【2026年最新】一級建築士の難易度は?合格率11.4%・5年推移と二級建築士・宅建士との比較で徹底解説

一級建築士 難易度

「一級建築士の難易度ってどれくらい?」「二級建築士や宅建士と比べてどれだけ難しい?」「働きながらでも合格できるの?」と気になっていませんか。

結論からお伝えすると、一級建築士は令和7年度の総合合格率が11.4%という、建築系資格でも最難関クラスの国家資格です。

学科試験の合格率は16.5%、設計製図試験の合格率は35.0%という二段階選抜方式で、両方を突破した方だけが合格となります。

合格者の平均年齢は29.0歳(令和7年設計製図合格者)で、24〜26歳が30.3%と最大ボリューム層です。

本記事では、公益財団法人建築技術教育普及センターが公表する令和7年(2025年度)試験結果データと、令和3年〜令和7年の5年間推移をもとに、一級建築士試験の難易度を多角的に解説します。

二級建築士・宅建士・土地家屋調査士など他資格との比較、学科試験の合格基準点、設計製図のランク判定、合格者の年齢・学歴・職域構成、そして合格を目指せる通信講座まで、受験を検討する方が知っておくべき情報を網羅しました。

通信講座特徴
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目次

一級建築士試験の合格率|学科16.5%・設計製図35.0%・総合11.4%

一級建築士試験の合格率|学科16.5%・設計製図35.0%・総合11.4%

一級建築士試験の最大の特徴は、学科試験と設計製図試験の二段階選抜方式を採用している点です。

両方の試験を突破した方だけが合格者となるため、最終合格率は10%前後と非常に低くなります。

令和7年度(2025年度)の最新合格率データ

公益財団法人建築技術教育普及センターが公表したデータによると、令和7年度の試験結果は次のとおりです。

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試験実受験者数合格者数合格率
学科の試験27,489人4,529人16.5%
設計製図の試験11,381人3,988人35.0%
総合35,127人(注)3,988人11.4%

注:「学科の試験」から受験した者と「設計製図の試験」から受験した者の合計

出典:公益財団法人建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験『学科の試験』『設計製図の試験』の合格者を決定」

学科試験に合格すると、令和2年以降の改正により、引き続いて行われる4回の建築士試験のうち2回(学科合格年の設計製図を欠席する場合は3回)について学科免除を受けられます。

このため、設計製図試験の受験者数(11,381人)には学科免除者も含まれています。

直近5年間の合格率推移|学科は15〜23%、製図は26〜36%で推移

過去5年間の合格率推移を見ると、年度によってばらつきがあるものの、難易度は一定の水準で推移していることがわかります。

学科試験の合格率推移

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年度実受験者数合格者数合格率
令和3年31,696人4,832人15.2%
令和4年30,007人6,289人21.0%
令和5年28,118人4,562人16.2%
令和6年28,067人6,531人23.3%
令和7年27,489人4,529人16.5%

設計製図試験の合格率推移

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年度実受験者数合格者数合格率
令和3年10,499人3,765人35.9%
令和4年10,509人3,473人33.0%
令和5年10,238人3,401人33.2%
令和6年11,306人3,010人26.6%
令和7年11,381人3,988人35.0%

総合合格率の推移

年度総合合格率
令和3年9.9%
令和4年9.9%
令和5年9.9%
令和6年8.8%
令和7年11.4%

学科試験は年度ごとに合格率が15〜23%の範囲で変動しています。

これは試験の難易度に応じて合格基準点(ボーダー)が調整されるためで、令和7年度の場合は「総じて難度が高かった」ことから合格基準点が88点に引き下げられました(通常は概ね90点が基本水準)。

設計製図は概ね30〜35%台で安定していますが、令和6年は26.6%まで下がっており、年度による難易度差が見られます。

総合合格率は約10人に1人の狭き門

過去5年間の総合合格率を平均すると、約9.98%(おおよそ10人に1人)という水準です。

これは、建築系資格の中でも最難関クラスに位置づけられる数字といえます。

二級建築士の総合合格率(約25%前後・2025年度)と比較すると、約半分以下の合格率です。

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一級建築士と他資格の難易度比較|建築系資格の最高峰

一級建築士と他資格の難易度比較|建築系資格の最高峰

一級建築士の難易度を、他の建築・不動産系の人気資格と比較してみましょう。

主な国家資格との合格率比較

建築・不動産系の主要資格との比較は次のとおりです。

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資格最新合格率必要学習時間の目安試験形式
一級建築士総合11.4%(令和7年)1,000時間以上※学科+設計製図の二段階
二級建築士総合約25%前後(2025年度)約700〜1,000時間学科+設計製図の二段階
宅地建物取引士18.7%(2025年度)約300〜400時間マークシート1日
土地家屋調査士10.14%(2025年度)約1,000〜1,500時間筆記+口述
公認会計士最終合格率7.4%(2025年度)約3,000〜5,000時間短答式+論文式

※一級建築士の必要学習時間は資格学校の標準カリキュラム(後述)から推察した目安です。

出典:公益財団法人建築技術教育普及センター、不動産適正取引推進機構、法務省、公認会計士・監査審査会公表データ

二級建築士との比較|合格率は約半分、扱える建物の範囲が異なる

一級建築士と二級建築士は、扱える建築物の規模・構造・用途が大きく異なります。

項目一級建築士二級建築士
設計・工事監理できる建築物すべての構造・規模・用途比較的小規模な建築物
試験実施機関(公財)建築技術教育普及センター(中央指定)各都道府県知事
受験料17,000円18,500円
学科合格率(最新)16.5%(令和7年)40.9%(令和7年)
製図合格率(最新)35.0%(令和7年)46.4%(令和7年)
総合合格率(最新)11.4%(令和7年)約25%前後(令和7年)

二級建築士は3階建てまでの住宅を中心とした設計が主なフィールドですが、一級建築士は超高層ビル・大規模商業施設・公共建築まで設計できるため、業務範囲が大きく異なります。

二級建築士の試験対策については、関連記事の二級建築士の通信講座おすすめ比較も参考にしてください。

宅建士・土地家屋調査士との比較

宅地建物取引士は「不動産取引の専門資格」、土地家屋調査士は「不動産表示登記の専門資格」で、いずれも不動産業界で需要の高い国家資格です。

合格率だけを比較すると、宅建士(2025年度18.7%)と一級建築士(11.4%)には差がありますが、試験形式が大きく異なります。

宅建士はマークシート式の択一試験のみで、受験資格に制限がありません。

一方の一級建築士は、学歴または二級建築士・建築設備士の資格を受験要件として求められ、さらに学科5科目+設計製図の試験を突破する必要があります。

土地家屋調査士は受験者数こそ少ないものの、2025年度の合格率10.14%という難関であり、一級建築士と同水準の難易度です。

「建設業界の最高峰」としての位置づけ

一級建築士は、設計から工事監理までを独占業務として担える唯一の資格です。

公認会計士・司法書士など他業界の最高峰国家資格と並ぶ、建設業界の最高峰資格として位置づけられています。

ゼネコン・組織設計事務所・住宅メーカーの設計部門で活躍するためには、ほぼ必須の資格です。

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一級建築士試験の合格基準|学科は88点/125点・設計製図はランクⅠ判定

一級建築士試験の合格基準|学科は88点/125点・設計製図はランクⅠ判定

学科試験の合格基準点(令和7年)

学科試験は5科目125点満点で実施され、各科目に足切りラインが設けられています。

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科目配点令和7年合格基準点足切り割合
学科Ⅰ(計画)20点11点55%
学科Ⅱ(環境・設備)20点11点55%
学科Ⅲ(法規)30点16点約53%
学科Ⅳ(構造)30点16点約53%
学科Ⅴ(施工)25点13点52%
総得点125点88点約70%

出典:公益財団法人建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

各科目の足切りラインを満たし、かつ総得点が88点以上に達した方が合格となります。

通常は総得点で「概ね90点」が基本水準とされていますが、令和7年は試験全体の難度が高かったため、合格基準点が88点に引き下げられました。

各科目の特徴と対策

各科目の特徴を理解すると、対策の優先順位を判断しやすくなります。

学科Ⅰ(計画)は建築計画や建築積算など、暗記が中心の科目です。

学科Ⅱ(環境・設備)は環境工学や建築設備の知識が問われ、計算問題も含まれます。

学科Ⅲ(法規)は建築基準法を中心とした法令科目で、試験中に法令集(2冊まで)の持ち込みが認められています。

学科Ⅳ(構造)は構造力学・建築一般構造・建築材料が出題され、計算力が求められる難所です。

学科Ⅴ(施工)は建築施工の知識が問われ、現場経験者が比較的得点しやすい傾向があります。

設計製図試験のランク判定とランク分布

設計製図試験はランクⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの4段階で採点され、ランクⅠのみが合格となります。

ランク判定基準令和7年の割合
ランクⅠ「知識及び技能」を有するもの35.0%(合格)
ランクⅡ「知識及び技能」が不足しているもの1.6%
ランクⅢ「知識及び技能」が著しく不足しているもの53.7%
ランクⅣ設計条件・要求図書に対する重大な不適合9.7%

出典:公益財団法人建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験『設計製図の試験』合格基準等について」

令和7年度のランク分布を見ると、ランクⅢ(知識及び技能が著しく不足)が53.7%と最多で、半数以上の受験者が「合格水準に届かなかった」と評価されています。

ランクⅣ(重大な不適合)は9.7%で、要求図面の欠落や法令への重大な不適合があった答案がここに分類されます。

設計製図対策では、添削指導付きの講座での反復演習が必要不可欠といえるでしょう。

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一級建築士試験の試験科目と試験時間

一級建築士試験の試験科目と試験時間

学科試験|5科目125問・拘束時間は約8時間半

学科試験は1日で5科目すべてを実施する長丁場の試験です。

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区分試験時間出題数内容
学科Ⅰ・Ⅱ9:40〜11:40(2時間)各20問・計40問計画/環境・設備
法令集チェック等11:40〜12:55(1時間15分)休憩・チェック
学科Ⅲ12:55〜14:40(1時間45分)30問法規
休憩14:40〜15:15(35分)
学科Ⅳ・Ⅴ15:15〜18:00(2時間45分)各30問・25問構造/施工

学科Ⅰ・Ⅱを欠席した場合、学科Ⅲ以降の受験は認められません。

法規以外は四肢択一式のマークシート方式です。

設計製図試験|課題は事前公表・試験時間6時間30分

設計製図試験は試験時間6時間30分(11:00〜17:30)という非常に長い試験です。

試験区分試験時間内容
注意事項等説明10:35〜11:00(25分)
設計製図11:00〜17:30(6時間30分)1課題

課題は試験の約3か月前に建築技術教育普及センターのウェブサイトで公表されます。

例えば令和7年は7月25日に「庁舎」が公表され、試験日10月12日に向けて準備期間が約2か月半確保されました。

直近5年の設計製図課題

過去5年間の設計製図試験の課題一覧です。

年度課題
令和3年集合住宅
令和4年事務所ビル
令和5年図書館
令和6年大学
令和7年庁舎

毎年異なる用途の建築物が課題となるため、過去問の暗記だけでは対応できません。

課題発表後の短期集中対策と、課題発表前からの「製図力・計画力」の基礎養成が必要です。

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一級建築士の受験資格|2020年法改正後の3ルート

一級建築士の受験資格|2020年法改正後の3ルート

令和2年の建築士法改正により、受験資格と免許登録の仕組みが大きく変わりました。

受験資格の3ルート

受験資格は次の3ルートに分かれます。

ルート要件
ルート1大学・短期大学・高等専門学校・専修学校等で指定科目を修めて卒業した方
ルート2二級建築士の資格保有者
ルート3建築設備士の資格保有者

その他、外国大学卒業者で国土交通大臣の認定を受けた方も受験できます。

実務経験は登録時審査に変更

令和2年改正の最大のポイントは、従来の「受験資格としての実務経験」が「登録時審査」に変更されたことです。

これにより、建築学科を卒業した方は、卒業後すぐに(実務経験ゼロでも)一級建築士試験を受験できるようになりました。

合格後に一級建築士として登録する際に、必要な実務経験を満たしていることが審査されます。

受験料は17,000円(令和8年)

令和8年試験の受験手数料は次のとおりです。

項目金額
受験手数料17,000円(非課税)
クレジットカード決済時の事務手数料281円
コンビニエンスストア決済時の事務手数料225円

令和8年試験の申込受付期間は4月1日〜4月14日です。

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合格者属性データから読み解く一級建築士試験の特徴

合格者属性データから読み解く一級建築士試験の特徴

合格者の平均年齢は29.0歳(令和7年設計製図合格者)

令和7年度設計製図試験の合格者3,988人の年齢別構成は次のとおりです。

年齢区分構成比
23歳以下10.4%
24〜26歳30.3%
27〜29歳20.8%
30〜34歳17.5%
35〜39歳9.3%
40歳以上11.6%

平均年齢は29.0歳で、24〜26歳の層が最大ボリュームです。

実務経験要件が登録時審査になったことで、20代前半の合格者が増えています。

40歳以上の合格者も11.6%おり、社会人になってから挑戦して合格する方も一定数存在します。

男女別の構成比

合格者の男女別構成比は次のとおりです。

区分構成比(学科)構成比(設計製図)
71.6%67.8%
28.4%32.2%

設計製図合格者の女性比率は32.2%と、学科の28.4%より高くなっています。

近年、女性建築士の活躍も増えており、合格者に占める女性比率は年々上昇傾向にあります。

学歴・資格別の合格者構成

令和7年度学科試験合格者の学歴・資格別構成は以下のとおりです。

区分構成比
大学71.6%
二級建築士13.3%
専修学校5.6%
建築設備士1.7%
その他(短大・高専等)7.8%

大学卒業者が約7割を占めますが、二級建築士からのステップアップ受験者も13.3%と一定の比率を占めています。二級建築士試験の対策については、二級建築士の独学対策も参考になります。

職域別の合格者構成

令和7年度設計製図合格者の職域別構成は次のとおりです。

区分構成比
建設業34.9%
建築士事務所29.6%
住宅メーカー14.3%
官公庁等6.3%
不動産業4.1%
その他(学生・研究生等)10.8%

建設業(ゼネコン等)と建築士事務所(組織設計事務所等)で全体の約65%を占めており、建築実務の現場で働きながら受験する方が大多数です。

合格者の学校別ランキング(令和7年・設計製図合格者)

合格者の出身校TOP10は次のとおりです。

順位学校名合格者数
1日本大学156人
2東京理科大学103人
2芝浦工業大学103人
4近畿大学91人
5早稲田大学84人
6工学院大学77人
7明治大学69人
8千葉大学62人
9法政大学59人
10横浜国立大学55人

出典:公益財団法人建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験『設計製図の試験』合格者の主な属性」

建築学科を有する有名大学が上位に並んでいます。

ただし、これは「学歴」を受験資格として申し込んだ方のみの集計で、二級建築士・建築設備士を受験資格とした方は含まれません。

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一級建築士の難易度が高い5つの理由

一級建築士の難易度が高い5つの理由

合格率10%前後という難関試験となる構造的な理由を5つに整理します。

理由1:学科試験は5科目125問の広範囲

学科試験は計画・環境設備・法規・構造・施工の5科目125問で構成され、各科目で満遍なく得点する必要があります。

科目ごとの足切りラインが設けられているため、得意科目だけでカバーすることができません。

すべての科目をバランスよく学習する必要があり、学習負荷が大きいのが特徴です。

理由2:法規・構造の専門性が高い

法規は建築基準法・関連法令からの出題で、法令集を引きながら30問を1時間45分で解く必要があります。

構造は構造力学の計算問題が含まれ、理工系の素養が求められる科目です。

法規・構造ともに各30点満点中16点が合格基準(令和7年)と、約53%の正答率が要求されます。

理由3:設計製図試験は6時間30分の長丁場

設計製図試験は11時から17時30分まで休憩なしの6時間30分で実施されます。

この間に課題文の読み取り・エスキス(プランの構想)・作図・記述・チェックをすべて完成させる必要があります。

体力・集中力・時間管理能力のいずれが欠けても、合格水準の図面を仕上げることは困難です。

理由4:受験者は実務経験者が中心で母集団のレベルが高い

合格者の職域別構成を見ると、建設業(34.9%)と建築士事務所(29.6%)で約65%を占めています。

つまり、受験母集団の多くは建築実務に従事するプロフェッショナルであり、独学初学者にとってのハードルが高い試験といえます。

二級建築士からのステップアップ組も13.3%おり、すでに建築の基礎知識を持つ方が多数を占めます。

理由5:法令・構造・設計の複合的な知識が必要

一級建築士の業務は、設計だけでなく工事監理・施工管理・コスト管理まで多岐にわたります。

試験もこの実務範囲を反映しており、計画・環境設備・法規・構造・施工の5領域を横断的に理解する必要があります。

設計製図試験では、これらの知識を統合して具体的な建築物として図面化する応用力が問われます。

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一級建築士に合格するための勉強法

一級建築士に合格するための勉強法

学科試験の勉強法|過去問7〜10年分のマスターが基本

学科試験対策の基本は、過去問7〜10年分を9割正解できるレベルまで習熟することです。

各科目の頻出論点を押さえ、繰り返し問題演習を行うことで、本試験での得点力が定着します。

特に法規は、法令集を引く速度が合否を分けるため、試験直前期には時間を計った演習が有効です。

設計製図試験の勉強法|添削指導の活用が合否を分ける

設計製図試験は独学での対策が最も難しい試験です。

エスキスの組み立て方、図面の表現方法、要求事項への対応など、自分の答案を客観的に評価してもらう機会が必要です。

資格学校や通信講座の添削指導を受けることで、合格答案のパターンを身につけられます。

学習期間の目安|資格学校カリキュラムから見る標準時間

主要な資格学校の標準カリキュラムを見ると、学科対策の学習時間は次のとおりです。

資格学校コース講座時間
TAC学科本科生全59回×2.5時間(約148時間)
TAC総合学科本科生全74回×2.5時間(約185時間)
日建学院学科本科コース約8ヶ月(200回)
日建学院学科スーパー本科コース約10ヶ月(200回)

これに自学自習の時間(演習・復習)を加えると、学科対策だけで500〜1,000時間程度の学習が必要となります。

設計製図対策はさらに別途、200〜400時間の演習が目安です。

合計で1,000時間以上の学習が一般的とされています。

社会人が働きながら合格するポイント

合格者の職域別構成(建設業・建築士事務所が65%)からわかるように、多くの方が働きながら合格しています。

そのためには、平日2〜3時間・休日6〜8時間という学習リズムを長期間維持することが必要です。

通信講座のスマホ学習機能を活用し、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を有効活用することで、忙しい社会人でも合格を目指せます。

特に、AIによる学習スケジュール管理機能を持つ通信講座は、限られた時間での効率学習に向いています。

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一級建築士の通信講座3選|難関突破に最適な学習環境を整える

一級建築士の通信講座3選|難関突破に最適な学習環境を整える

一級建築士試験の二段階選抜を突破するためには、自分の学習スタイルに合った講座選びが重要です。

ここでは、料金帯と特徴の異なる主要3社を紹介します。

より詳しい比較は一級建築士の通信講座おすすめ5社比較も参考にしてください。

スタディング|業界最安値クラスのスマホ完結型

スタディングの一級建築士講座は、キャンペーン価格88,000円から学科+製図対策の両方を学べる業界最安値クラスの通信講座です。

コース料金(税込)
学科速習コース[2026年合格目標]49,800円
学科対策コース[2026年+2027年合格目標]79,800円
学科・製図総合コース[2026年+2027年合格目標]99,000円→88,000円(春の合格応援キャンペーン4/30まで)

月々7,500円×12回からの分割払いに対応しているため、初期費用を抑えて始められます。

スマホ・タブレット・PCで動画講義を視聴でき、AIによる学習プラン提案・問題復習機能で効率学習が可能です。

通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用したい社会人受験者に向いています。

ただし、紙のテキストでじっくり学びたい方や、対面の質問サポートを重視する方には不向きです。

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TAC|大手の半額・教育訓練給付金対象のミドルプライス

TACの一級建築士講座は、大手スクールと比較して約半額の受講料で、教室・オンラインライブ・Web通信から学習スタイルを選べる講座です。

コース料金(税込・教材費込)
一級 15分Web本科生286,000円(アンダー25:242,000円)
一級 上級学科本科生297,000円(アンダー25:253,000円)
一級 学科本科生429,000円(アンダー25:385,000円)
一級 総合学科本科生462,000円(アンダー25:418,000円)
一級 設計製図本科生(教室)341,000円
一級 設計製図本科生(Web通信)264,000円
一級 総合設計製図本科生(教室)473,000円
一級 総合設計製図本科生(Web通信)396,000円

主要コースは一般教育訓練給付制度の対象で、受講料の20%(上限10万円)が雇用保険から給付されます。

25歳以下の方には別途「アンダー25受講料」が設定されており、若年層が学びやすい価格設計です。

「15分Web本科生」は1講義15分×全180回というタイパ重視のカリキュラムで、忙しい社会人にも対応しています。

詳しい講座内容はTACの一級建築士講座も参考にしてください。

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日建学院|設計製図合格1,938名の実績重視

日建学院は、令和7年度の設計製図試験で1,938名の合格者を輩出した実績を持つ資格学校です(2026年1月5日時点の速報値)。

コース料金(税込)
学科スーパー本科コース869,000円(学生:792,000円)
学科本科コース(通学)770,000円(学生:693,000円)
学科本科Webコース770,000円(学生:693,000円)
学科理論Webコース330,000円(学生:253,000円)
学科速修Web[テキストセット]コース110,000円→88,000円(キャンペーン中)
設計製図本科コース605,000円(学生:418,000円)
設計製図Webコース143,000円

主要コースは一般教育訓練給付金適用対象です。

通学講座と Web 講座を選べるため、近くに校舎がある方は対面の質問対応を、地方在住の方はオンライン受講を選択できます。

設計製図対策の徹底した添削指導が強みで、製図試験での合格を最重視する方に向いています。

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一級建築士の年収|厚労省データから見る経験年数別の収入目安

一級建築士の年収|厚労省データから見る経験年数別の収入目安

一級建築士の年収について、厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査をもとに見てみましょう。

経験年数別の時給と年収目安

厚労省の職種別平均賃金(時給換算)における一級建築士の数値は次のとおりです。

経験年数時給(基準値)年収換算(年間2,080時間)
0年(新人)2,001円約416万円
1年2,337円約486万円
5年2,737円約569万円
10年3,150円約655万円
20年3,938円約819万円

出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」(職種別平均賃金・時給換算・企業規模計)

注:年収換算は「年間2,080時間(8時間×260日)」で計算した目安値です。

勤続年数別の所定内給与額(月額)

勤続年数別の所定内給与額(月額・賞与除く)も確認できます。

勤続年数所定内給与額(月額)
0年339,600円
1〜4年344,400円
5〜9年384,700円
10〜14年382,500円
15年以上433,800円

出典:厚生労働省「資料2-11-2 職種、勤続年数・経験年数別所定内給与額(一般労働者)」

新卒(0年)でも月額約34万円、15年以上の経験を積むと月額約43万円という水準です。

これに賞与(特別給与)が加わるため、実際の年収はさらに上振れします。

一級建築士のキャリアパス

一級建築士の主な就業先は次のとおりです。

就業先構成比(令和7年合格者)
建設業(ゼネコン等)34.9%
建築士事務所(組織設計事務所等)29.6%
住宅メーカー14.3%
官公庁等6.3%
不動産業4.1%

ゼネコンや組織設計事務所では、設計部門や施工管理部門でのキャリアが一般的です。

経験を積めば、独立開業して建築士事務所を持つことも可能です。

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一級建築士の難易度に関するよくある質問

Q1:一級建築士は二級建築士からのステップアップが必須ですか?

いいえ、必須ではありません。

大学・短期大学・高等専門学校・専修学校で建築の指定科目を修めて卒業した方は、二級建築士を経由せずに一級建築士試験を受験できます。

ただし、令和7年度学科合格者のうち13.3%は二級建築士の資格を受験資格として受験しているため、二級建築士からのステップアップも一般的なルートです。

Q2:一級建築士は独学で合格できますか?

学科試験は独学でも合格可能ですが、設計製図試験は独学での合格が極めて困難です。

設計製図は答案を客観的に評価してもらう機会が必要で、添削指導付きの講座を受講することが推奨されます。

学科は独学+通信講座、製図は通信講座の添削コース、という組み合わせも有効です。

Q3:何年で合格するのが一般的ですか?

働きながらの場合、最初の合格まで2〜3年を要するケースが一般的です。

学科に合格すれば、その後4回の試験のうち2回(学科合格年の製図を欠席する場合は3回)について学科免除を受けられます。

このため、1年目で学科合格、2年目で製図合格、というパターンが王道ルートです。

Q4:学科免除制度はどのような仕組みですか?

令和2年以降の学科試験に合格した方は、引き続き行われる4回の建築士試験のうち2回(学科合格年の製図を欠席する場合は3回)について、学科の試験が免除されます。

例えば令和8年は、令和4年〜令和7年に学科合格した方のうち、令和7年までの設計製図受験回数が2回以内の方が学科免除の対象となります。

Q5:受験料はいくらですか?

令和8年試験の受験手数料は17,000円(非課税)です。

別途、決済方法に応じた事務手続手数料(クレジットカード281円、コンビニ225円)がかかります。

Q6:合格率の最も高い年代は何歳ですか?

令和7年度設計製図合格者の年齢別構成を見ると、24〜26歳が30.3%で最大ボリューム層です。

平均年齢は29.0歳で、20代後半〜30代前半が中心となっています。

ただし、40歳以上の合格者も11.6%おり、社会人になってから挑戦して合格する方も一定数存在します。

Q7:女性の合格率はどれくらいですか?

令和7年度設計製図合格者の女性比率は32.2%で、学科合格者の女性比率28.4%より高い水準です。

近年、女性建築士の活躍が増えており、合格者に占める女性比率は年々上昇傾向にあります。

Q8:教育訓練給付金は使えますか?

TAC日建学院全日本建築士会など、主要な資格学校の主要コースは一般教育訓練給付制度の対象です。

雇用保険の被保険者期間など一定の条件を満たす方は、受講料の20%(上限10万円)が給付されます。

スタディングの一級建築士講座は2026年4月時点で給付金対象外のため、ご注意ください。

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まとめ|一級建築士は二段階選抜の最難関国家資格

ここまで、一級建築士試験の難易度を試験データから多角的に解説してきました。

主なポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 令和7年度の総合合格率は11.4%(受験35,127人/合格3,988人)
  • 過去5年の総合合格率は8.8〜11.4%で推移
  • 学科試験は5科目125点満点・88点以上で合格(令和7年)かつ各科目の足切りクリア
  • 設計製図試験はランクⅠ判定で合格(令和7年は35.0%)
  • 合格者の平均年齢は29.0歳、24〜26歳が最大ボリューム層
  • 必要学習時間は1,000時間以上が一般的な目安
  • 学科は独学可能・設計製図は添削指導付き講座の活用が合否を分ける
  • 主な就業先は建設業(34.9%)・建築士事務所(29.6%)・住宅メーカー(14.3%)
  • 厚労省データに基づく年収目安は新人で約416万円・10年で約655万円

一級建築士は、建築系資格の最高峰として、設計から工事監理までを独占業務として担える国家資格です。

二段階選抜の二段階すべてを突破するためには、計画的な学習スケジュールと、自分に合った学習環境の構築が欠かせません。

学科対策ではコスパ重視のスタディング、コスト・実績バランス重視のTAC、製図の徹底添削を求めるなら日建学院、と目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

まずは無料お試しや資料請求で、各社の講座との相性を確認することから始めてみましょう。

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この記事を書いた人

徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 国家資格キャリアコンサルタント

国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:21028809)大手から中小企業まで規模を問わず、キャリア支援制度の導入や人材教育、個人の相談業務に従事。WEBメディアの管理運営にも精通したキャリアコンサルタント。 「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」を重視し、予期せぬ変化をチャンスに変えるキャリア形成を支援している。

現在は、資格・教育分野を中心とした専門サイトの監修も多数担当。企業内での制度構築や教育現場での実務経験、WEB運営の知見を活かし、転職市場の動向やリスキリング(学び直し)など、ユーザーの「真の願望」実現に役立つ信頼性の高い情報を発信している。