丸暗記より内容の理解

 試験がだんだん迫ってくると、つい、重要用語やキーワードという名前でまとめられた用語集の丸暗記などに取り組みたくなったりします。用語を一つずつ覚えれば覚えただけ、勉強が進んだことが実感でき、満足感が得られます。


 しかし、初めて見る用語をキーワード集などの短い解説で覚えていくのは、とても非効率的なことです。短い文章では十分な解説は望めないし、選ばれて並んだ用語の数も、膨大な分野から見れば結局一握りのもので、その中のどれだけが実際の試験に出題されるのか、確率は非常に低いものです。重要用語集などは、すでに学んだ分野の確認用に利用するのが、有効な使い方です。


  前項でもお話ししたように、内容を身に付けるためには、多少時間がかかるようでも、テキストや入門書できちんと勉強する方がずっと役に立ちます。説明をきちんと読み込んで理解すれば、無理やりに暗記などしなくても、自然に身に付いてしまう場合も多いものです。覚えなければいけないものについては、一つの項目ごとに、全体を理解し、ペアや幾つかで組になる用語を、セットで理解していきましょう。      

 

教える現場での能力を

 検定試験は、選択肢の中から正解を選ぶマークシート方式が主体なので、長くて覚えにくい用語や人名などは必ずしも確実に文字で書けるところまで覚える必要はなく、並んだ選択肢の中から選ぶことができればそれでよいのです。


 繰り返しになりますが、試験の「実施要項」に、試験IIIでは「熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する」と書いてあります。提示された問いについて、その場で考えて答えを導かなければ解けない問題も、たくさん出題されます。専門用語の丸暗記では、現在の検定試験には対応できなくなっているのです。


 そのような出題に備えるためにも、残された時間を、知識をばらばらに覚えることに使うのでなく、大小の項目のそれぞれの内容をきちんと理解し、全体として身に付けるような勉強を進めましょう。




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