含まれます。
レセプト作成は医療事務の実務の中核をなすスキルで、繰り返しの添削指導を通じて実践力が養われます。
受講期限は6ヶ月で、教育訓練給付金の対象講座です。
メリット
医療機関との広いネットワークを通じた就職支援は、ニチイ独自の強みです。
資格取得後すぐに医療現場で働きたい方にとって、資格習得から就職まで一気通貫でサポートしてもらえる環境は大きなアドバンテージになります。
質問は回数無制限で利用でき、疑問を解消しながら学習できます。
デメリット
受講期限が6ヶ月と、本記事紹介7社の中で短い水準です(キャリカレ12ヶ月、ユーキャン8ヶ月と比較)。
仕事や育児で学習が滞りがちな方は、期限内に修了できるか事前にスケジュールを確認しておく必要があります。
スマホ対応は限定的なため、eラーニングでの学習を重視する方にはヒューマンアカデミーやユーキャンが向いています。
ニチイ受講者の口コミ



就職については、教室内に貼ってあるニチイの求人情報を見て、希望する病院を決めてから、お仕事相談を利用しました。親切でとても丁寧に案内していただきました。実際に働きはじめる前に、就業前研修があったのも、とても安心できました。
引用元:公式サイト
就職支援の充実度を評価する声が見られました。
資格取得後に医療機関へすぐに就職できたという体験談は、ニチイのネットワークの実効性を示しています。



無事にニチイ医療事務講座、学科修了試験は今日満点をとれたぁーーー あとはレセプト点検が来週実技試験で残り40点満点目指してがんばります!!!
引用元:X
レセプト添削が繰り返し実施される点を高く評価する声があります。
実務直結のスキルが身につくという安心感は、就職後の実践を意識している方にとって大きなメリットです。
受講期限6ヶ月では、仕事の繁忙期が続くと期限内の修了が厳しいと感じたという声があります。
受講前に学習スケジュールを3ヶ月・6ヶ月で2段階に組み立てておくことで、遅れが生じても期限内に挽回しやすくなります。
\50年の実績×就職支援/
日本医療事務協会|合格率94.4%×添削4回


日本医療事務協会の通信コースは37,400円(税込)。
2024年度の医療事務検定試験実績として合格率94.4%を公表しており、「受験者の約20人に19人が合格した」ことを意味します。
本記事で紹介する7社の中で合格率の公表値が最も高く、実績面・料金面でも優位性があります。
給付金対象4社の中では37,400円が最安で、給付金(受講料の20%)を適用すると実質負担額は約29,920円になる計算です。
添削は4回と本記事の7社中で最多水準。質問も制限なしで利用でき、サポートの手厚さと料金のバランスが良い講座です。
メリット
合格率94.4%・料金37,400円・添削4回・質問無制限という4軸すべてで高いスペックを示しています。
費用を抑えながら手厚いサポートで確実に合格を目指したい方にとって、検討する価値が高い講座です。
給付金適用後の実質負担約29,920円は、7社の中でも競争力のある水準です。
デメリット
受講期限の詳細は公式サイトで確認が必要です。
また、スマホ対応については公式サイトでの確認を推奨します。
合格率94.4%は「日本医療事務協会が実施する医療事務検定試験」の実績であるため、他の試験・資格との合格率と単純に比較できない点には注意が必要です。
どの資格の試験を受験するかを確認した上で、合格率データを参照してください。
日本医療事務協会受講者の口コミ



子育てとの両立でしたが、最後までやる気をキープできたのは担当してくださった先生のおかげです。課題の添削にも質問にも、本当に丁寧に対応していただきました。
引用元:公式サイト
添削が4回実施される点を評価する声があります。
提出のたびに弱点が明確になり、繰り返しの修正で実力が着実に積み上がったという体験談が見られます。
給付金適用後の実質負担の安さと、サポートの充実度のバランスを評価する声もありました。
費用対効果の観点で選んだという理由が多く見られます。
合格率の数字に注目して選んだが、どの試験・資格の合格率なのかを事前に把握しておくべきだったという声があります。
受講前に自分が受験する試験と講座が取り扱う試験が一致しているか確認しておきましょう。
\合格率94.4%×給付金対象最安値/
ソラスト|13,200円〜の教材販売(※通信講座ではありません)


ソラストの医療事務講座はスタンダードコース13,200円、マスターコース16,500円(いずれも税込)で教材を購入できます。
ただし、ソラストは通信講座(動画講義・質問サポート・添削指導等)ではなく、教材のみの販売です。
他の6社のような講師による講義や質問対応、添削サービスは付属しません。
「すでに医療事務の基礎知識がある」「独学で学習できる自信がある」「費用を最小限に抑えたい」という方にとっては、13,200円〜という価格は魅力的です。
一方、初学者や学習サポートが欲しい方は、質問対応・添削・動画講義がセットになった他の6社の通信講座を選ぶ方が合格に近づけます。
\給付金対象で質問無制限/
医療事務の通信講座の選び方 4つのポイント


通信講座を選ぶ際に押さえるべき判断軸を4つに絞ってお伝えします。
優先順位が高いポイントから順に確認すると、選択肢が自然に絞れてきます。
①取得できる資格の種類で選ぶ
医療事務の資格は複数あり、講座によって対象試験が異なります。
主要な資格には「医療事務認定実務者」「メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)」「医療事務検定試験」「診療報酬請求事務能力認定試験」などがあります。
「医療事務認定実務者」は在宅受験が可能で毎月実施されており、合格率は約60〜80%と取り組みやすい資格です。
一方、「診療報酬請求事務能力認定試験」は医療事務資格の中でも上位に位置し、就職時の評価が特に高い傾向があります。
受講を決める前に、「その講座でどの資格を取得できるか」を必ず確認してください。
取得できる資格が就職先で評価されるかどうかも、事前にリサーチしておくことをお勧めします。
主婦の方やパート就職を検討している方は、在宅受験できる医療事務認定実務者から始めるのが取り組みやすいでしょう。
②費用で選ぶ(実質負担額=受講料−給付金)
7社の料金は13,200円〜68,800円と幅広い範囲にわたります。
ただし「安い講座が必ずしもお得」とは言えません。
教育訓練給付金が使える講座は、受講料の20%がハローワークから支給されるため、実質負担額が大きく下がる場合があります。
- 日本医療事務協会:37,400円 → 約29,920円
- ヒューマンアカデミー:47,300円 → 約37,840円
- ニチイ:47,850円 → 約38,280円
- ユーキャン:49,000円 → 約39,200円
給付金の受給資格(雇用保険加入期間など)があるかどうかは、最寄りのハローワークで事前に確認できます。
給付金が使える方は、給付金対象講座を優先的に検討することで費用負担を抑えられます。
費用重視なら「資格の大原14,200円〜」が通信講座としては最安クラスです。
ソラスト(13,200円〜)は教材のみの販売で通信講座ではないため、学習サポートが不要な方向けの選択肢です。
③サポート体制で選ぶ
通信講座のサポートは主に「質問対応」「添削」「就職支援」の3要素で評価できます。
質問の回数に着目すると、無制限対応のヒューマンアカデミー・キャリカレ・ニチイ・日本医療事務協会は、疑問が多い初学者に向いています。
ユーキャンは1日3問の制限があるため、学習序盤に疑問が集中しやすい方は制限内で効率的に質問をまとめる習慣が必要です。
添削の回数は日本医療事務協会(4回)が最多で、ニチイはレセプト添削を複数回実施します。
レセプト作成スキルを確実に身につけたい場合は、添削回数の多い講座が有利です。
就職支援を重視する場合は、医療機関とのネットワークを持つニチイが頭一つ抜けています。
資格取得後の就職まで見据えて選ぶ場合は、ニチイを第一候補に検討してください。
④学習スタイルで選ぶ
eラーニング完結型を求めるならヒューマンアカデミー、紙のテキストで丁寧に学びたい方にはユーキャン、通学・通信から選べる柔軟性を求めるなら資格の大原が向いています。
スマホでの学習比重が高い方はヒューマンアカデミー・ユーキャン・資格の大原(Web通信)・キャリカレが対応しています。
ニチイはスマホ対応が限定的なため、スマホ学習メインの方は事前に確認が必要です。
\スマホ完結で主婦でも学びやすい/
医療事務試験の概要と合格のポイント


医療事務の試験について、基本情報から学習スケジュールまで整理します。
試験の基本情報(合格率・受験料・試験形式)
医療事務認定実務者試験の基本情報は以下のとおりです。
| 正式名称 | 医療事務認定実務者 |
|---|---|
| 合格率 | 約60〜80% |
| 受験料 | 一般5,000円・団体4,500円 |
| 受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
| 合格基準 | 学科・実技ともに60%以上 |
| 試験形式 | マークシート(学科+実技) |
| 試験日程 | 毎月実施(在宅受験可) |
| 必要学習時間 | 約200〜400時間 |
合格率60〜80%は、本記事で比較した「日本医療事務協会の医療事務検定試験(94.4%)」「ニチイ修了生(88.0%)」とは異なる試験・異なる集計対象です。
試験によって合格率が大きく異なるため、自分が受験する試験の合格率を確認した上で難易度を判断してください。
受験資格に制限がなく、年齢・学歴・経験を問わず誰でも受験できる点は、医療事務資格の大きな特徴です。
在宅受験できる資格と会場受験の違い
医療事務認定実務者は在宅受験が可能です。
会場に足を運ぶ必要がなく、自宅で受験できるため、育児中・介護中・遠方在住など会場受験が難しい方でもチャレンジしやすい設計になっています。
毎月実施されているため、「この月に受験する」という計画が立てやすく、学習ペースを自分でコントロールしやすいのも特長です。
在宅受験のメリットは会場までの移動時間・交通費の節約だけではありません。
自宅の慣れた環境で受験できるため、緊張感が軽減されやすいという心理的な面もあります。
一方、会場受験が必要な「診療報酬請求事務能力認定試験」は、年2回(7月・12月)の実施で試験機会が限られます。
難易度は高いですが医療機関での評価が高く、キャリアアップを目指す方向けの資格です。
まず在宅受験可能な医療事務認定実務者で基礎を固め、その後に上位資格を目指すステップアップの道筋が現実的です。
200〜400時間の学習スケジュール例
必要学習時間の200〜400時間は、1日の学習時間によって必要な期間が大きく変わります。
200時間を「平日1時間+土日2時間」のペースで計算すると、週9時間・約22週(5ヶ月半)で達成できる計算です。
400時間必要な場合は、同じペースで約44週(11ヶ月弱)かかります。
このように学習時間の幅が200〜400時間と広い理由は、受験する資格のレベルと個人の習熟度に差があるためです。
初学者が医療事務認定実務者(合格率60〜80%)を目指す場合は200時間程度が目安になりますが、診療報酬請求事務能力認定試験を目指す場合は400時間以上が必要なケースもあります。
標準学習期間が明示されている講座(ユーキャン:4ヶ月、キャリカレ:3ヶ月、ニチイ:3ヶ月)を参考にすると、週の学習時間10〜15時間を確保できれば3〜4ヶ月での合格が現実的なラインです。
\初学者向けで教育訓練給付金も対象/
医療事務の通信講座に関するよくある質問(FAQ)
医療事務の通信講座を選ぶ上でよく寄せられる疑問に、Q&A形式でお答えします。
Q1. 医療事務の通信講座で最も安いのはどこですか?
A. 通信講座では資格の大原の3級合格コース(Web通信)14,200円が最安です。
教材のみであればソラスト13,200円〜が最も安価ですが、動画講義や質問サポートは付属しません。
本記事紹介7社の中では、ソラストのスタンダードコース13,200円が最も低価格です。
次いで資格の大原のWeb通信コースが14,200円(最安コース)から受講できます。
ただし、両社は教育訓練給付金の対象外のため、表示価格がそのまま実質負担額になる点に注意しましょう。
給付金対象4社(ヒューマンアカデミー・ユーキャン・ニチイ・日本医療事務協会)は受講料の20%が支給されるため、表示価格では高くても実質負担額では逆転するケースがあります。
受給資格があるかどうかをハローワークで確認した上で比較してください。
Q2. 合格率が最も高い通信講座はどこですか?
A. 公表値では日本医療事務協会の94.4%(2024年度)が最高です。
本記事掲載7社の中で合格率を公表しているのはニチイ(88.0%・2023年度修了生)と日本医療事務協会(94.4%・2024年度)の2社です。
ただし、合格率の集計対象(修了生全体 or 受験者全体)と対象試験が各社で異なるため、単純な比較ではありません。
合格率の数値とともに、「どの試験の」「誰を対象にした」合格率かを公式サイトで確認することをお勧めします。
Q3. 教育訓練給付金が使える講座はどれですか?
A. ヒューマンアカデミー・ユーキャン・ニチイ・日本医療事務協会の4社が対象です。
教育訓練給付金は、雇用保険加入者(一定期間以上)が指定講座を受講した場合に、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給される制度です。
受給資格があるかどうかは、事前にハローワークで確認できます。
給付金を受けるには、受講前にハローワークへの手続きが必要なため、申し込み前に受給資格の確認と手続きを済ませておくことが重要です。
Q4. 独学と通信講座、どちらがおすすめですか?
A. 初学者には通信講座がおすすめです。特にレセプト作成は独学での習得が困難なためです。
医療事務の試験範囲は医療保険制度・診療報酬点数・レセプト作成と幅広く、テキスト選びや学習順序を自分で設計する独学は、情報収集に多くの時間が取られます。
通信講座はカリキュラムが整理されているため、「次に何を学べばいいか」で迷わず学習を進められます。
特に、レセプト作成は正確な点数計算と記載ルールが求められるため、添削指導で誤りを修正しながら学ぶ環境が合格への最短ルートです。
費用を抑えたい場合は、ソラスト13,200円〜や資格の大原14,200円〜から始めるのも一つの方法です。
Q5. 医療事務の資格は何種類あり、どれがおすすめですか?
A. 代表的な資格は4種類あり、初学者には「医療事務認定実務者」がおすすめです。
代表的な医療事務資格は以下の4つです。
- 医療事務認定実務者:在宅受験・毎月実施・合格率60〜80%。初学者の入門資格として最適
- メディカルクラーク(医療事務技能審査試験):年12回実施。医科・歯科があり、医療機関での認知度が高い
- 医療事務検定試験(日本医療事務協会):合格率94.4%(2024年度)。日本医療事務協会の認定資格
- 診療報酬請求事務能力認定試験:年2回実施・合格率30〜40%台。医療事務資格の中で最難関で評価も最高
就職を早期に実現したい場合は、まず医療事務認定実務者またはメディカルクラークを取得し、その後に診療報酬請求事務能力認定試験を目指すステップアップが現実的です。
Q6. 未経験から医療事務に就職できますか?
A. 資格を取得すれば未経験でも就職は可能です。
特にクリニックや調剤薬局は、未経験採用も多く見られます。
医療事務は実務経験よりも資格の有無が採用に影響しやすい職種です。
未経験でも資格を取得していれば、クリニックや小規模医療機関では採用される事例が多くあります。
就職を目指す場合は、ニチイのように医療機関との就職支援ネットワークを持つ講座を選ぶと、資格取得から就職活動まで一貫してサポートしてもらえます。
また、転職に有利な資格も合わせて確認しておくと、就活の視野が広がります。
Q7. 医療事務の年収はどのくらいですか?
A. 平均年収は約250万〜350万円が一般的な目安です。
医療事務の年収は雇用形態(正社員・パート)・勤務先(病院規模・地域)・保有資格によって大きく異なります。
正社員の場合は年収300万〜350万円前後、パートは時給900〜1,200円程度が多くの地域での相場です。
診療報酬請求事務能力認定試験など上位資格を持つ場合は、専任業務として高い評価を受けるケースもあります。
ワークライフバランスを重視しやすい環境が多く、育児と両立しながら働く女性が多いのも医療事務の特徴の一つです。
Q8. 調剤薬局事務との違いは何ですか?
A. 勤務先・扱う点数表・取得資格が異なります。どちらを目指すかで受講すべき講座が変わります。
医療事務は病院・クリニックで働き、「診療報酬点数表」に基づいてレセプトを作成します。
調剤薬局事務は調剤薬局で働き、「薬価基準・調剤報酬点数表」を扱う仕事です。
試験・資格も別々のため、目指す職場に合った講座を選ぶ必要があります。
どちらが自分に合っているか迷っている場合は、勤務先の候補(病院 or 薬局)を先に絞ってから資格・講座を選ぶと判断がスムーズです。
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まとめ|目的別おすすめ講座
医療事務の通信講座は、費用・合格率・サポート・学習スタイルで最適な選択肢が変わります。
| あなたの状況 | おすすめ講座 | 理由 |
|---|---|---|
| eラーニングで完結したい | ヒューマンアカデミー(47,300円) | スマホ完結+質問無制限+給付金対象 |
| 実績で選びたい | ユーキャン(49,000円) | 10年間75,792名の合格者実績 |
| とにかく費用を抑えたい | 資格の大原(14,200円〜) | 通信講座として最安クラス。※教材のみならソラスト13,200円〜 |
| 段階的に上級を目指したい | 資格の大原(14,200円〜) | 3級→2級→1級のステップアップ対応 |
| 就職支援まで一貫してほしい | ニチイ(47,850円) | 医療機関ネットワーク×就職サポート |
| 合格率重視+費用も抑えたい | 日本医療事務協会(37,400円) | 公表合格率94.4%+給付金対象の最安 |
| 合格後も学び続けたい | キャリカレ(48,700円〜) | 2講座目無料特典 |
まず給付金の受給資格を確認し、対象であれば4社(ヒューマンアカデミー・ユーキャン・ニチイ・日本医療事務協会)の中から選ぶのが実質負担を抑えた合理的な選択です。
費用最優先であれば資格の大原を、就職支援まで含めてサポートしてほしい場合はニチイを検討してください。
教材のみで独学する方はソラスト(13,200円〜)も選択肢になります。

