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ことばの仕組み(文法)

分類:その他(アスペクト)

「靴がほしいと言いました」と「靴がほしいと言っていました」はどう違う?
 二つの文を比べてみると、「ワンさんは靴がほしいと言いました」は、ワンさんが過去のある時点に行った「靴がほしい」という発話をそのままの形で述べ伝えているという印象があります。一方、「ワンさんは靴がほしいと言っていました」はそうとは限らず、話し手がワンさんの言動から「ワンさんは靴がほしい」と判断した場合にも用いることができるように思われます。

 動詞にテイルをつけた場合、動詞の表す動きが継続しうるものであれば「動きの継続」を表します(「太郎が走っている」)。また、動詞の表す動きが瞬間的に終結するものであれば、「結果の状態」を表します(「扉が開いている」)問題となっている「言う」という動詞は、瞬間的に終結する動きを表していますが、動きの結果生じ存続するような「状態」というものが想定できません。このため、「言っていた」は瞬間的に終結するような動きが複数回反復されたと解釈されます。お挙げになった二つの文の表す意味の違いはこれによるものです。「言う」以外に、結果の状態が想定できない動詞「述べる」「語る」なども同様に考えることができます。



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