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ことばの仕組み(文法)

分類:助動詞(ようだ)

「~ようだ」と「~そうだ」はどう違う?
 「~ようだ」と「~そうだ」はどちらも何かを推し量るという意味では共通しています。しかしその構造を観察すると次のような違いがあります。

  今夜は遅くなるようだ
  昨夜は遅くなったようだ
  今夜は遅くなりそうだ
 ×昨夜は遅くなりたそうだ

 つまり「ようだ」は推し量る内容が「ル形」でも「タ形」でもいいのに対し、「そうだ」は連用形(形容詞の場合は語幹)でなければならないという違いです。これは、「ようだ」は推し量る内容の出来事が起こる時点が、それを推し量っている時点より後でも前でもいい(つまり「ル形」でも「タ形」でもいい)のに対し、「そうだ」は推し量る内容の出来事が起こる時点が、それを推し量っている時点から相対的に決まる(したがって主節と独立した時制を表すルやタは現れない)、という違いを反映しています。

 少し乱暴に言えば「ようだ」は未来のことも過去のことも推し量れるのに対し、「そうだ」は未来のことしか推し量れない、ということです。時制が主節と独立できるかどうかは、推量時点と推量内容の緊密性として語感に現れるようです。「死にそうだ」と言えば「死」が切迫している印象を与えますが、「死ぬようだ」と言った場合は突き放した言い方に聞こえます(自分のことを言うときに「私は死ぬようだ」と言うと妙に冷ややかな印象があると思います)。

 直観的に言えば「そうだ」は「今まさにそうなりつつある」という切迫感があるのに対し、「ようだ」は「そういう可能性がある」というように現在と切り離された「判断」や「推量」を表す、といった語感の違いがあります。



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