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ことばの仕組み(文法)

分類:副詞(わざわざ)

「わざわざお越しいただき~」のように「わざわざ」という言葉を目上に対して使うことは可能?
 日常的には、「わざわざ」を目上に人物に対して用いることにそれほど問題はないと思われます。しかし用いられる場面を見ていくと、場合によっては全くためらわずに「わざわざ」を用いることができるとも言い切れないようです。たとえば会社で上司に対して面と向かって「先日はわざわざご連絡頂きありがとうございました」とは言いづらい場合があるかもしれません。

 本来の辞書的な意味で用いるとすれば、自分に対して積極的に何かをしてもらったことへの感謝として「わざわざ~ありがとう」という表現を用いること自体はそれほど問題ないようにも思えます。

 しかし「わざわざ」には先の辞書的な意味に加えて、「しなくてもいいことをする」あるいは「余計なことをする」というニュアンスを帯びることがあると思われます。これにはたとえば次のような用法があります。

  電話で言えば済むことなのに、あの人なんでわざわざうちまで来るんだろう。

 この例での「わざわざ」には「来なくてもいいのに来る(むしろ来て欲しくない)」というニュアンスも感じられます。目上の人に向かって直接「わざわざ」を使いにくいと感じる人は、こうした点を忌避している可能性があります。



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