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ことばの仕組み(文法)

分類:その他(アスペクト)

「風邪引いたの?」と「風邪引いてるの?」はどう違う?
 動詞には、行為や出来事そのものに意味の焦点が当たっているものと、行為や出来事の起こった結果に意味の焦点が当たっているものがあります。

 例えば「走る」という動詞は前者で、「走った」と言えば単に「走る」行為が過去に行われたということだけを示します。一方「壊れる」という動詞は後者に当たり、「壊れた」と言った場合、それは出来事が起こった結果、主体が壊れた状態になったということを示しています。

 「風邪を引く」の場合は、「壊れる」と同じ種類の動詞と言えます。すなわち「風邪を引く」というのは何かの行為そのものを表しているのではなく、感染した結果「風邪」という状態になったことを示しています。

 ところで「走る」のタイプ動詞は「~ている」形で、行為の進行を表します。これに対し、「壊れる」や「風邪を引く」のタイプの動詞は「~ている」形で、結果の状態の継続を表します。したがって「風邪を引いた」と「風邪を引いている」は、(感染した)結果を表しているという点ではどちらも変わりがありません。

 しかし同じ「結果」でも、「風邪を引いている」は結果の状態の「継続」を表している点において「風邪を引いた」と異なっています。したがって「風邪を引いている」は、次の例のように、どれくらいそれが継続しているのかを表せますが、「風邪を引いた」では不可能です。

  ○もう一週間も風邪を引いている。
  ×もう一週間も風邪を引いた。



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