スイス留学エージェントは「留学の目的」で選ぶのが、失敗しないための最大のポイントです。子供のボーディングスクールはスイス専門エージェント、ホテル・大学留学はJAOS/J-CROSS認定の総合エージェントが向いています。本記事では、スイス対応の主要9社を業界認定基準と現地サポート体制で客観的に比較します。
スイス留学は、世界トップクラスのボーディングスクールやホテルマネジメント大学が集まる一方、年間2,000万円を超えるケースもある高額な留学です。だからこそ、目的に合ったエージェント選びが結果を大きく左右します。
スイス留学エージェント9社を徹底比較【JAOS/J-CROSS認定・現地サポート】

スイス対応の主要9社を、JAOS/J-CROSS認定・対象年齢・対応プログラム・現地サポート体制で一覧化しました。この比較表は、自分の目的に合うエージェントを絞り込むための出発点になります。スイス留学は情報が少なく、各社の強みが見えにくいため、客観的な基準で並べて比較することが失敗回避につながります。ここでは表の読み方と、データから見える傾向まで掘り下げます。
比較表を見る前に、読み方のコツをお伝えします。子供のボーディング留学を重視する方は「タイプ」「現地拠点」の列を、ホテル・大学留学を考える方は「JAOS/J-CROSS」「手数料」の列を中心にご覧ください。認定の有無は安心材料の一つですが、それだけで優劣が決まるわけではない点に注意が必要です。
| エージェント | タイプ | JAOS | J-CROSS | 対象年齢 | 主な対応プログラム | スイス現地拠点 | 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スイス留学.com | 専門 | × | × | 3歳〜高校生 | ボーディング・サマー | ○ ベルン(日本人10名) | 有料 |
| FESスイス留学センター | 専門 | × | × | 3〜16歳 | ボーディング・サマー他 | ○ 専属7名 | 有料 |
| スイス・スタディー | 専門 | × | × | 小〜高校生 | ボーディング・ホテル校4校 | ○ 代表在住 | 有料 |
| 芙蓉エデュケーションズ | 専門 | × | × | 幼児〜大学進学 | 英・スイスのボーディング | ※要確認 | 有料 |
| スイスジャパンサポート | 専門 | × | × | 小〜高校生 | ボーディング | ○ ニヨン | 有料 |
| SEKAIA | 総合 | ○ | ○(2016年) | 高校生〜社会人 | ホテル大学(SHMS等) | ※要確認 | 有料 |
| 海外留学推進協会 | 総合 | ×(AIRC認定) | × | 高校生〜社会人 | ホテル大学(BHMS) | × 国内のみ | 無料 |
| グリオン大学日本事務局 | 大学公式窓口 | × | × | ※要確認 | グリオン大学 | ※要確認 | ※要確認 |
| 留学ワールド(DEOW) | 総合 | ○ | ○(2012年) | 小学生〜社会人 | 語学・大学 | ※要確認 | 無料 |
この比較から見えるのは、スイス専門の5社はいずれも現地拠点を持つ一方、JAOS・J-CROSSには未加盟という傾向です。逆に、認定を持つのはSEKAIA・DEOWといった総合エージェントで、こちらはホテル・大学・語学に強みがあります。つまり、子供のボーディングなら現地体制重視で専門エージェント、ホテル・大学留学なら認定重視で総合エージェント、という選び分けが合理的です。次に、この「専門」と「総合」の違いを詳しく見ていきます。
スイス留学は、語学や大学留学とは異なり、お子さんを長期間、全寮制の環境に預けるケースがほとんどです。だからこそ私がカウンセリングで必ずお伝えするのは、「現地で何かあったとき、誰が最初に動いてくれますか?」という一点です。料金の安さや資料の見栄えで決めてしまうと、いざというとき誰も動いてくれない、ということになりかねません。現地に日本人スタッフが常駐しているかどうかは、安心料として非常に大きな差になります。まずはその一点を必ず確認してから、費用やプログラムの比較を進めてください。
スイス専門エージェント5社の特徴【子供ボーディング・サマーに強い】

子供のボーディング・サマー留学に強いスイス専門エージェント5社を、それぞれの強みと向いている人で解説します。比較表だけでは伝わらない各社の個性を知ることで、自分の家庭に合う1社が見つかります。専門エージェントは規模こそ小さいものの、スイスに特化した深い知見と現地体制が魅力です。
スイス留学.com
スイス留学.comは、ベルンに日本人スタッフ10名を擁する現地法人で、3歳からのボーディング・サマーに強いエージェントです。現地常駐の手厚さと低年齢対応が最大の魅力で、初めて子供を留学させる保護者に向いています。2012年創業で14年の実績があり、頻繁な学校訪問で各校との信頼関係を築いています。
正式名称はSwissJoho.com GmbH(有限会社スイス情報.com)で、本社はスイス・ベルンにあります。対応は独語圏・仏語圏のボーディングスクールとサマースクールで、大学・語学留学は対象外です。代表やスタッフが年数回来日し、日本各地で面談も開催します。
渡航同行付きのサマープランや、現地での入退寮・緊急対応など、現地ならではのサポートが充実しています。手数料は有料(金額は要問い合わせ)ですが、現地15名体制の安心料と考えると納得感があります。大学・語学留学を希望する方には向かないため、その場合は総合エージェントを検討してください。
FESスイス留学センター
FESスイス留学センターは、1992年創業の老舗で、3〜16歳のボーディング留学に幅広く対応するエージェントです。長い実績とスイス現地の専属スタッフ7名体制が強みで、信頼性を重視する家庭に向いています。代表自身がスイスの名門校出身という点も、学校選びの説得力につながっています。
正式名称は株式会社FESスイス留学センターで、本社は東京・自由が丘です。対応はボーディングのほか、サマー・ウィンタースクール、低年齢留学、マナースクール、ホテルマネジメントなど幅広く、グループ企業を通じてシンガポール・オーストラリア留学にも対応します。
毎年夏のスイス出張での学校訪問や、学校を跨いだ日本人留学生の交流「FESディナー会」など、現地での結びつきを大切にしています。手数料は有料(要問い合わせ)です。対応範囲が広いぶん、まず幅広く相談したい家庭に適しています。
スイス・スタディー
スイス・スタディーは、スイス在住の代表が個人で親身に対応する、仏語圏のボーディングに強いエージェントです。代表自身がスイスのボーディングスクール卒業生で母校の職員経験もあり、当事者目線の細やかなサポートが魅力です。「身内のように相談に乗ってもらえた」という利用者の声が多く寄せられています。
代表は中嶋宏樹氏で、スイスに在住し、直接学校を訪問して生徒と面会します。対応はボーディングのほか、サマースクールと一部の大学(Glion・Les Rochesなどホテル校4校)です。Le Roseyの取り扱いはなく、芸術学校・国公立大学・語学学校も対象外です(※要確認)。
レザンアメリカンスクール等の紹介ビデオ(日本語字幕付き)を制作するなど、情報提供にも力を入れています。個人運営のため大規模な組織対応ではありませんが、その分きめ細かく寄り添ってくれます。仏語圏のボーディングを検討する家庭は、相談先として有力です。
芙蓉エデュケーションズ
芙蓉エデュケーションズは、英国とスイス2か国のボーディングに特化し、厳選した名門校を紹介するエージェントです。約30年の業界経験に裏打ちされた学校選びの目利きが強みで、トップ校を狙う家庭に向いています。Le Rosey・Beau Soleil・Aiglonといった名門校の紹介実績があります。
正式名称は株式会社芙蓉エデュケーションズで、東京・文京区を拠点とします。対応は英国・スイスのボーディング正規留学、サマースクール、大学進学(英国大学はユニコンと提携)です。代表の安田聡子氏はISCA(International School of Creative Arts)の理事も務めています。
スイス現地の常駐スタッフの有無は公式に明記がありません(※要確認)。現地体制が気になる場合は、緊急時の対応フローを直接確認してください。英国とスイスを比較検討したい家庭や、名門校を厳選して紹介してほしい家庭に適したエージェントです。
スイスジャパンサポート
スイスジャパンサポートは、スイス在住30年以上の代表が、仏語圏ニヨンを拠点に対応するエージェントです。現地での長い生活経験と紹介ベースの信頼関係が強みで、丁寧な個別対応を求める家庭に向いています。レマン湖畔のフランス語圏に拠点を置き、現地目線のサポートを提供します。
代表は近藤美穂氏で、1989年からスイスに在住し、MBAを保有しています。対応は小中高生のボーディングスクールの紹介・現地サポートが中心です。仏語圏(ニヨン拠点)を中心に、独語圏にも対応可能です。留学コンサルティングのほか、プライベートバンク顧客向けのサービスも手がけています。
10年以上の留学サポート実績があり、口コミや紹介を通じた信頼を重ねてきました。仏語圏レマン湖エリアのボーディングを検討し、現地在住者の細やかな対応を求める家庭におすすめです。
ホテル・大学・語学留学に対応する総合エージェント4社

ホテル・大学・語学留学を考えるなら、認定を持つ総合エージェント4社が有力な選択肢になります。JAOS・J-CROSS認定や公式窓口といった裏付けがあり、出願やビザ手続きの実績が豊富だからです。スイス専門エージェントが子供のボーディング中心なのに対し、こちらは高校卒業後の進路に強みがあります。
留学ワールド(DEOW)

| サポート利用料 | |
|---|---|
| 割引などのキャンペーン | |
| 現地での日本語サポート | |
| 事前無料英会話レッスン | |
| 総合評価 |
留学ワールド(DEOW)は、手数料無料でスイスの語学・大学留学に対応する、認定を多数持つ総合エージェントです。JAOS・J-CROSS・JATAの3つの枠組みに加盟し、ビザ申請まで無料でサポートします。成人の語学留学を手軽に始めたい方に向いています。
正式名称は株式会社DEOWで、世界32都市に現地オフィスを持つ大手です。スイスでは独語圏・仏語圏の語学学校全般と、大学・私立小中高の留学に対応します。学校申込者は学生ビザの申請サポートも無料で受けられます。
スイスに現地オフィスがあるかは公式に明記がありません(※要確認)。現地拠点がなくても、世界32都市のネットワークとオンライン対応で手続きを支援してくれます。手数料を抑えてスイスの語学留学を始めたい方は、有力な候補になります。

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SEKAIA株式会社(旧・ICCコンサルタンツ)
SEKAIA株式会社は、JAOS正会員かつJ-CROSS認証を持つ、業界の信頼指標を2つ備えた総合エージェントです。スイスのホテルマネジメント大学(SHMS等)への進路に強く、認定の安心感を重視する方に向いています。2025年11月に株式会社ICCコンサルタンツからSEKAIA株式会社へ社名変更しました。
本社は東京・渋谷で、東京・大阪・京都・名古屋・福岡に拠点を持ちます。スイスではSHMS等のSEG(Swiss Education Group)と提携し、ホテルマネジメント系の留学に対応します。高校・大学・大学院留学や法人向け研修まで幅広く扱う総合エージェントです。
JAOS認定留学カウンセラーが在籍し、対面・オンライン・電話で相談できます。J-CROSS認証の有効期限は2027年3月までで、契約の透明性が第三者に審査されている点が強みです。ホテル・ホスピタリティ分野でスイス進学を目指すなら、第一に検討したいエージェントです。
海外留学推進協会
海外留学推進協会は、手数料無料でスイスのホテル学留学(BHMS)をサポートする一般財団法人です。非営利で入学手続きを無料代行してくれるため、エージェント費用を抑えたい方に最適です。BHMSの公式入学窓口であり、出願の確実性も期待できます。
正式名称は一般財団法人海外留学推進協会で、本社は東京・西新宿です。スイスのBHMS(ルツェルン)の公式入学窓口を務め、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアなど各国の大学・語学学校もサポートします。米国の留学エージェント認証機関AIRCの認定を受けています。
スイス現地の拠点はなく、日本国内からのサポートが中心です。現地常駐がない点は、BHMSが学生サポートを担う体制でカバーされます。BHMSには有給インターンシップ(月額 約CHF 2,550 ≒ 約51万円/※1CHF≒201.66円・2026年5月時点)があり、費用面の負担を軽減できるのも魅力です。
グリオン大学日本事務局
グリオン大学日本事務局は、スイスの名門ホテルスクール「グリオン(Glion)」への進学に特化した公式窓口です。大学公式の事務局のため、グリオン進学を決めている方には最短ルートになります。グリオンはホスピタリティ教育で世界的に評価が高く、その公式窓口である点が安心材料です。
本記事の調査時点では、運営会社・対応コース・手数料などの詳細を公式サイトで確認できませんでした(※要確認)。グリオンへの出願代行やビザサポートの範囲についても、直接問い合わせて確認することをおすすめします。
情報が限られるため、判断材料が足りないと感じるかもしれません。その場合は、同じくホテル留学に対応するSEKAIA株式会社や海外留学推進協会にも相談し、複数の窓口を比較してください。
【目的別】スイス留学エージェントの選び方とおすすめ

スイス留学エージェントは、目的別に「どこが強いか」を知って選ぶと失敗しません。ここでは、4つの目的ごとに最適なエージェントと、その理由を解説します。同じ「スイス留学」でも、子供のボーディングと成人の語学留学では、適したエージェントがまったく異なるためです。
下の目的別マトリクスで全体像をつかんでから、自分に近い目的の解説を読んでください。費用や対象年齢の条件は各社で大きく違うので、目的が定まっているほど選びやすくなります。
| 目的 | 対象 | おすすめエージェント | 重視すべき点 |
|---|---|---|---|
| ①子供のボーディング | 3歳〜高校生 | スイス留学.com/FES/スイス・スタディー | 現地常駐・対象年齢・言語圏 |
| ②ホテル・大学留学 | 高校卒〜社会人 | SEKAIA株式会社/海外留学推進協会/グリオン日本事務局 | 認定・公式窓口・出願実績 |
| ③成人の語学留学 | 学生〜社会人 | 留学ワールド(DEOW)/留学タイムズ/EF | 手数料無料・学校網・ビザ |
| ④短期サマースクール | 子供・ジュニア | スイス留学.com/FES/スイス・スタディー | 渡航同行・現地引率 |
①子供のボーディングスクール留学(3歳〜高校生)
子供のボーディング留学なら、スイス現地に拠点を持つ専門エージェント(スイス留学.com・FES・スイス・スタディー)が第一候補です。低年齢の子供を長期間預けるため、現地でのサポートが何より重要だからです。日本から遠く離れた全寮制の環境では、入退寮の対応や緊急時の動きが、エージェントの現地体制で決まります。
具体的には、3つの軸で選びます。1つ目は対象年齢で、未就学児から対応するスイス留学.com(3歳〜)やFES(3〜16歳)が低年齢に強いです。2つ目は言語圏で、独語圏か仏語圏(レマン湖畔)かで紹介できる学校が変わります。3つ目は現地体制で、常駐スタッフが学校訪問や面会をしているかを確認します。
もし希望する学校が特定の専門エージェントの取り扱いになくても、心配は要りません。Le Roseyなど一部の名門校は芙蓉エデュケーションズが、仏語圏のボーディングはスイス・スタディーが得意など、各社で強い学校が分かれます。複数社に相談し、希望校を扱うエージェントを見つけてください。
②ホテル・ホスピタリティ大学留学
スイスのホテルマネジメント大学(SHMS・グリオン・BHMS等)を目指すなら、認定を持つ総合エージェントや大学の公式窓口が安心です。出願手続きやビザ対応に実績があり、進路相談まで一貫して任せられるためです。ホテル・ホスピタリティ分野はスイスが世界的に有名で、専用のルートを持つエージェントが存在します。
代表的な選択肢は3つです。SEKAIAはSHMS等のSEG(Swiss Education Group)と提携し、JAOS・J-CROSSの両認定を持ちます。海外留学推進協会はBHMSの公式入学窓口で、手数料無料が魅力です。グリオン大学日本事務局は、グリオン大学への進学に特化した公式窓口です(※詳細は要確認)。
費用が気になる場合も、選択肢はあります。海外留学推進協会のように手数料無料の窓口を使えば、エージェント費用を抑えられます。BHMSには有給インターンシップ(月額 約CHF 2,550 ≒ 約51万円/※1CHF≒201.66円・2026年5月時点)もあり、在学中に収入を得られる点も魅力です。
③成人の語学留学
社会人や学生の語学留学なら、手数料無料で語学学校のネットワークを持つ総合エージェント(DEOW・留学タイムズ・EF)が使いやすいです。短〜中期の語学留学は学校選びとビザ手配が中心で、無料で手厚くサポートしてくれる大手が向いているためです。スイス専門エージェントは子供のボーディングが中心で、成人の語学留学は取り扱いが限られます。
スイスの語学留学では、言語圏の選択がポイントになります。独語圏(チューリッヒ等)か仏語圏(ジュネーブ・ローザンヌ等)かで、学べる言語と学校が変わります。EurocentresやAlpadiaなどの語学学校が各都市にあります(※費用は各校公式で要確認)。
留学ワールド(DEOW)は手数料無料で、学生ビザの申請サポートも無料です。スイスに現地オフィスがない場合でも、オンラインでの手続き支援や学校との連携でカバーできます。対面相談を重視するなら、国内オフィスを持つエージェントを選ぶと安心です。
④短期サマースクール
子供の短期サマースクールは、渡航に同行し現地で引率してくれるスイス専門エージェント(スイス留学.com・FES・スイス・スタディー)が安心です。初めての海外で、数週間とはいえ子供だけで参加するため、出発から現地までのサポートが重要だからです。サマースクールは学校選びだけでなく、現地での見守り体制が満足度を左右します。
スイス留学.comは渡航同行付きのサマープランを用意し、FESは「FESディナー会」など現地での交流機会も提供します。費用の目安は、2週間で約100万〜200万円、4週間で約200万〜400万円です。決して安くはありませんが、世界中から子供が集まる国際環境が魅力です。
「子供だけで参加させるのは不安」という方もご安心ください。現地に日本人スタッフが常駐するエージェントなら、到着後の生活面までフォローしてもらえます。まずは渡航同行の有無と現地サポートの範囲を確認し、複数社のプランを比較するのがおすすめです。
失敗しないスイス留学エージェントの選び方5つのポイント

スイス留学エージェントは、認定の有無だけでなく「現地サポート」「対応範囲」「費用の透明性」を総合的に見て選ぶことが大切です。スイス特有の事情(高額・全寮制・多言語)を踏まえた5つのポイントを解説します。一般的な英語圏の留学とは判断基準が異なるため、ここを押さえておくと選択を誤りません。
以下の5つを順番に確認すれば、自分に合うエージェントを見極められます。
JAOS/J-CROSS認定と運営の信頼性
JAOS・J-CROSSの認定は、留学サービスの品質と契約の透明性を測る客観的な指標です。ただし、スイス専門エージェントは未加盟が多いため、認定の有無だけで判断しないことが重要です。認定は「あれば安心材料」ですが、「なければ危険」と短絡しないのがポイントです。
JAOS(一般社団法人海外留学協議会)は、留学事業者の団体で、加盟には一定の審査があります。J-CROSS(一般社団法人留学サービス審査機構)は、契約や情報開示の適正さを審査・認証する機関です。総合エージェントのSEKAIAやDEOWは両方を取得しています。
スイス専門エージェントが未加盟なのは、スイス現地法人や個人運営で、日本の業界団体に属していないためです。未加盟=悪質ではありません。認定がない場合は、運営年数・現地スタッフ・口コミなど、別の信頼指標で補って判断してください。
スイス現地のサポート体制の有無
スイス留学、とくに子供のボーディングでは、現地のサポート体制が満足度を最も左右します。日本から遠い全寮制環境では、現地で動いてくれる人がいるかどうかが決定的だからです。入退寮の付き添いや、体調不良・トラブル時の対応は、現地スタッフがいて初めて成り立ちます。
確認すべきは、現地拠点の有無・日本人スタッフ数・サポート内容です。スイス留学.comはベルンに日本人スタッフ10名、FESは専属7名を配置し、学校訪問や緊急対応にあたります。スイス・スタディーやスイスジャパンサポートは代表自身がスイスに在住しています。
一方、現地拠点がないエージェントを選ぶ場合でも、対策はあります。学校との緊密な連携や、24時間連絡できる体制が整っていれば、現地常駐がなくてもカバーできるケースがあります。現地オフィスの有無とあわせて、緊急時の連絡フローを必ず質問しておきましょう。
対応プログラム・対象年齢の適合
エージェントごとに、対応プログラムと対象年齢が大きく異なるため、自分の留学タイプに合うかを最初に確認しましょう。ミスマッチのエージェントに相談しても、希望の留学は実現しないからです。スイス留学は、ボーディング・大学・ホテル・語学・サマーと種類が幅広く、各社の守備範囲が分かれています。
たとえば、スイス留学.comやスイスジャパンサポートはボーディングとサマーが中心で、成人の語学留学は扱いません。SEKAIAや海外留学推進協会はホテル・大学留学に特化し、低年齢のボーディングは対象外です。対象年齢も、3歳から対応する社もあれば、高校卒業後からの社もあります。
希望するプログラムに対応していないエージェントに当たっても、落ち込む必要はありません。「うちでは扱っていない」と言われたら、その分野が得意なエージェントを紹介してもらうか、本記事の比較表で対応社を探してください。
手数料・サポート費用の透明性
手数料は「いくら」だけでなく「何が含まれるか」まで確認し、実質負担額で比較することが大切です。表示価格だけで比べると、後から追加費用が発生して総額が膨らむことがあるためです。スイス専門エージェントは「要問い合わせ」が多く、事前の確認がとくに重要になります。
確認すべきは、カウンセリング料・出願サポート料・ビザ申請サポート料・為替の上乗せ幅などです。海外留学推進協会やDEOWは手数料無料を掲げていますが、無料の範囲がどこまでかは必ず確認しましょう。専門エージェントは有料が基本で、手厚い現地サポートの対価という側面があります。
「無料だから安心」「有料だから高い」と決めつけないでください。無料エージェントは学校からの紹介料で運営し、有料エージェントは現地サポートに費用がかかる、という構造の違いがあります。見積書の内訳を書面でもらい、何が無料で何が有料かを明確にしてから契約しましょう。
学校との直接的な関係と訪問実績
スイス留学では、エージェントと学校の関係の深さが、合格や校内での配慮に影響することがあります。毎年学校を訪問し、担当者と顔の見える関係を築いているエージェントほど、出願や入学後のフォローで有利だからです。スイスのボーディングは入学競争が激化しており、学校とのコネクションが意味を持ちます。
たとえば、FESは毎年夏にスイス出張で学校訪問を行い、スイス・スタディーの代表は自身がスイスのボーディングスクール出身で母校の職員経験もあります。芙蓉エデュケーションズは約30年の英・スイス留学業務で名門校との関係を築いています。こうした実績は、パンフレットでは分からない強みです。
学校との関係が見えにくい場合も、確認方法があります。「年に何回、現地の学校を訪問していますか」「担当者と直接やり取りできますか」と質問すれば、関係の深さが分かります。アジア圏からの需要増で入学ハードルが上がっているため、早めの準備と学校とのパイプを持つエージェント選びが重要です。
「JAOSやJ-CROSSの認定がないエージェントは大丈夫?」とよく聞かれます。スイス専門エージェントに関しては、認定の有無だけで判断しないでください。スイスは市場が非常に小さく、現地に根ざした専門業者が中心のため、日本の業界団体に加盟していないことが多いのです。むしろ確認すべきは、現地に日本人スタッフがいるか、学校と直接の関係があるか、何年続けているか、の3点です。一方でホテル・大学留学の場合は、認定のある総合エージェントが適しており、目的によって判断軸を変えることが大切です。
知っておきたいスイス留学の基礎知識と費用相場

スイス留学は「高額・多言語・全寮制中心」という独特の特徴があり、エージェント選びの前に基礎知識を押さえておくと判断しやすくなります。費用・言語・ビザの3点を知っておくと、エージェントとの相談もスムーズに進みます。前提を理解せずに進めると、想定外の費用や手続きで戸惑うことになりかねません。
スイス留学の費用相場【プログラム別】
スイス留学の費用は、ボーディングスクールで年間1,200万〜3,000万円、公立大学では年間20万円台と、プログラムによって極端に差があります。この幅の大きさを知っておくことが、予算計画の第一歩です。同じスイス留学でも、選ぶプログラムで総額が100倍以上変わることもあるからです。
プログラム別の費用相場は次のとおりです(※2026年5月時点・1CHF≒201.66円。各校公式サイトで最新額の確認が必要)。
| プログラム | 費用相場(年間/期間) | 備考 |
|---|---|---|
| 名門ボーディング(Le Rosey等) | 約2,000万〜3,000万円 | 世界最高額クラス(※要確認) |
| 一般的なボーディング | 約1,200万〜2,000万円 | 学費に寮費・食費を含むことが多い |
| ホテルマネジメント大学(SHMS・BHMS等) | ※要確認 | BHMSは有給インターンあり |
| 公立大学(ETH・バーゼル等) | 約23万〜34万円 | 留学生も同額で破格 |
| サマースクール(子供向け) | 2週間 約100万〜200万円 | 学校により大きく変動 |
注目すべきは、全寮制のボーディングが年間2,000万円を超える一方、ETH Zürichなどの公立大学は年間20万円台という対比です。これは、ボーディングが学費に生活・教育サービスをすべて含む全寮制であるのに対し、公立大学は学費そのものが安く抑えられているためです。目的によって、必要な予算がまったく変わると理解しておきましょう。
費用が高いプログラムでも、負担を抑える方法はあります。手数料無料のエージェントを使う、有給インターン付きのホテル校を選ぶ、公立大学を検討するなど、選択肢は複数あります。スイスのワーキングホリデー制度を使う方法もあります。詳しくはスイスのワーキングホリデー費用をご覧ください。
スイスの公用語と留学先選び(独・仏・伊)
スイスは独・仏・伊などの多言語国家で、地域によって公用語が異なるため、留学先選びでは言語圏の確認が欠かせません。どの言語圏に行くかで、学べる言語や学校の選択肢が変わるからです。スイス全体で1つの言語、というわけではない点が、他国にはない特徴です。
地域別の公用語と、留学先選びへの影響は次のとおりです。
| 公用語 | 主な地域・都市 | 留学先選びのポイント |
|---|---|---|
| ドイツ語(約63%) | チューリッヒ・ベルン・バーゼル・ルツェルン | 公立大学(ETH等)はドイツ語。BHMS等は英語授業 |
| フランス語(約23%) | ジュネーブ・ローザンヌ・モントルー・レザン | ボーディング・ホテル校が集中するレマン湖畔 |
| イタリア語(約8%) | ルガーノ・ロカルノ(ティチーノ州) | 留学先としてはニッチ |
ボーディングスクールやホテル校の多くは、校内の共通語が英語です。公用語が独・仏でも、授業は英語で受けられる学校が主流です。とはいえ、生活では地域の言語に触れるため、独語と仏語のどちらの文化圏で過ごしたいかも選ぶ基準になります。
「英語しか話せないと無理では」と不安に思う必要はありません。インターナショナルスクールやホテル校は英語ベースのため、英語力があればスタートできます。現地の言語は生活の中で自然に身についていきます。言語圏ごとの学校情報は、エージェントに相談して比較するのが確実です。
スイスの学生ビザ(滞在許可証)の基礎知識
スイス留学では、90日を超える滞在に学生用の滞在許可証が必要で、通常は就学先の学校が申請を代行します。手続きの流れを知っておくと、エージェント選びや準備の段取りが立てやすくなります。スイスはEU非加盟ながらシェンゲン圏のため、独自のルールがある点に注意が必要です。
90日以下の滞在ならビザは不要で、入国スタンプで就学できます。90日を超える場合は、滞在予定地を管轄する州移民局(Kantonales Migrationsamt)への申請が必要です。主な必要書類は、パスポート・入学許可書・資金証明・学歴証明などで、審査には8〜12週間程度かかります(※州により異なる・要確認)。
注意点も押さえておきましょう。2024年から資金証明額が引き上げられ、書類の不一致による差し戻しも起こり得ます。2026年以降はETIAS(事前渡航認証)の導入が予定され、90日以内の渡航にも事前認証が必要になる可能性があります(※最新情報は在日本スイス大使館で要確認)。ビザ手続きは複雑なため、サポート実績のあるエージェントを選ぶと安心です。
スイス留学エージェントに関するよくある質問

スイス留学エージェントについて、検索でよく調べられる疑問をまとめました。手数料・認定・年齢・費用など、判断に直結するポイントを中心に回答します。気になる項目から読んで、エージェント選びの参考にしてください。
Q1. スイス留学のエージェント手数料は高い?無料のところはある?
A. スイス専門エージェントは有料が基本ですが、海外留学推進協会やDEOWなど手数料無料の選択肢もあります。
スイス専門エージェントの多くは、現地サポートに費用がかかるため有料です(金額は要問い合わせ)。一方、ホテル・大学・語学留学では、海外留学推進協会(BHMS公式窓口)やDEOWのように手数料無料のエージェントがあります。
無料エージェントは学校からの紹介料で運営しているため、利用者の手数料負担がありません。ただし「無料の範囲がどこまでか」は必ず確認してください。ビザ申請や航空券手配が別料金のこともあるため、見積書の内訳を書面でもらうと安心です。
Q2. スイス専門エージェントはJAOS非加盟だが大丈夫?
A. スイス専門エージェントの未加盟は、品質の問題ではなく、超ニッチな専門市場に特化しているためです。
スイスの子供向けボーディング留学は市場が小さく、現地法人や個人運営の専門業者が中心です。そのため、日本の業界団体であるJAOSやJ-CROSSには加盟していないことが多くなります。これは悪質という意味ではありません。
判断材料としては、認定の有無に加えて、現地スタッフの有無・学校との直接関係・運営年数を確認しましょう。スイス留学.com(現地10名)やFES(1992年創業)のように、認定以外の信頼指標を持つ社が複数あります。
Q3. 子供(小学生・未就学児)でもスイス留学できる?
A. できます。スイス留学.com(3歳〜)やFES(3〜16歳)など、低年齢から対応するエージェントがあります。
スイスは幼児から受け入れるボーディングスクールがあり、未就学児や小学生の留学も可能です。低年齢の場合は、現地サポートが手厚いエージェントを選ぶことがとくに重要になります。
現地に日本人スタッフが常駐し、入退寮や緊急時に動いてくれるエージェントを選んでください。いきなり長期が不安なら、まず短期サマースクールで試す方法もあります。
Q4. スイス留学の費用は総額いくら必要?
A. プログラムにより幅が大きく、ボーディングで年間1,200万〜3,000万円、公立大学で年間20万円台が目安です。
名門ボーディングは年間2,000万〜3,000万円と世界最高額クラスです。一般的なボーディングでも年間1,200万〜2,000万円が相場です。一方、ETH Zürichなどの公立大学は留学生も年間20万円台と破格です(※2026年5月時点・1CHF≒201.66円・各校で要確認)。
サマースクールは2週間で約100万〜200万円が目安です。費用を抑えたい場合は、手数料無料のエージェントや、有給インターン付きのホテル校(BHMS等)を検討しましょう。予算に応じてプログラムを選ぶことが大切です。
スイス留学は高額なため、「費用をどう抑えるか」のご相談が多いです。ポイントは3つあります。1つ目は、海外留学推進協会やDEOWのような手数料無料の窓口を活用すること。2つ目は、BHMSのように有給インターンシップのある学校を選び、在学中の収入で費用を一部補うこと。3つ目は、ETH Zürichなど世界トップクラスの公立大学が年間20万円台という選択肢も知っておくことです。同じスイス留学でも、進路次第で総額は大きく変わります。まずは複数の窓口に相談して、選択肢を広げておくことをおすすめします。
Q5. スイスのホテルマネジメント大学に強いエージェントは?
A. SEKAIA・海外留学推進協会・グリオン大学日本事務局が代表的です。
SEKAIAはSHMS等のSEGグループと提携し、JAOS・J-CROSSの両認定を持ちます。海外留学推進協会はBHMSの公式入学窓口で、手数料無料が魅力です。グリオン大学日本事務局は、グリオン大学への進学に特化した公式窓口です。
学校が決まっているなら公式窓口、複数校を比較したいなら総合エージェントが向いています。BHMSのように有給インターンがある学校なら、在学中の収入で費用の一部を補えます。
Q6. スイスは何語で留学する?英語だけで大丈夫?
A. ボーディングやホテル校は校内の共通語が英語のため、英語力があればスタートできます。
スイスの公用語は地域によって独・仏・伊と異なりますが、インターナショナルスクールやホテルマネジメント大学は英語ベースの授業が主流です。そのため、英語ができれば留学を始められます。
現地の独語や仏語は、暮らしの中で自然に身についていきます。どの言語圏の文化で過ごしたいかも、留学先選びの基準にすると良いでしょう。
Q7. 学生ビザの手続きはエージェントが代行してくれる?
A. 90日を超える留学では滞在許可証が必要で、通常は就学先の学校が申請を代行します。
スイスの学生ビザ(滞在許可証)は、滞在予定地の州移民局へ申請します。多くの場合、学校が手配し、保護者やエージェントが申請書類の記入を補助する流れです。審査には8〜12週間ほどかかります。
書類の不一致による差し戻しもあるため、サポート実績のあるエージェントが安心です。2026年以降はETIASの導入も予定されているため、最新情報を在日本スイス大使館で確認してください(※要確認)。
Q8. スイス専門と大手総合エージェント、どちらを選ぶべき?
A. 留学の目的次第です。子供のボーディング・サマーは専門、ホテル大学・語学は総合が向いています。
スイス専門エージェントは、現地常駐と低年齢対応が強みで、子供のボーディングやサマースクールに適しています。総合エージェントは、認定や公式窓口の裏付けがあり、ホテル・大学・語学留学に強いです。
それぞれ得意分野が異なるため、目的に合わせて選ぶのが基本です。判断に迷う場合は、目的の近いエージェントを2〜3社ピックアップし、相談して比較するのが確実です。
Q9. 複数のエージェントに相談してもよい?
A. 問題ありません。むしろ目的別に強みが違うため、複数社の比較相談がおすすめです。
エージェントごとに、得意なプログラム・対応年齢・費用が異なります。1社だけで決めると、より合う選択肢を見逃すことがあります。複数社に相談して比べることで、自分に最適なエージェントが見えてきます。
相談は無料のことが多く、比較によるデメリットはほとんどありません。本記事の比較表を使って2〜3社に絞り、それぞれに同じ条件で相談すると比べやすくなります。
まとめ|スイス留学エージェントは「目的×認定×現地サポート」で選ぶ
スイス留学エージェントは、「留学の目的」「認定の有無」「現地サポート体制」の3つを軸に選ぶことで、後悔のない選択ができます。高額で現地対応が重要なスイス留学だからこそ、目的に合ったエージェント選びが結果を大きく左右します。最後に、本記事の要点を整理します。
- 目的別に選ぶ:子供のボーディング・サマーはスイス専門エージェント(スイス留学.com・FES・スイス・スタディー等)、ホテル・大学・語学留学は認定された総合エージェント(SEKAIA・海外留学推進協会・DEOW等)が向いています。
- 認定は安心材料の一つ:JAOS・J-CROSS認定はあれば安心ですが、スイス専門エージェントは未加盟が多く、現地体制・学校関係・運営年数も合わせて判断することが大切です。
- 費用・ビザは時点確認を:費用はプログラムで大きく異なり、ビザ制度も変更があります。最新情報を公式サイトや大使館で確認しながら準備しましょう。
次のステップは、目的の近いエージェント2〜3社をピックアップし、無料相談で比較することです。同じ条件で相談すれば、各社の強みとあなたへの相性が見えてきます。スイス留学は準備期間が長く、早めの行動が選択肢を広げます。気になるエージェントが見つかったら、まずは一歩を踏み出してみてください。

