医療事務の難易度は「どの試験を受けるか」で大きく変わります。
医療事務という名前の国家資格は存在せず、複数の民間団体がそれぞれ異なる試験を実施しているためです。
入門的な医療事務検定試験は受講生合格率94.4%(2024年度)に達する一方、IBT方式で全国実施される医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)は学科・実技ともに70%以上の得点が必須となります。
本記事では、現在受験可能な主要4試験の合格率・受験料・合格基準を一覧で比較し、未経験者やキャリアアップ志望者がどの試験を選ぶべきかを整理します。
医療事務認定実務者®試験に対応した通信講座を探している方は、教育訓練給付金対象でeラーニング学習が可能なヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)が選択肢になります。
医療事務の通信講座については、医療事務の通信講座おすすめ記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
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医療事務の難易度|現在受験できる4試験の合格率比較

医療事務系の民間試験は複数ありますが、本記事では2026年5月時点で受験可能な主要4試験を取り上げます。
なお、長らく「医療事務の最難関」と紹介されてきた診療報酬請求事務能力認定試験は、主催の公益財団法人日本医療保険事務協会が2026年3月31日に解散したため、2025年12月14日の第63回をもって実施が終了しています。
現在受験できる4試験を、合格率の高い順に並べると以下のとおりです。
| 試験名 | 主催団体 | 公表合格率 | 受験料(税込) | 合格基準 | 受験方式 |
|---|---|---|---|---|---|
| 医療事務検定試験 | 日本医療事務協会 | 受講生94.4%(2024年度)、平均約90% | 7,700円 | 総得点の約70% | 自宅受験(紙) |
| 医科 医療事務管理士®技能認定試験 | JSMA技能認定振興協会 | 直近6回:73.6〜84.7%(2025/09〜2026/02) | 7,500円 | 在宅:学科約80%・実技約80%/IBT:総合70% | 在宅(毎月)/IBT随時 |
| 医療事務認定実務者®試験 | 全国医療福祉教育協会 | 約60〜80% | 一般5,000円/団体4,500円 | 学科・実技ともに60%以上 | 在宅受験(毎月) |
| 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®) | 日本医療教育財団 | 50年累計:受験171万人・合格99万人(約58%) | 8,800円 | 学科・実技ともに70%以上 | IBT(毎月複数回) |
合格率だけ見ると「医療事務検定試験」が最も合格しやすく、メディカルクラーク®が最も厳しい数字です。
ただし合格率の比較には注意点があります。
医療事務検定試験と医療事務認定実務者®試験は「学校・講座の受講生が中心に受験する」性質があり、合格率には学習サポートの効果が織り込まれています。
一方でメディカルクラーク®はIBT(インターネット試験)で広く一般受験者を含むため、合格率の母集団が異なります。
そのため「合格率が高い=簡単」と単純に判断するのは早計で、合格基準(60%か70%か80%か)や試験範囲の広さも合わせて考える必要があります。
試験別に見る医療事務 難易度の詳細

この章では4試験を1つずつ取り上げ、誰におすすめできるか・どこが難しいかを整理します。
医療事務検定試験|未経験から最短で取りたい人向け
医療事務検定試験は、日本医療事務協会が主催する自宅受験形式の検定です。
学科試験は正誤問題20問と記述問題5問、実技試験は会計欄作成が外来1問・入院1問の構成となっています。
合格基準は「総得点の70%程度を基準に問題の難易度で補正した点数以上」と明記されており、教材・資料を見ながら受験できる点が大きな特徴です。
受講生の合格率は2024年度で94.4%、公式FAQには「平均で90%前後」と記載されています。
受験料は7,700円(税込)で、毎月第4日曜日に実施されます。
未経験者が最初に担当することの多い受付・会計業務を中心に出題される設計のため、医療事務の入り口として位置づけられます。
履歴書には「日本医療事務協会主催 医療事務検定試験 合格」と記載できます。
医科 医療事務管理士®技能認定試験|在宅もIBTも選べる柔軟な試験
医科 医療事務管理士®技能認定試験は、JSMA(技能認定振興協会)が実施する民間資格です。
在宅受験(紙試験)は毎月第4土曜日翌日の日曜日に実施され、IBT(インターネット試験)は好きな時に受験できる柔軟な仕組みになっています。
公式サイトに掲載されている直近6回(2025年9月〜2026年2月)の合格率は次のとおりです。
| 実施年月 | 合格率 |
|---|---|
| 2026/02 | 73.6% |
| 2026/01 | 80.3% |
| 2025/12 | 80.4% |
| 2025/11 | 82.5% |
| 2025/10 | 80.0% |
| 2025/09 | 84.7% |
合格基準は受験方式により異なります。
在宅試験は「実技の点検・各作成問題で約60%以上かつ3問合計約80%以上、学科は約80%以上」と細かく設定されており、IBTでは「学科と実技の総合計70%以上」とシンプルです。
受験料は学科・実技で7,500円(税込)、いずれかが免除される場合は5,400円(税込)となります。
レセプト点検問題1問と作成問題2問(外来・入院)が出題されるため、実務に近いスキルが問われます。
医療事務認定実務者®試験|在宅でじっくり取りたい人向け
医療事務認定実務者®試験は、全国医療福祉教育協会が認定する試験で、学科問題と実技問題(レセプト作成1症例)をすべて4択マークシート方式で出題するのが特徴です。
合格基準は学科・実技ともに60%以上で、他の試験と比較すると基準ラインが低めに設定されています。
合格率は約60〜80%とレンジで示されており、毎月実施・在宅受験可能な点も初学者向けの設計です。
受験料は一般5,000円(税込)、団体4,500円(税込)と4試験の中で最も安く、学習時間の目安は200〜400時間とされています。
合格者には全国医療福祉教育協会、および特定非営利活動法人 職業技能専門教育研究機構による合格証書が発行されます。
たのまな医療事務講座が目指せる資格として採用しているのも、この医療事務認定実務者®試験です。
医療事務技能審査試験/メディカルクラーク®|実務志向で体系的に学びたい人向け
医療事務技能審査試験は、一般財団法人 日本医療教育財団が実施する試験で、合格者には「メディカル クラーク®」の称号が付与されます。
受験方式はIBT(インターネット試験、試験官による監視あり)で、毎月土日を中心に複数回設定されています。
合格基準は学科・実技それぞれの得点率が70%以上と他試験より厳しめで、合格には体系的な学習が前提となります。
試験範囲は学科50分(60問)の医療事務知識、実技70分の患者接遇・診療報酬明細書(レセプト)作成・点数計算・会計点検と幅広く設計されています。
参考資料を見ながら受験できる点は他の在宅試験と共通ですが、IBT方式のため試験官の監視下で時間制限内に解く必要があります。
受験料は8,800円(税込)で4試験の中で最も高めです。
50年の累計受験者数は171万人、合格者数は99万人を超えると公式に発表されており、医療事務関連では国内最大級の試験規模に位置づけられます。
日本医療教育財団は「現在数多くのメディカルクラーク®が、全国の医療機関で活躍しています」と公表しており、実務志向で資格をしっかり活かしたい方に向きます。
医療事務の難易度を左右する3つのポイント

「合格率がX%」だけでは医療事務試験の難易度は判断できません。
ここでは、医療事務試験の難易度を左右する3つの要素を整理します。
①合格基準のラインが60%か70%か80%か
医療事務試験で最も分かりやすい難易度の差は、合格に必要な得点率です。
医療事務認定実務者®試験は学科・実技ともに60%以上、医療事務検定試験は約70%、メディカルクラーク®は学科・実技それぞれ70%以上、医科医療事務管理士®の在宅試験では学科約80%以上が要求されます。
同じ実力でも、合格ラインが10〜20ポイント違えば結果は大きく変わります。
未経験で1発合格を目指す場合は、合格ラインが低めの試験から挑戦するのが現実的です。
②参考資料の持込・自宅受験の可否
医療事務試験では、テキストやノートなどの参考資料を見ながら解答できる試験が多く存在します。
医療事務検定試験は「教材・資料の閲覧可」、医療事務認定実務者®試験は在宅受験で資料閲覧可、メディカルクラーク®も「学科・実技ともに参考資料を見ることができます」と公式に明記しています。
つまり医療事務試験の多くは「暗記試験」ではなく「資料から該当箇所を素早く探して使いこなす試験」です。
このため、暗記が苦手な方でも体系的に勉強すれば合格しやすい構造になっています。
ただし、参考資料を見られるからといって油断は禁物です。
時間内に正答するためには、診療報酬点数表の構成や保険制度の流れを事前に頭に入れておく必要があります。
③受験者の母集団(受講生中心か一般受験中心か)
合格率を比較するときに見落とされがちなのが、受験者の母集団です。
医療事務検定試験の94.4%は「日本医療事務協会の受講生」の合格率で、講座を受けた人のデータです。
医療事務認定実務者®試験の60〜80%は団体受験を含む幅広い母集団のデータです。
メディカルクラーク®は誰でも受験できるIBTのため、個人受験者も含めた数字となります。
同じ「合格率80%」でも、講座受講生の80%と一般受験者の80%では難易度の実感が変わります。
未経験で対策講座を経由せずに受験する場合は、受講生中心の合格率はやや割り引いて捉える必要があります。
医療事務試験の学習時間と試験対策のポイント

医療事務試験の学習時間目安は200〜400時間と公表されています。
1日1〜2時間ペースであれば3〜6ヶ月、平日1時間・土日各3時間であれば3ヶ月程度で到達できる範囲です。
学習計画を立てるときは、最初の1〜2ヶ月で医療保険制度・診療報酬の基本知識を固め、残りの期間でレセプト作成の実技演習に充てる配分が現実的です。
試験対策の3つの優先ポイント
医療事務試験は参考資料の持込が認められる試験が多いものの、点数表を読みこなす力が問われるため、次の3つを意識した対策が効果的です。
- 基本診療料(初・再診料、入院基本料)と点数表の構造を最優先で覚える:レセプト作成問題で必ず登場する基礎範囲です
- 過去問・予想問題で時間配分を体に染み込ませる:参考資料を見ながら解けても、点数表のどこを引くかを瞬時に判断できなければ時間切れになります
- 添削で自分のミスのクセを把握する:レセプト作成は減点ポイントが細かく、個別のフィードバックがあると弱点を効率的に潰せます
通信講座が医療事務試験対策に向く理由
通信講座のメリットは「何を・どの順番で・どこまで」学べば合格できるかが体系化されている点です。
特に医療事務はレセプト作成のように手を動かして覚える要素が多いため、添削指導が組み込まれていると合格率が安定する傾向にあります。
費用は3万円台〜5万円台が中心で、教育訓練給付金対象の講座であれば受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給され、実質負担を抑えられます。
デメリットは初期費用がまとまって必要な点と、教材到着後のスタートダッシュが必要な点です。
ただし、就職活動で「資格+通信講座修了」という履歴を残せるため、未経験から医療機関への就職を目指す場合は通信講座のほうが結果的に近道になる場合があります。
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医療事務試験の合格を目指すなら|たのまな医療事務講座

医療事務試験の対策講座は複数ありますが、ここではヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)の医療事務講座を紹介します。
たのまな医療事務講座の基本情報
たのまな医療事務講座【eラーニングコース】は、受講料47,300円(税込)で目指せる資格は医療事務認定実務者®試験です。
主な仕様は次のとおりです。
| 受講料 | 47,300円(税込)/分割:初回4,404円+月々4,100円×11回 |
|---|---|
| 目指せる資格 | 医療事務認定実務者®試験 |
| 標準学習期間/eラーニング視聴期間 | eラーニング視聴期間6ヶ月 |
| 添削回数 | 3回 |
| 質問対応 | 何度でも無料 |
| 教育訓練給付金 | 一般教育訓練給付制度対象(受講料の20%、上限10万円が支給) |
| 教材形態 | 紙教材+eラーニング |
| 受験方式 | 在宅受験(毎月実施) |
たのまな医療事務講座の3つの特徴
たのまな医療事務講座を選ぶ主な理由は、次の3点に整理できます。
- スキマ時間でeラーニング学習ができる:通勤時間や育児の合間など、まとまった時間が取りにくい方でもスマホ・PCで動画講義と問題演習を進められる仕組みです。
- 質問回数は無制限:医療事務のレセプト作成は細かい疑問が次々と発生する分野です。回数制限なく無料で質問できる環境は、個人学習では得にくい安心感につながります。
- 過去の頻出試験問題で本番対策:医療事務認定実務者®試験の出題傾向を踏まえた問題演習で、本番形式に慣れることが可能です。
キャリアアップサポート制度
たのまな医療事務講座にはヒューマングループ独自の「キャリアアップサポート制度」が用意されています。
同グループの人材会社ヒューマンリソシアで派遣社員・期間雇用社員または正職員(専門職)として採用された場合、就業継続支援金が最大10万円支給される制度です(条件・期間は最新情報を公式サイトで要確認)。
資格取得から就業継続までを1つのグループで完結できる点は、未経験から医療事務を目指す方にとって心強い仕組みです。
たのまなが向いている人・向いていない人
たのまな医療事務講座は、次のような方に向きます。
- 未経験から医療事務認定実務者®試験の合格を目指したい方
- スマホ中心のeラーニング学習で進めたい方
- 教育訓練給付金で実質負担を抑えたい方
- 質問サポートを重視する方
反対に、メディカルクラーク®や医科医療事務管理士®など別資格を目指す場合は、それぞれの試験に対応した講座を比較検討する必要があります。
複数の通信講座を比較したい方は、医療事務の通信講座比較記事も合わせてご覧ください。
医療事務 難易度に関するよくある質問(FAQ)
医療事務の難易度について、検索されることの多い疑問を整理しました。
Q1. 医療事務に国家資格はある?
ありません。
日本医療事務協会のFAQにも「医療事務の資格は民間の資格ですから、試験を主催している団体によって資格の名称が異なります」と明記されています。
どの試験に合格しても医療事務として働くことはできますが、就職先によっては特定の資格名(メディカルクラーク®など)を歓迎するケースがあります。
Q2. 医療事務は資格がないと働けない?
働けます。
医療事務は国家資格ではないため、資格がなくても求人に応募できます。
ただし未経験者の場合、資格を取得していることで「医療保険制度・診療報酬の基礎知識がある」ことが客観的に証明でき、書類選考や面接で有利に働きます。
Q3. 医療事務試験の合格率が高いのに「難しい」と言われるのはなぜ?
参考資料を見ながら解答できるとはいえ、診療報酬点数表の体系を理解していなければ時間内に正答できないためです。
特に実技試験(レセプト作成)では「どの点数を、どの欄に、どんな計算式で記載するか」を限られた時間で判断する必要があります。
合格率自体は高めでも、未学習で挑むと参考資料を読みながらでも時間切れになりやすいため、計画的な学習が前提となります。
Q4. 4試験のうち、就職に最も有利なのはどれ?
求人によって異なるため、一概に言えません。
ただし日本医療教育財団が「全国の医療機関で活躍している」と公表しているメディカルクラーク®や、毎月実施で取得しやすい医療事務認定実務者®試験は、対策講座でも目標資格として広く設定されています。
未経験から最短で就職を目指すなら、講座修了とセットで取りやすい医療事務認定実務者®試験・医療事務検定試験から挑戦するのが現実的です。
Q5. 試験対策にはどのくらいの期間が必要?
学習時間200〜400時間が公表値の目安です。
1日1時間ペースで6〜13ヶ月、1日2時間ペースで3〜7ヶ月程度が現実的なレンジです。
通信講座の標準学習期間は3〜6ヶ月、視聴期間は6ヶ月程度に設定されているケースが多く、ペース管理の参考になります。
Q6. 主婦・社会人でも合格できる?
可能です。
医療事務試験は在宅受験・IBT受験が中心で、毎月実施されているため、自分のペースで受験日を選べます。
eラーニング対応の通信講座を選べばスマホで隙間時間に学習でき、家事や育児・仕事との両立が現実的に可能です。
主婦の方が取得しやすい資格を比較したい場合は、主婦の資格おすすめ記事もあわせて参照してください。
まとめ|自分の目的に合った医療事務試験を選ぼう
医療事務の難易度は試験ごとに異なり、4試験の合格率は約60%から約94%まで幅があります。
合格率の高さだけで判断するのではなく、合格基準のライン・参考資料の可否・受験者の母集団も加味して、自分に合った試験を選ぶことが重要です。
未経験から医療事務認定実務者®試験を目指すなら、教育訓練給付金対象でスキマ時間にeラーニング学習ができるたのまな医療事務講座が選択肢として挙げられます。
詳しい講座内容や最新のキャンペーン情報は公式サイトでご確認ください。
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