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ことばの仕組み(文法)

分類:動詞(沸かす)

「湯を沸かす」は「水を沸かす」では?
 「花瓶を割る」のように、変化を伴う動詞の目的語はそれが変化する前の状態である、と考えた場合、「湯を沸かす」はおかしいと思えるかもしれません。しかし、変化した後の状態を目的語にとることのできる動詞も存在します。「穴を掘る」の「掘る」や「糸を紡ぐ」の「紡ぐ」などが典型として挙げられます。この場合「穴」は地面などを掘った結果生じたものであり、「糸」は綿や毛を紡いだ結果生じたものですから、「花瓶を割る」における「花瓶」とは明らかに異なっています。このようなものは一般的に「結果目的語」などと呼ばれています。「湯を沸かす」の場合も「沸かす」が「掘る」と同じような結果目的語をとり得る動詞であると考えられます。

 ただし、結果目的語をとり得る動詞でも、目的語が変化する以前の状態をとりたてて問題にしたい場合などは、変化前の状態にある目的語をとることも可能です。「固い岩盤を掘る」や「やかんの水を沸かす」などがその例です。



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