50代におすすめの資格は、学習時間400時間以内で取得でき、定年後も必置義務や独占業務で需要が続く宅建士・登録販売者・管理業務主任者の3つです。
在職中に別の会社へ移りたいなら求人の条件欄に資格名が出る資格を、定年後の再就職に備えるなら60代以降も採用需要が続く資格を選ぶ、という順で絞り込むと迷いにくくなります。
この記事では、学習時間・年収・合格率のデータに基づいて50代に適した12資格を目的別に整理し、試験機関が公表している合格者の年齢構成もあわせて掲載しました。
| 通信講座 | 特徴 |
|---|---|
| アガルート | 合格で全額返金制度あり、質問対応が手厚い 紙テキストで書き込み学習に対応 |
| スタディング | 14,960円〜と家計にやさしい価格設定、スマホ完結で通勤中も学習可 合格でAmazonギフト券1万円分 |
| フォーサイト | 不合格時の返金保証あり、AIがスケジュール自動管理(ManaBun) 給付金対象講座が豊富 |
各講座の詳しい内容は公式サイトで確認できます。
ひとつ下の年代の40代で取ってよかった資格や、目的別のおすすめ資格の比較・選び方もあわせてご覧ください。
編集部【編集部より】今回あらためて試験機関の発表を確認して分かったのは、50代が少数派の試験ではないということです。マンション管理士の令和7年度は50〜59歳の合格率11.2%が全体の11.0%を上回り、合格者の28.6%を50代が占めていました。ただし60歳〜になると8.2%まで下がります。取るかどうかを迷っている段階なら、着手が早いほど合格率の面で有利になる、という前提で読み進めてみてください。
この記事の監修者


徳永 浩光
国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:21028809)
大手から中小企業まで規模を問わず、キャリア支援制度の導入・人材教育・個人の相談業務に従事。「計画的偶発性理論」を重視したキャリア形成支援を行うほか、資格・教育分野の専門サイト監修を多数担当。企業研修や教育実務、ウェブメディア運営の知見を活かして情報発信しています。
【目的×学習時間 早見表】50代におすすめの資格12選


50代に適した12資格を「再就職・転職」「副業・パート」「独立・セカンドキャリア」の3つの目的に分けて並べました。
「学習時間」列で今から取得が現実的かを判断し、「定年後の活用度」列で長期的な価値を確認するのがポイントです。
資格名をクリックすると、それぞれの解説に移動できます。
| 資格名 | 目的 | 学習時間 | 合格率 | 年収目安 | 定年後の活用度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 宅建士 | 再就職・転職 | 300〜400時間 | 18.7% | 400万〜600万円 | ◎ |
| 登録販売者 | 再就職・転職 | 約400時間 | 40.7% | 300万〜400万円 | ◎ |
| マンション管理士 | 再就職・転職 | 500〜600時間 | 11.0% | 400万〜600万円 | ◎ |
| 管理業務主任者 | 再就職・転職 | 300〜400時間 | 19.6% | 400万〜500万円 | ◎ |
| 介護福祉士 | 再就職・転職 | 約250時間 | 70.1% | 300万〜400万円 | ◎ |
| FP2級 | 副業・パート | 150〜300時間 | 学科50.36% | 400万〜700万円 | ○ |
| 簿記2級 | 副業・パート | 200〜350時間 | 20.3% | 350万〜500万円 | ○ |
| 衛生管理者 | 副業・パート | 100〜200時間 | 第一種46.8% | 資格手当月5,000〜10,000円 | ○ |
| 危険物乙4 | 副業・パート | 40〜60時間 | 31.9% | 資格手当月3,000〜5,000円 | ○ |
| 行政書士 | 独立・セカンドキャリア | 600〜1,000時間 | 14.54% | 400万〜600万円 | ◎ |
| 社労士 | 独立・セカンドキャリア | 800〜1,000時間 | 5.5% | 500万〜1,500万円 | ◎ |
| 中小企業診断士 | 独立・セカンドキャリア | 1,000〜1,500時間 | 1次23.7% | 500万〜1,000万円 | ◎ |
※合格率は各試験の最新実施回の公式発表値です(宅建士・登録販売者・マンション管理士・管理業務主任者・衛生管理者・危険物乙4・行政書士・中小企業診断士1次は令和7年度、社労士は第57回、介護福祉士は第38回、簿記2級は2025年度全国統一試験の実受験者ベース、FP2級は日本FP協会・資産設計提案業務の2026年4〜8月期の学科)。
※年収は業種・地域・働き方により変動します。
この表から見えるのは、学習時間400時間以内で取得でき、定年後も活用度が高い宅建士・登録販売者・管理業務主任者が50代のコスパ最強ゾーンにあるということです。



【編集部より】12資格を1つの表に並べると、学習時間400時間以内と定年後の活用度◎が両立するのは宅建士・登録販売者・管理業務主任者・介護福祉士の4つです。ただしこの4つのうち介護福祉士だけは受験に実務経験3年以上が要るので、いま介護の仕事に就いていない方が今日から選べるのは前の3つになります。編集部としては、迷ったらこの3つのうち自分の職歴と重なるものを選ぶのが遠回りになりにくいと考えています。
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再就職・転職に強いおすすめ資格|求人の条件欄に資格名が載る職種から選ぶ


50代が再就職・転職で評価される資格は、求人の応募条件欄に資格名が書かれている職種の資格です。
宅建士・管理業務主任者・登録販売者は法律で有資格者の設置が義務づけられており、求人が「宅地建物取引士有資格者」のように資格名で応募条件を書きます。
役職定年を迎えて社内での役割が変わる時期と、資格を取って動ける時期は重なるため、定年を待たずに検討する価値があります。
在職中に別の会社へ移る場合と定年後の再雇用に備える場合では選ぶ資格が変わるので、先に2つの論点を整理してから5つの資格を見ていきましょう。
在職中に動くか、定年を待つか
在職中に転職するなら、これまでの職種と地続きの資格を選ぶほうが書類選考を通りやすくなります。
不動産業界の営業経験があるなら宅建士、人事・総務の経験があるなら社労士や衛生管理者というように、職務経歴書の内容と資格が同じ方向を向いている状態を作るためです。
定年を待つ場合は事情が変わり、再雇用や再就職の求人はパート・契約社員が中心になるため、勤務日数を選びやすい登録販売者・危険物乙4のような資格が現実的な選択肢になります。
どちらを選ぶかで学習に充てられる期間も変わるので、定年までに取得できる学習時間かから逆算して決めるとよいでしょう。
未経験から応募できるのは「必置義務がある職種」に限られる
未経験の業界へ移るなら、有資格者の設置が法律で義務づけられている職種を狙うのが現実的です。
不動産会社は事務所ごとに従業員5人に1人以上の宅建士、マンション管理会社は事務所ごとに管理業務主任者を置く義務があり、人数を満たせないと事業を続けられません。
この構造があるため、未経験でも有資格者であれば採用の検討対象に入りやすくなります。
逆に未経験からの応募が難しいのは、資格そのものより実務の蓄積が問われる中小企業診断士のようなコンサルティング系や、受験に実務経験が必要な介護福祉士です。
宅建士(宅地建物取引士)
合格率18.7%、学習時間300〜400時間、受験料8,200円、年収400万〜600万円
宅建士は不動産業界で独占業務を持つ国家資格です。
不動産会社は従業員5人に1人以上の宅建士を配置する義務があるため、50代・60代でも有資格者は歓迎されます。
学習時間300〜400時間は1日1〜2時間のペースで約6か月〜1年で到達できる現実的な水準です。
資格手当は月3〜5万円が一般的で、定年後のパート勤務でも手当が付くケースがあります。
通信講座はスタディングの宅建士合格コース ミニマム(ペーパーレス版)14,960円が最安水準です。
関連記事:宅建のおすすめの通信講座
登録販売者
合格率40.7%、学習時間約400時間、受験料約12,800〜18,200円(都道府県により異なる)、年収300万〜400万円
登録販売者はドラッグストアで医薬品(第2類・第3類)を販売できる国家資格です。
令和7年度の合格率40.7%は国家資格の中でも高い水準で、50代からでも十分合格を狙えます。
ドラッグストア業界は慢性的な人手不足のため、60代でも資格があればパート採用されやすい環境です。
資格手当は月1万〜3万円が一般的で、週3〜4日勤務でも活かせるでしょう。
通信講座はスタディングの登録販売者合格コース[2026年度試験対応]29,800円が最安水準です。
関連記事:登録販売者のおすすめの通信講座
マンション管理士
合格率11.0%、学習時間500〜600時間、受験手数料9,400円、年収400万〜600万円
マンション管理士は管理組合へのコンサルティングを行う資格です。
50代・60代の社会経験や管理職経験を活かしやすく、マンションの高齢化に伴い需要が増加傾向にあります。
令和7年度の合格者の平均年齢は48.4歳で、50代の合格率11.2%が全体の11.0%を上回りました。
試験範囲が重なる管理業務主任者とのダブルライセンスについては、管理業務主任者の項で解説します。
通信講座はスタディングのマンション管理士 合格コース[2026+2027年度合格目標]35,000円が最安水準です。
関連記事:マンション管理士のおすすめの通信講座
管理業務主任者
合格率19.6%、学習時間300〜400時間、受験手数料8,900円+事務手数料297円、年収400万〜500万円
管理業務主任者はマンション管理会社で重要事項の説明や管理委託契約に関する業務を行う独占業務を持つ資格です。
マンション管理士と試験範囲の約7割が重なるため、ダブル受験で効率よく2資格を取得する戦略が有効です。
令和7年度は受験者14,435人に対して合格者2,832人で、合格者の平均年齢は44.4歳、最高年齢は84歳でした。
管理会社は有資格者の確保が法的義務のため、50代以降でも採用需要がある安定した資格といえます。
似た名前のマンション管理士は管理組合の側に立つ資格なので、管理会社への就職を目指すなら、こちらを先に取るほうが早く結果が出ます。
介護福祉士
合格率70.1%(第38回)、学習時間約250時間、受験料18,380円、年収300万〜400万円
介護福祉士は合格率70.1%と高く、学習時間も約250時間と50代からでも取得しやすい国家資格です。
第38回からは合格基準を満たせなかった場合にパート単位で合格を持ち越せる制度が導入されており、1回で全パートを取り切れなくても再挑戦しやすくなりました。
介護業界は慢性的な人手不足のため、50代・60代でも正社員・パートともに採用されやすい環境があります。
ただし受験には「実務経験3年以上+実務者研修修了」が必要なため、介護業界で働きながら資格取得を目指すルートが一般的です。
関連記事:介護福祉士のおすすめの通信講座



【編集部より】この章で挙げた宅建士・管理業務主任者・登録販売者が再就職・転職に強いのは、資格の知名度ではなく事業者側に有資格者を置く義務があるからです。求人の条件欄に資格名が書かれるかどうかは、応募する前に求人サイトで確かめられます。資格を取ってから仕事を探すのではなく、探してから取る順番にすると、取得後に使い道が無い状態を避けられます。
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副業・パートで収入を得るのにおすすめの資格4選


「定年前から副業を始めたい」「パートで効率よく稼ぎたい」という50代向けの4資格です。
学習時間が比較的短く、働きながら取得しやすい点が共通しています。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級
合格率 学科50.36%・実技56.73%(日本FP協会・資産設計提案業務/2026年4〜8月期)、学習時間150〜300時間、年収400万〜700万円
FP2級は保険・税金・年金・住宅ローンの知識を証明する資格です。
50代は自身の老後資金計画にも直結する知識が身につくため、学習そのものが生活に役立ちます。
副業としてはライフプラン相談やお金に関する記事執筆で収入を得るルートがあるでしょう。
なお合格率は実施団体で差があり、きんざい(金融財政事情研究会)の同時期の学科は28.57%です。
通信講座はスタディングのFP2級合格コース+Q&Aチケット5枚 29,700円が最安水準です。
関連記事:FPのおすすめの通信講座
簿記2級
合格率20.3%(2025年度 全国統一試験・実受験者ベース)、学習時間200〜350時間、受験料5,500円(+事務手数料550円)、年収350万〜500万円
簿記2級は経理・会計の知識を証明する資格で、業種を問わず評価されます。
50代で経理経験がなくても、簿記2級があれば経理補助やフリーランス経理として副業を始められます。
在宅勤務可能な経理系の仕事も増えており、定年後のリモートワークにも適しているでしょう。
関連記事:簿記のおすすめの通信講座
衛生管理者(第一種)
合格率46.8%、学習時間100〜200時間、受験料8,800円、資格手当月5,000〜10,000円
衛生管理者は常時50人以上の労働者がいる事業場で選任が義務付けられている国家資格です。
会社から取得を求められるケースが多く、取得すれば資格手当が月5,000〜10,000円上乗せされます。
学習時間100〜200時間は12選の中でも短く、働きながら取得しやすいのが強みです。
関連記事:衛生管理者のおすすめの通信講座
危険物取扱者乙種第4類
合格率31.9%、学習時間40〜60時間、受験料5,300円、資格手当月3,000〜5,000円
危険物乙4は12選の中で最短の学習時間(40〜60時間)で取得できる国家資格です。
ガソリンスタンドや工場での定年後のパート勤務に直結し、資格手当も月3,000〜5,000円が一般的です。
通信講座はスタディングの乙種4類合格コース[2026年合格目標]5,940円が最安で、受験料5,300円と合わせても約1.1万円で取得を目指せるでしょう。
関連記事:危険物取扱者のおすすめの通信講座
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独立・セカンドキャリアに強いおすすめ資格3選


「定年を機に独立したい」「これまでの経験を活かしてコンサルタントとして働きたい」という50代向けの3資格です。
50代が独立で有利なのは、30年近い実務経験に資格を掛け合わせることで「経験豊富な有資格者」として扱われるためです。
学習時間は長めですが、取得後の収入ポテンシャルが高く、定年という区切りのない働き方に移れる点が共通しています。
行政書士
合格率14.54%、学習時間600〜1,000時間、受験料10,400円、独立後年収400万〜600万円
行政書士は許認可申請の代行という独占業務を持ち、自宅開業で初期投資30〜50万円から始められます。
受験資格に制限がないため、50代からでも挑戦可能です。
令和7年度の合格者の最年長は77歳で、年齢の上限を気にせず挑戦できる試験といえます。
1日2時間の学習で約1〜2年、定年前に取得して定年後に開業する計画が現実的でしょう。
通信講座はスタディングの行政書士合格コース ミニマム 34,980円が最安水準です。
関連記事:行政書士のおすすめの通信講座
社労士(社会保険労務士)
合格率5.5%、学習時間800〜1,000時間、受験料15,000円、独立後年収500万〜1,500万円
社労士は企業の労務管理・社会保険手続きの専門家で、顧問契約による安定収入が見込めます。
50代の人事・総務経験がある方は、実務知識がそのまま試験対策に活かせるため有利です。
第57回の合格者は50歳代が18.9%、60歳代以上が8.4%を占めました。
合格率5.5%は難関ですが、独立後の年収ポテンシャルは12選の中で最も高い水準です。
関連記事:社労士のおすすめの通信講座
中小企業診断士
1次試験合格率23.7%(全科目受験者ベース)、学習時間1,000〜1,500時間、受験料1次17,200円・2次15,100円、独立後年収500万〜1,000万円
中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格で、50代の管理職・経営経験との相性が抜群です。
企業の経営課題を分析・改善する能力は、これまでの実務経験がダイレクトに活きる分野でしょう。
独立コンサルタントとして年収1,000万円超も目指せます。
関連記事:中小企業診断士のおすすめの通信講座
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【男女別】50代男性・50代女性におすすめの資格


資格試験の合格率に男女差はほとんどなく、管理業務主任者の令和7年度合格率は男性19.7%・女性19.4%とわずか0.3ポイント差でした。
男女で分かれるのは資格の難易度ではなく、取得後に想定する働き方です。
ここでは早見表の資格から、取得後に選べる勤務形態で分かれるものを並べ直しました。
各資格の詳しい解説は目的別の章にあるので、気になるものはリンクから該当箇所をご覧ください。
50代男性におすすめの資格|これまでの職種を引き継げる資格から選ぶ
50代男性には、これまでの職種を引き継ぎながら定年後も働き続けられる宅建士・管理業務主任者・社労士・中小企業診断士が向いています。
いずれも管理職や営業として積み上げた経験が、そのまま資格の実務に接続するためです。
定年のない働き方を優先するなら、雇われる前提の資格より独占業務で開業できる社労士・行政書士・中小企業診断士を軸に考えるとよいでしょう。
50代女性・主婦の再就職におすすめの資格|勤務時間を選べるかで絞る
50代女性や主婦の再就職には、週3〜4日や時短勤務の求人が多い登録販売者・FP2級・簿記2級・介護福祉士が向いています。
家庭の予定と両立しやすい勤務形態の求人があるかどうかが、資格の難易度より優先される条件になるためです。
年代を問わず女性に人気のある資格から探したい方は、女性が取ってよかった資格もあわせてご覧ください。



【編集部より】この2つの一覧は、男性向け・女性向けという意味ではありません。管理業務主任者の令和7年度合格率が男性19.7%・女性19.4%だったように、試験の難易度に男女差は出ていないからです。分けているのは取得後に選べる勤務形態の違いなので、フルタイムで働き続けたい方は女性でも男性側の一覧を、勤務日数を選びたい方は男性でも女性側の一覧を見てください。
50代が失敗しない資格選び5つのポイント


50代の資格選びは20代・30代とは判断基準が異なります。
以下の5つを意識して選ぶと、後悔するリスクを減らせます。
定年までに取得できる学習時間か
50代は「あと何年で定年か」を逆算して資格を選ぶ必要があります。
1日1〜2時間を学習に充てられる前提で、残り年数ごとに現実的な範囲は次のように変わります。
| 始める年齢 | 定年までの残り | 現実的な学習時間の目安 | 射程に入る資格 |
|---|---|---|---|
| 50〜52歳 | 8〜10年 | 1,000時間超も可能 | 中小企業診断士・社労士・行政書士まで含めて選べる |
| 53〜55歳 | 5〜7年 | 500〜1,000時間 | 行政書士・マンション管理士・宅建士 |
| 56〜58歳 | 2〜4年 | 400時間以内 | 宅建士・管理業務主任者・登録販売者・FP2級 |
| 59歳〜 | 1年前後 | 200時間以内 | 衛生管理者・危険物乙4 |
3,000時間以上が必要な難関資格(司法書士・公認会計士)は、どの年齢から始めても定年までに取り切れない可能性が高いため、50代からの第一候補にはなりません。
60代以降も需要がある資格か
IT系など技術の進歩が早い分野は、60代以降にスキルが陳腐化するリスクがあります。
一方、宅建士・登録販売者・管理業務主任者・行政書士は法律に基づく独占業務や必置義務があるため、需要が安定しています。
実務経験との掛け合わせで活きるか
資格は単体で評価されるのではなく、これまで担当してきた職種と重なったときに書類選考で効きます。
経験と資格の相乗効果が出る組み合わせは次のとおりです。
| これまでの職種 | 相性のよい資格 | 掛け合わせで何が言えるようになるか |
|---|---|---|
| 人事・総務 | 社労士・衛生管理者 | 就業規則や社会保険の実務を、法的な根拠とセットで説明できる |
| 営業・管理職 | 中小企業診断士 | 現場の改善経験を、経営分析の枠組みに載せて提案できる |
| 不動産・建設 | 宅建士・マンション管理士 | 物件の実務知識に、重要事項説明などの独占業務が加わる |
| 経理・財務 | 簿記2級・FP2級 | 数字の処理に加えて、個人の資産設計まで相談を受けられる |
| 製造・設備 | 危険物乙4・衛生管理者 | 現場経験に、法定の有資格者としての役割が加わる |
通信講座で仕事と両立できるか
50代は役職定年や業務の変化で時間に余裕が出るケースがある一方、管理職として多忙な方も多い年代です。
スタディング・フォーサイト・アガルートはいずれもスマホで学習が完結するため、通勤時間や空き時間を活用できます。
費用を回収できる見込みがあるか
通信講座費用+受験料の合計が、取得後の収入増で回収できるかを事前に計算しておきましょう。
宅建士ならスタディング14,960円+受験料8,200円=約23,000円で、月3万円の資格手当があれば1か月で回収可能です。
教育訓練給付金(受講費用の20%、上限10万円)が使える講座なら、さらに費用を抑えられます。
対象講座や申請の流れは教育訓練給付金で資格取得!対象講座と申請方法にまとめています。
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50代から資格を取る価値はあるか|合格者の年齢別データで見る


50代から資格を取る価値はあり、根拠はマンション管理士の令和7年度合格者1,210人のうち28.6%にあたる346人を50代が占めていることです。
取れるかどうかの実績と、取ったあとに何が変わるのかを順に見ていきます。
50代の合格者は実際にどれくらいいるか
年齢別の内訳を公表している資格では、合格者に占める50代の割合は18.9〜28.6%でした。
合格者の年齢に関する発表がある5資格を並べました。
| 資格名 | 50代の位置づけ | 合格者の平均年齢・最高年齢 | 実施回 |
|---|---|---|---|
| マンション管理士 | 50〜59歳の合格率11.2%(全体11.0%)/合格者の28.6%が50代 | 平均48.4歳・最高80歳 | 令和7年度 |
| 管理業務主任者 | 年齢別の内訳は非公表 | 平均44.4歳・最高84歳 | 令和7年度 |
| 社労士 | 合格者の50歳代18.9%・60歳代以上8.4% | 最高齢78歳(平均年齢は非公表) | 第57回 |
| 行政書士 | 50歳代の合格率11.7%(全体14.54%)/合格者の19.8%が50代 | 最年長77歳(平均年齢は非公表) | 令和7年度 |
| 中小企業診断士 | 1次試験合格者の22.4%が50代(申込者に占める割合は23.6%) | 最年長77歳(平均年齢は非公表) | 令和7年度(1次) |
マンション管理士で注目したいのは、50〜59歳の合格率11.2%が全体の11.0%を上回っている点です。
受験者の年齢構成でも50〜59歳が3,095人と全体の28.2%を占めており、50代が少数派の試験ではないことがわかります。


社労士は合格者の年齢構成が公表されており、第57回では50歳代が18.9%、60歳代以上が8.4%で、合計すると合格者の4人に1人以上が50代以上でした。
行政書士は令和7年度に50歳代だけで1,445人(受験12,330人)が合格していますが、50歳代の合格率11.7%は全体の14.54%より2.8ポイント低い水準です。
ただしマンション管理士は60歳〜になると合格率が8.2%まで下がるため、着手が早いほど合格率の面で有利になるという読み方もできます。
定年後の再就職・再雇用で資格が「選ばれる理由」になる
60歳の定年後に再就職を目指す場合、年齢だけで書類選考が通らないケースは少なくありません。
資格は年齢のハンディキャップを補う客観的なスキル証明として機能します。
特に登録販売者・宅建士・マンション管理士など人手不足の業界では、50代・60代でも資格保有者は歓迎される傾向があります。
年金受給までの空白期間を資格で埋められる
65歳の年金受給開始までに5〜10年の空白期間が発生するケースが多くなっています。
この期間に月10万〜20万円の収入があるかどうかで、老後の資金計画は大きく変わります。
FP2級や行政書士のように、パートタイムや副業で活かせる資格を50代のうちに取得しておくことが備えになるでしょう。
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50代の資格が「無駄」に終わるのは、受験資格を確かめていないとき


50代の資格取得が無駄に終わるのは、資格そのものの価値ではなく、学習を始めてから受験できないと分かったときです。
介護福祉士は「実務経験3年以上+実務者研修修了」が受験の条件で、介護の仕事に就いていない状態でテキストを買っても受験まで到達できません。
この記事の12資格のうち、受験そのものに条件があるのは次の4つです。
| 資格名 | 受験に必要な条件 |
|---|---|
| 介護福祉士 | 実務経験3年以上+実務者研修修了(養成施設ルートなどもあり) |
| FP2級 | 3級の合格者/FP業務の実務経験2年以上/AFP認定研修の修了者などのいずれか |
| 衛生管理者(第一種) | 労働衛生の実務経験(大学卒は1年以上、高校卒は3年以上など)+事業者証明書 |
| 社労士 | 学歴・実務経験・厚生労働大臣が認めた国家試験の合格のいずれか+受験資格証明書 |
残る宅建士・登録販売者・マンション管理士・管理業務主任者・簿記2級・危険物乙4・行政書士・中小企業診断士の8資格は、受験資格に制限がなく誰でも申し込めます。
とくにFP2級と衛生管理者は「短時間で取れる資格」として選ばれやすい一方、条件を満たしていないと申し込みの時点で止まるので、学習を始める前に確認しておきましょう。



【編集部より】資格が無駄になるかどうかは、取ったあとの使い道より前に、受験までたどり着けるかで決まります。介護福祉士の「実務経験3年以上+実務者研修修了」のような条件は、学習を始めてから気づいても取り返しがつきません。編集部としては、候補が決まった時点でまず試験機関の受験資格のページを開き、自分が今その条件を満たしているか、満たしていないなら何年かかるかを確かめてから、テキストを買うことをおすすめします。
50代の資格に関するよくある質問(FAQ)
50代の資格に関するよくある質問を紹介します。
50代からでも資格は取れますか?
マンション管理士では令和7年度の合格者の28.6%を50代が占めており、50代からでも取れます。
資格別の合格者の年齢構成は50代の合格者は実際にどれくらいいるかにまとめました。
50代は資格なしでも転職できますか?
資格がなくても50代の転職は成立し、資格取得が効くのは職務経歴書の段階で落ちている場合です。
面接まで進んで決まらないのであれば足りないのは資格ではなく条件のすり合わせなので、資格取得に1年かけるより応募先を見直すほうが早いでしょう。
応募しても書類で止まるなら、応募したい求人の条件欄を10件ほど見比べて、共通して出てくる資格から検討する順番が無駄になりにくい進め方です。
定年後に最も需要がある資格は?
宅建士・登録販売者・管理業務主任者・行政書士が定年後の需要が安定しています。
いずれも法律に基づく独占業務または必置義務があるため、60代以降も採用されやすい環境が整っています。
選ぶときの判断基準は60代以降も需要がある資格かをご覧ください。
50代で最もコスパが良い資格は?
費用対効果で見ると、宅建士が最もコスパが高いといえます。
学習時間300〜400時間で取得でき、資格手当や独立の選択肢もある汎用性の高さが強みです。
費用を回収するまでの計算は費用を回収できる見込みがあるかをご覧ください。
独学と通信講座どちらがいいですか?
50代は学習に使える時間が限られるため、カリキュラムが整った通信講座を利用する方が効率的です。
独学は費用を抑えられますが、学習の方向性を自分で判断する必要があり、挫折リスクが高まります。
50代の転職におすすめしない資格はありますか?
学習時間が3,000時間を超える資格と、受験資格の要件を満たせない資格は50代の転職には向きません。
取得できた時点で定年を過ぎていたり、そもそも受験に到達できなかったりするためです。
資格が使われずに終わる典型は50代の資格が「無駄」に終わるのは、受験資格を確かめていないときにまとめています。
\50代からも資格取得を目指せる!/
まとめ|50代は「定年後に使える資格」から逆算して選ぶ
50代におすすめの資格12選を目的別に比較した結果は以下の通りです。
- 再就職・転職 → 宅建士・登録販売者・マンション管理士・管理業務主任者・介護福祉士
- 副業・パート → FP2級・簿記2級・衛生管理者・危険物乙4
- 独立・セカンドキャリア → 行政書士・社労士・中小企業診断士
50代の資格選びの鉄則は「定年までに取得でき、定年後も使える資格を選ぶ」ことです。
在職中の転職を考えているなら、まず応募したい求人の条件欄に出てくる資格を確認するところから始めてみてください。
国家資格全体から選びたい方は国家資格おすすめ記事、40代向けの情報は40代資格おすすめ記事も参考にしてください。
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定年後の過ごし方を幅広く考えたい方は、50代からの留学という選択肢を見ることもできます。

