シンガポール留学の費用は?期間・タイプ別総額と内訳を解説

シンガポール留学の費用は?期間・タイプ別総額と内訳を解説

シンガポール留学の費用は、短期語学(1ヶ月)で約25〜55万円、長期語学(1年)で約230〜550万円、大学4年で約1,070〜2,700万円が目安です。 学費の差は「MOE Tuition Grant(政府学費補助)」の有無で大きく変動します。本記事では期間別・留学タイプ別の総額・内訳・奨学金・節約術まで完全解説します。

※本記事の金額は2026年5月時点の情報です。為替レートは1 SGD=125円で統一しています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

目次

シンガポール留学の費用相場|期間×タイプ別の早見表

シンガポール留学の費用相場|期間×タイプ別の早見表

シンガポール留学の費用は、短期語学1ヶ月で約25〜55万円、長期語学1年で約230〜550万円、大学4年で約1,070〜2,700万円が目安です。 同じ「シンガポール留学」でも、期間と留学タイプで総額は最大100倍以上違います。まずは自分のケースに近いラインを早見表で把握し、そのうえで各ケースの詳細を確認していきましょう。ここからは4タイプに分けて費用感を解説します。

費用最優先で検討する方は「最低」列を、平均的なシナリオで考えたい方は「平均」列を中心にご覧ください。学費・滞在費・食費・通信費・保険を含み、航空券は別途です。

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期間/タイプ最低平均最高主な変動要因
1週間(短期語学)約10万円約15万円約25万円学校/滞在形態
1ヶ月(短期語学)約25万円約38万円約55万円学校/滞在形態
3ヶ月(中期語学)約65万円約100万円約150万円滞在形態/食費
6ヶ月(長期語学)約120万円約190万円約290万円学費/滞在形態
1年(長期語学/交換)約230万円約360万円約550万円学費/滞在形態
大学(4年総額)約1,070万円約1,600万円約2,700万円+学部/MOE Grant
大学院(1〜2年総額)約300万円約600万円約1,200万円+プログラム種別
※2026年5月時点の試算。航空券・ビザ申請料は別途。NUS/NTU/SMU公式学費+Numbeo生活費から積上げ算出。

費用幅が広い理由は3つです。1つ目は学校タイプ(語学学校・私立大・国立大)、2つ目は滞在形態(HDBコモンルームかコンドミニアムか)、3つ目は大学留学に限ってMOE Tuition Grantの有無です。1年留学の場合、平均ラインの月額は約30万円相当で、これは欧米英語圏留学(年400〜600万円)より約3〜4割安いレンジとなります。

短期語学留学(1週間〜1ヶ月)

短期語学留学の費用は、1週間で約10〜25万円、1ヶ月で約25〜55万円が目安です。 30日以内であれば学生ビザ(Student’s Pass)が不要で、観光ビザ免除(Short-Term Visit Pass)の範囲で受講できます。航空券・宿泊・授業料を一括手配するパッケージ商品も多く、初めての海外留学でも申し込みやすい点が魅力です。

家賃が高いシンガポールでは、ホステル・ホームステイ・コリビングなど短期向け滞在を選ぶことで費用を抑えられます。「まずシンガポールの雰囲気を体験したい」という方には、1〜2週間の短期プランが最初のステップとして最適です。

中長期語学・交換留学(3ヶ月〜1年)

中長期の語学・交換留学は、3ヶ月で約65〜150万円、6ヶ月で約120〜290万円、1年で約230〜550万円が目安です。 31日以上の滞在ではStudent’s Passが必須となり、申請料・発行料の合計S$90(約11,250円)が追加で発生します。

語学学校の長期コースか大学の交換留学かによって学費レンジが変わるため、3ヶ月以上の留学を検討する場合は学校の年間カレンダーと申請締切を早めに確認しましょう。

大学・大学院留学(4年・1〜2年)

正規大学留学は、学部4年で約1,070〜2,700万円、大学院1〜2年で約300〜1,200万円が目安です。 国立大学(NUS/NTU/SMU)はMOE Tuition Grantを受給するかどうかで学費が約2倍違い、年S$15,000〜20,000(約190〜250万円)の差が出ます。

Grant受給には卒業後3年のシンガポール就労義務(Service Obligation)が課される点を含め、大学別・学部別の費用詳細は「主要大学の年間学費比較」をご覧ください。

中高生・子ども留学

子どもをインターナショナルスクールに通わせる場合、年間学費は約375〜625万円が参考レンジです(出典:Numbeo Cost of Living)。 ただし学校による幅が大きく、UWCSEAやTanglin Trust School、Singapore American Schoolなどの主要校は公式サイトでの個別確認が必須です。

政府系学校に通う場合は21歳以上のシンガポール市民/PRのLocal Sponsor(ガーディアン)が必要となり、ホームステイか親同伴かで滞在費も大きく変わります。

アルクの留学エージェント比較 運営事務局のポイント

シンガポール留学の費用に幅がある理由として、私がカウンセリングで必ずお伝えするのが「学校タイプ」「滞在形態」「MOE Tuition Grantの有無」という3つの変動要因です。たとえば語学学校+HDBコモンルームの組み合わせと、国立大学+コンドミニアムでは、1年間の総額が倍以上変わることも珍しくありません。特に大学正規留学では、MOE Grant受給の判断だけで4年間総額が1,000万円単位で変わるケースがあります。「シンガポール留学は高い」とひとくくりにする前に、まず自分の留学タイプを絞り込み、そのうえで予算を試算することをおすすめします。目的とご予算を整理した段階でご相談いただくと、より具体的なプランをご提案できます。

シンガポール留学費用の内訳|1ヶ月あたりの必要額

シンガポール留学費用の内訳|1ヶ月あたりの必要額

シンガポール留学の費用は、家賃(滞在費)が全体の40〜60%を占める最大要因です。 一方、食費は屋台街「ホーカー」を活用すれば月S$300〜500(約3.7〜6.2万円)に抑えられ、自炊と組み合わせることで欧米留学より大幅に節約できます。ここからは8項目に分けて1ヶ月あたりの内訳を解説します。

費用最優先で検討する方は「最低」列を、平均的なシナリオで考える方は「平均」列をご覧ください。学費は留学タイプにより大幅に変わるため別枠で詳述します。

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項目最低(円)平均(円)最高(円)節約のコツ
学費(語学学校)約10万円約15万円約30万円短期セール/長期割引
滞在費(HDBコモンルーム)約7.5万円約10万円約13.7万円郊外・複数人シェア
食費(ホーカー+自炊中心)約3.7万円約6.2万円約15万円ホーカー活用
交通費(学生Concession Card)約0.6万円約1.0万円約1.6万円学生割引
通信費(MVNO SIM Only)約0.1万円約0.2万円約0.4万円MVNO選択
渡航費(航空券・月按分)約0.5万円約1.0万円約2.5万円LCC・閑散期
留学保険(月按分)約1.2万円約1.7万円約2.5万円補償の最適化
その他(娯楽・日用品)約2.5万円約4.0万円約6.2万円計画的に管理
合計(学費除く)約16万円約24万円約42万円
※2026年5月時点・1 SGD=125円換算。学費は語学学校相場の例。

月平均約24万円という数字は、東京都内での一人暮らし生活費(約20万円・総務省家計調査)の約1.2倍に相当します。 家賃が東京の主要エリアより高いため、シェアハウス活用で滞在費を抑えるのが基本戦略です。

学費(語学学校/大学/私立校)

学費は留学タイプで最大の変動項目です。 語学学校は週S$200〜400(約25,000〜50,000円)、国立大学はMOE Grant有で年約250〜380万円・無で年約460〜560万円と倍近い差があります。語学学校の多くは公式サイトに料金を掲載しておらず、見積依頼が一般的です。「想定より高かった」という事態を防ぐため、必ず複数校の見積を比較しましょう。

滞在費(家賃)

家賃はシンガポール留学費用の最大要因で、月S$300〜5,000(約3.7〜62.5万円)まで7倍以上の幅があります。 HDB(公営住宅)コモンルームならS$600〜1,100(約7.5〜13.7万円)、マスタールームでS$1,000〜1,800(約12.5〜22.5万円)、コンドミニアム1BRならS$2,300〜5,000(約28.7〜62.5万円)が相場です。大学正規生はNUS UTownなどの大学寮(S$300〜800・約3.7〜10万円)を学期単位で申し込めます。

ただしHDBは原則として最低6ヶ月の契約が一般的です。 短期留学(1〜3ヶ月)の場合は契約条件が合わないため、Weave Livingなどのコリビング(S$1,500〜3,000・約18.7〜37.5万円)やサービスアパートメントを活用しましょう。出典:PropertyGuru、99.co、Numbeo(2026年4月取得)。

食費

食費はホーカー(屋台街)活用で月S$300〜500(約3.7〜6.2万円)に抑えられます。 ホーカー1食はS$3〜6(約375〜750円)で、東京の安価なランチ価格と同水準です。一方、レストランで2名が食事すると平均S$85(約10,625円・Numbeo調べ)と日本の高級店並みの価格になるため、自炊+ホーカーを基本にレストラン利用は機会を絞るのが賢明です。

交通費

交通費は月S$50〜128(約6,250〜16,000円)が目安です。 MRT・バス初乗りはS$1.19(約149円)、成人月間定期券はS$128(約16,000円)。シンガポール国内の認定教育機関に在籍する学生はConcession Card(学生割引パス)が利用可能で、成人運賃の最大約7割引きまで下がります。 2022年以降、紙の切符は廃止されSimplyGoまたはEZ-Linkカードでの決済が必須です。

通信費

留学生向け通信費はMVNO SIM Onlyプランで月S$7〜15(約875〜1,875円)が標準です。 Circles.Life、GOMO、giga!などのMVNOは契約期間縛りなしで100GB以上のデータ容量を提供しており、大手キャリア(SingTel/StarHub/M1)の通常プラン(S$22〜35)より大幅に安いです。プリペイドSIMは空港・7-Elevenでパスポート提示で購入可能です。

渡航費(航空券)

東京〜シンガポール往復航空券は、通常期で約5〜10万円、繁忙期(GW・お盆・年末年始)で約8〜15万円、閑散期のLCCで約3〜6万円が目安です。 Scoot、Jetstar Asia、AirAsiaなどのLCCを活用すれば大幅にコストダウンできます。1月下旬〜3月上旬、5月下旬〜6月、10月〜11月が比較的安く、繁忙期渡航の場合は3〜6ヶ月前の早期予約を推奨します。

留学保険

留学保険は1年プランで約15〜25万円が相場で、シンガポール留学では事実上必須です。 シンガポールは外国人への政府医療補助がなく、私立病院の救急受診で数十万円の請求事例もあります。NUS/NTUなどの正規生は大学指定のGroup Health Insurance加入が義務付けられており、保険料は学費またはMiscellaneous Feesに含まれることが多いです。

短期留学でも歯科・救急に対応するプランを必ず選びましょう。 「保険は不要では」と思い渡航した方が現地で高額請求を受けるケースが実際に起きています。

その他(生活用品・娯楽・教材)

初期費用として生活用品にS$200〜500(約2.5〜6.2万円)、娯楽・交際費に月S$200〜500(約2.5〜6.2万円)、大学正規生は教材費に学期S$200〜600(約2.5〜7.5万円)が目安です。 映画はS$12〜20(約1,500〜2,500円)、ジムはS$90〜239(約11,250〜29,875円)と日本より高めです。家具付き物件を選べば初期費用を最小限に抑えられます。

シンガポール主要大学の年間学費比較

シンガポール主要大学の年間学費比較

シンガポール国立大学の学費は、MOE Tuition Grant受給の有無で年S$15,000〜20,000(約190〜250万円)の差が出ます。 Grant受給には卒業後3年間のシンガポール就労義務(Service Obligation)がセットで課される点に注意が必要です。ここからは国立大学・私立大学・大学院の3カテゴリで、留学生学費(2026年5月時点・公式PDFベース)を比較します。

国立大学(NUS/NTU/SMU)の学費比較

費用最優先で検討する方は「Grant有」列を、Grant就労義務を避けたい方は「Grant無」列を中心にご覧ください。年間学費(GST9%込み・留学生All other ISカテゴリ)です。

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大学学部Grant有(年)Grant無(年)円換算(Grant有/無)
NUSHumanities and SciencesS$21,400S$36,650約268万円/約458万円
NUSBusinessS$22,200S$33,400約278万円/約418万円
NUSComputing/EngineeringS$21,400S$39,700約268万円/約496万円
NUSLawS$30,450S$44,450約381万円/約556万円
NUSMedicineS$87,800S$190,150約1,098万円/約2,377万円
NTU一般学部S$20,000S$36,250約250万円/約453万円
NTUAccountancy/BusinessS$21,700S$45,500約271万円/約569万円
SMUAccountancy/Business/ComputingS$26,200S$47,700約328万円/約596万円
SMULawS$30,450S$56,150約381万円/約702万円
※2026年5月時点。出典:NUS/NTU/SMU公式学費PDF(AY2025〜2026/2027)。日本人はASEAN域外の「All other IS」カテゴリ該当。

NUS Engineeringを例にすると、Grant有でS$21,400・Grant無でS$39,700。差額はS$18,300(約229万円)で、4年間では約916万円の差になります。 これはMOE Grantを受給して3年就労する選択と、卒業後すぐ日本で就職する選択の「機会費用」と言えます。一方、医学部・歯学部はNUS/NTUで年S$87,800〜190,150(約1,098〜2,377万円)と突出して高額で、MOE Grant受給がほぼ前提となるレンジです。

私立大学(Curtin/JCU/Kaplan/PSB等)の学費比較

私立大学(PEI: Private Education Institution)の学費は年S$20,000〜30,000(約250〜375万円)が目安です。 Curtin Singapore(豪Curtin大)、JCU Singapore(豪James Cook大)、Kaplan Higher Education(英Murdoch大/UCDなど)、PSB Academy(英Coventry大/La Trobe大など)はいずれも海外大学の提携学位プログラムを提供しています。

国立大学に比べ学費は低いものの、MOE Tuition Grantは適用されません。 CPE(Committee for Private Education)登録・EduTrust認証の有無がStudent’s Pass取得の前提条件となるため、入学前に必ず確認してください。料金詳細は各校公式サイトまたは認定エージェント経由で個別見積を取得しましょう。

大学院(Master’s/MBA)の学費

大学院は学費の幅が極めて大きく、NUS Master’s(文系)でS$20,000〜45,000(約250〜563万円)、MBAでS$60,000+(約750万円+)が目安です。 NTU Master’sはS$15,800〜55,000+(約198〜688万円+)でプログラムごとに大幅に異なり、Finance系・MBAは年S$50,000〜80,000以上も珍しくありません。

MOE Grantが適用される修士プログラムもあるものの対象は限定的のため、各大学院公式サイトで個別確認が必要です。

アルクの留学エージェント比較 運営事務局のポイント

MOE Tuition Grantはシンガポール留学における最大のコスト削減策ですが、卒業後3年間の就労義務(Service Obligation)とのトレードオフを慎重に考える必要があります。シンガポール現地でのキャリアを視野に入れている方にとっては「学費補助+就労機会の確保」という二重のメリットがある制度です。一方、「卒業後は日本に帰国して就職する」という明確なプランがある方には、違約金リスクを抱えた3年縛りがデメリットになる可能性があります。出願前の段階でキャリアの仮定義をしておくことが大切で、カウンセリングでも「卒業後の10年をどう描くか」から逆算してGrantの受給可否を一緒に考えるようにしています。

シンガポール主要語学学校の費用相場

シンガポール主要語学学校の費用相場

シンガポールの語学学校は、公式サイトで授業料を非公開とする学校が多く、見積依頼が前提です。 一般英語コースの相場は週S$200〜400(約25,000〜50,000円)で、4週間(1ヶ月)でS$800〜1,600(約10〜20万円)が目安となります。30日以内の短期コースであればStudent’s Pass不要で受講できる点も大きな特徴です。ここからは主要校の特徴と短期受講の制度を解説します。

語学学校別の料金目安

シンガポールには英国系・米国系・日系・現地系のさまざまな語学学校があります。コース内容・期間・授業時間で料金が変わるため、必ず複数校の見積を取って比較しましょう。

学校名特徴料金体系の傾向
British Council Singapore英国系・公的機関週料金・見積制
inlingua Singapore欧州系・CPE登録校コース別・見積制
SSTC Institute現地校・EduTrust認証コース別
EF Singapore国際チェーンパッケージ型・見積制
Kaplan Higher Education大学進学準備併設コース別
※2026年5月時点。料金は公式サイトでの見積依頼または認定エージェント経由で取得が必要です。

シンガポールの語学学校選びで注目したい認証が2つあります。CPE(Committee for Private Education)登録は私立教育機関の必須要件EduTrust認証は教育品質の上位認証で、いずれもStudent’s Pass取得の前提条件です。 料金が同程度なら、EduTrust 4-Year(最上位)認証校を選ぶと安心です。

30日以内はStudent’s Pass不要

30日以内の短期語学コースは、観光ビザ免除(Short-Term Visit Pass)の範囲内で受講できます。 日本国籍者はシンガポールにビザなしで30日(一部90日)滞在可能なため、Student’s Passの申請(合計S$90・約11,250円・審査2〜4週間)が不要です。「夏休みに2週間」「ゴールデンウィーク前後に1週間」といった社会人・大学生の短期留学には、申請手続きが簡素な点が大きなメリットといえます。

ただし31日以上の滞在では、たとえ語学コースであってもStudent’s Passが必須となります。1ヶ月超のコース申込時は、入学許可後に学校がeForm 16をSOLAR+で申請する流れを必ず学校側と確認してください。

学生ビザ(Student’s Pass)の費用と申請手順

学生ビザ(Student's Pass)の費用と申請手順

Student’s Passの費用は、申請料S$30+発行料S$60=合計S$90(約11,250円)です。 日本国籍者はMultiple Journey Visaが不要で、追加料金は発生しません。申請から発行までは通常2〜4週間、ピーク期(8月入学・1月入学前)は6〜8週間かかるため、留学開始3ヶ月前を目安に学校とのやり取りを始めましょう。ここからは費用・フロー・必要書類を解説します。

申請料・発行料

Student’s Passの公式手数料は申請料S$30(返金不可)と発行料S$60の合計S$90で、日本円換算で約11,250円です。 申請料はSOLAR+でのオンライン申請時にクレジットカード等で支払い、発行料はシンガポール入国後にICAサービスセンターで支払います。日本国籍者はビザ免除のためMultiple Journey Visa(S$30)は通常不要で、世界的に見てもシンガポールの学生ビザ費用は安価な部類です。

申請フローと所要期間

申請は学生本人ではなく、まず学校がオンラインシステム「SOLAR+」を通じて開始します。流れは以下の5ステップです。

  1. 学校がeForm 16をSOLAR+で送信:入学許可後、学校がアプリケーション番号を発行。
  2. 学生がSOLAR+で個人情報入力:受領した番号でログインし、書類アップロードと申請料S$30の支払い。
  3. ICAによる審査:通常2〜4週間。ピーク期(8月入学・1月入学の直前)は6〜8週間。
  4. IPA(In-Principle Approval)受領:これが入国時のビザ代わり。印刷して持参。
  5. 渡航・ICAでパス発行:シンガポール入国後、ICAサービスセンター(Crawford Street)で生体認証登録。発行料S$60を支払い。

2023年2月27日以降、Student’s Passは物理カード発行を廃止しデジタル発行のみとなりました。 スマートフォンでICAアプリにログインして表示する形式です。出典:ICA公式(ica.gov.sg)。

主な提出書類は以下のとおりです。学校から個別に追加書類を求められる場合もあるため、必ず最新の指示を確認してください。

  • 有効なパスポート(残存有効期間6ヶ月以上推奨)
  • 入学許可書(Letter of Acceptance/Offer Letter)
  • パスポートサイズの証明写真(白背景・3ヶ月以内撮影)
  • 健康診断書(ICA指定様式・3ヶ月以内発行)
  • 学歴証明書・成績証明書
  • 財務能力証明(資金証明書)
  • IPA Letter(入国時に印刷持参)
  • 12歳以下:ワクチン接種記録(CDA)

子ども・中高生留学の費用と注意点(保護者向け)

子ども・中高生留学の費用と注意点(保護者向け)

シンガポールのインターナショナルスクールは、年間学費が約375〜625万円(参考レンジ・Numbeo調べ)と日本のインター校と同水準〜やや高めです。 政府系(ローカル)学校に通う場合は21歳以上のシンガポール市民/PRのLocal Sponsor(ガーディアン)が必要となり、母親はLong-Term Visit Pass(LTVP)で同伴可能です。ここからは学費・ガーディアン・滞在の3軸で解説します。

インターナショナルスクールの年間学費

主要インターナショナルスクールの年間学費は、参考レンジでS$30,000〜50,000(約375〜625万円)が目安です。 UWCSEA、Tanglin Trust School、Singapore American School、Dulwich College Singaporeなどの上位校は世界的にも知名度が高く、入学待機リストがある学校もあります。日本人向け選択肢として早稲田渋谷シンガポール校(高校)、シンガポール日本人学校(小・中)もあります。

学校カテゴリ学校例年間学費の参考レンジ
国際バカロレア系UWCSEA、Tanglin Trust School約375〜625万円
米国系Singapore American School約375〜625万円
英国系Dulwich College Singapore約375〜625万円
日系早稲田渋谷シンガポール校/日本人学校公式要確認
※Numbeo Cost of Living(International Primary School年間平均S$40,515)に基づく参考レンジ。各校の正確な学費・入学金は公式サイトで個別確認が必要です。

学費に加えて入学金(数百〜数千SGD)、施設費、教材費、制服費などが別途必要となるため、初年度総額は学費の1.1〜1.3倍を想定しておきましょう。

ガーディアン制度と保護者同伴

シンガポールの政府系学校(ローカル校)に通う場合、21歳以上のシンガポール市民またはPRのLocal Sponsor(保証人)が必須です。 インターナショナルスクールは学校により規定が異なるため、出願前に各校に確認してください。

母親はStudent’s Pass保持者の親としてLong-Term Visit Pass(LTVP)を申請可能です。ただしLTVPでは原則として就労に制限があり、フルタイム勤務にはLOC(Letter of Consent)の取得が必要です。制度設計上は「母子留学」が現実的な選択肢となるため、父親の同伴が必要な場合は別途就労ビザの要件を確認してください。

滞在形態と費用

子ども留学の滞在形態は、寮・ホームステイ・親同伴の3パターンが基本です。

形態月額目安円換算
寮(学校提供・一部のみ)公式要確認
ホームステイS$1,200〜2,000約15〜25万円
親同伴の住居(HDB〜コンドミニアム家族向け2〜3BR)S$2,500〜5,000+約31〜62万円+
※ホームステイ相場は公開情報が限定的で、各エージェント/学校での個別見積が必要です。

親同伴の場合、家族向け2〜3BR物件は月S$2,500〜5,000(約31〜62万円)以上が必要となり、学費と合わせると年間1,000万円超の総額になるケースも珍しくありません。 教育投資としての効果と家計負担のバランスを慎重に判断しましょう。

奨学金でシンガポール留学費用の負担を軽減する方法

奨学金でシンガポール留学費用の負担を軽減する方法

シンガポール留学では、公的奨学金・大学奨学金・MOE Tuition Grant・民間財団系の4層で費用負担を軽減できます。 ただしMOE Grantは卒業後3年のシンガポール就労義務がセットとなるため、日本に帰国予定の方は受給判断を慎重に行う必要があります。ここからは4分類別に主要な奨学金を解説します。

公的奨学金(JASSO/トビタテ)

日本の代表的な公的奨学金は、JASSO(日本学生支援機構)海外留学支援制度とトビタテ!留学JAPANの2種類です。 JASSOは日本の大学から協定校への交換・派遣留学生向けで、月額奨学金+渡航支援金が支給されます。学位取得型もあり、海外大学への正規進学者が対象です。

トビタテ!留学JAPANは文部科学省主導で、月額12〜20万円+渡航費・授業料補助が給付されます。いずれも申請は所属大学・高校経由となるため、留学計画段階で大学の国際交流課・JASSO担当窓口に早めに相談してください。

大学奨学金(NUS Global Merit/NTU Nanyang等)

NUS Global Merit Scholarshipは、学費全額(MOE Grant込み)+生活費S$5,800/年+PC手当S$1,750という大型奨学金です。 入学申請時に自動的に審査対象となり、別途申請は不要です。NTUのNanyang Scholarshipも同様に学費補助+生活費補助の構成で、いずれも採択率は非常に低いものの、合格すれば学費・生活費の大半が賄われます。

採択を目指す場合は、高校時代の学業成績(GPA/IB/A-Level等)と課外活動の実績が重視されるため、出願1〜2年前から準備するのが現実的です。

MOE Tuition Grantと3年就労義務

MOE Tuition Grantは、シンガポール教育省が国立大学(NUS/NTU/SMU等)の留学生に対して学費の40〜60%を補助する制度です。 Grant受給により、たとえばNUS Engineeringの学費はS$39,700からS$21,400(約496万円→約268万円)まで下がります。

ただしGrant受給者には卒業後3年間のシンガポール就労義務(Service Obligation)が課されます。シンガポール所在企業(または海外進出のシンガポール企業)に正社員として就労する義務で、違反すると返還義務(学費差額+利息)が発生します。「日本に戻って就職予定」の方は受給を見送り、私立大学進学や奨学金の組み合わせで負担を抑える代替案も検討する価値があります。

民間財団系奨学金

民間財団系では、飛鳥スコラシップ、吉田育英会、伊藤国際教育交流財団などが月額10〜20万円程度を給付しています。 給付額・対象・申請期日は各財団で大きく異なり、海外大学の正規進学者を対象とするものが多いです。複数の奨学金を併用できるケースもあるため、JASSO「奨学金検索」や日本学術振興会の情報を活用して早期にリサーチしましょう。

シンガポール留学費用と他国の留学費用を比較

シンガポール留学費用と他国の留学費用を比較

シンガポール留学の年間費用は、東南アジア圏(フィリピン・マレーシア)より高く、英語ネイティブ圏(米国・英国・豪州)と同等〜やや安いレンジに位置します。 「英語留学・治安・国際性」のバランスでは独自の強みがあり、単純な費用比較ではなく特徴を併記して判断するのが適切です。ここからは8か国の年間費用目安を比較します。

費用最優先で検討する方は「年間費用」列を、英語環境を重視する方は「主な特徴」列もあわせてご覧ください。語学留学1年または交換留学を想定した目安です。

年間費用の目安主な特徴
シンガポール約230〜550万円英語+多言語環境・治安◎・物価高
フィリピン(セブ)約120〜240万円マンツーマン中心・低コスト・東南アジア英語
マレーシア約150〜300万円英語+アジア圏・コスト中・物価安め
オーストラリア約300〜500万円英語ネイティブ・ワーホリ可・留学生多
イギリス約400〜700万円英語ネイティブ・伝統校・物価高
カナダ約300〜500万円英語+仏語・留学生に寛容・ワーホリ可
アメリカ約400〜800万円大学多様・奨学金豊富・物価高
韓国約150〜300万円韓国語留学・近距離・コスト中
※2026年5月時点・各国の語学留学/交換留学の一般的な目安。最新情報は各国の公式留学情報や認定エージェントでご確認ください。

シンガポールはフィリピン留学(年120〜240万円)の約2倍ですが、英語ネイティブ圏(米国・英国)の約半額〜7割です。「日本との時差1時間・直行便7時間」「公用語に英語と中国語を含む」「世界トップレベルの治安」という強みを総合評価する必要があります。

なお、シンガポールは日本とのワーキングホリデー協定がないため(2026年5月時点・外務省ワーキングホリデー制度対象国一覧)、就労を伴う長期滞在を希望する方はオーストラリア・カナダ・イギリス・韓国なども選択肢に加えてください。

シンガポール留学の費用を抑える8つの節約術

シンガポール留学の費用を抑える8つの節約術

滞在・食費・学費の3項目で工夫すれば、シンガポール留学費用は年100万円以上の節約も可能です。 物価が高いシンガポールでも、留学生コミュニティで定番の節約パターンを押さえれば、月の生活費を大幅に下げられます。ここからは効果の大きい順に8つの節約術を紹介します。

節約術想定節約額注意点
滞在をHDBコモンルーム/大学寮にする月約12.5〜25万円HDBは最低6ヶ月契約
学費はMOE Grant+大学奨学金で軽減年125〜250万円+Grantは3年就労義務
食事はホーカー+自炊中心月約2.5〜6.3万円栄養バランスに注意
通信費はMVNO SIM Onlyを選ぶ月約1,250〜2,500円契約縛りなし
交通費は学生Concession Cardを利用月約3,750〜6,250円認定校在籍者のみ
保険は補償の重複を排除年数万円過度な節約は危険
日用品はジョホールバル(マレーシア)で買出し月約12,500〜25,000円出入国の手間
航空券は閑散期予約・LCCを活用片道約2〜5万円受託手荷物別料金
※節約額は目安です。個人の生活スタイルにより変動します。

各節約術には注意点とトレードオフがあります。たとえばHDBコモンルームは家賃を半分以下にできる一方で、最低6ヶ月契約のため短期留学では使いにくい制約があります。「節約のために何を諦めるか」を事前に整理し、自分の留学目的に合った組み合わせを選ぶことが大切です。

シンガポール留学の費用に関するよくある質問

シンガポール留学の費用に関するよくある質問

シンガポール留学の費用について、初めて検討する方から多く寄せられる質問を10問にまとめました。

Q1. シンガポール留学の費用は最低いくらから始められますか?

A. 1週間の短期語学留学なら、最安で約10〜15万円から始められます。

最安構成は「閑散期のLCC往復航空券(約3〜4万円)+ホームステイまたはホステル(1週間S$300〜500・約3.7〜6.2万円)+語学学校1週間コース(S$200〜300・約2.5〜3.7万円)」の組み合わせです。

保険・現地交通費・食費を加えると下限15万円が現実的なライン。「とりあえずシンガポールを体験したい」という目的であれば、1週間プランから始めるのがおすすめです。

Q2. シンガポール留学とフィリピン留学、費用の差はどれくらいですか?

A. シンガポールはフィリピン(セブ)の約2倍が目安です。

1ヶ月の語学留学でフィリピンが約12〜20万円、シンガポールが約25〜55万円。1年留学ではフィリピン約120〜240万円、シンガポール約230〜550万円が相場です。

差の理由は物価水準と授業形態。「短期間で英語力を集中強化したい」ならフィリピン、「英語+アジアの国際都市環境を体験したい」ならシンガポールという選び方が一般的です。

Q3. 子どもをシンガポールに留学させる場合、保護者の同伴は必要ですか?

A. 政府系学校では21歳以上のシンガポール市民/PRのLocal Sponsorが必須で、母親はLTVPで同伴可能です。

シンガポール市民/PRのLocal Sponsor(保証人)が見つからない場合は、政府系学校への入学は実質的に困難です。インターナショナルスクールは学校により規定が異なるため、出願前に各校へ直接確認してください。

母親の同伴はStudent’s Pass保持者の親としてLong-Term Visit Pass(LTVP)を申請可能ですが、就労には別途LOC(Letter of Consent)が必要です。母子留学を計画する場合は生活費の捻出方法を事前に整理しておきましょう。

Q4. 大学の学費はいつ・どのように支払いますか?

A. NUS/NTU/SMUいずれも学期初めに学期分を一括納付するのが基本です。

支払い方法はクレジットカード、海外送金、シンガポール現地銀行口座からのGIRO(自動引落)が一般的です。海外送金には手数料・為替手数料が発生するため、現地口座開設後はGIROが手数料面で有利です。

奨学金やMOE Tuition Grant受給者は、自動的に減額された金額が請求されます。請求書は学生用ポータル(NUS EduRec、NTU StudentLink、SMU OnTrac等)で確認します。

Q5. シンガポール留学中に現地でアルバイトはできますか?

A. Student’s Pass保持者は学期中週16時間まで就労可能、学期外(休暇中)はフルタイム可(条件あり)。

ただしこの就労条件はMOM(人材省)が指定する「認可教育機関の正規生」が対象です。CPE登録の私立校学生は就労不可となるケースもあるため、入学前に学校とMOMの最新ガイドラインを必ず確認してください。

時給はサービス業でS$10〜15(約1,250〜1,875円)程度。ただし留学の主目的は学業であり、生活費全額をアルバイトで賄うのは現実的ではありません。

Q6. MOE Tuition Grantは誰でも受けられますか?

A. 国立大学(NUS/NTU/SMU等)の合格者は申請可能ですが、卒業後3年のシンガポール就労義務がセットです。

Service Obligationと呼ばれるこの義務は、シンガポール所在企業(または海外進出のシンガポール企業)への正社員雇用が条件です。違反すると差額+利息の返還義務が発生します。

「日本に戻って就職予定」の場合は、Grantを受給せず私立大学進学や民間奨学金との組み合わせで負担を抑える選択肢も合理的です。出願段階で「卒業後どこで働くか」の仮定義をしてから判断しましょう。

Q7. 為替変動で留学費用はどれくらい変わりますか?

A. 1 SGDあたり±5円の変動で、年S$30,000の学費が±15万円変動します。

たとえば1 SGD=125円のときの学費S$30,000は375万円ですが、1 SGD=130円になれば390万円、120円になれば360万円です。4年間では±60万円の差。

為替リスクを抑えるには、①為替予約サービスの活用、②複数回に分けた送金(時期分散)、③現地口座への計画的な事前送金、の3パターンが現実的です。

Q8. 留学保険は必須ですか?

A. 制度上は任意ですが、シンガポール留学では事実上必須です。

シンガポールは外国人への政府医療補助がなく、私立病院では救急受診で数十万円の請求事例があります。歯科治療や入院手術ではさらに高額化します。

NUS/NTUなどの正規生は大学指定のGroup Health Insurance加入が義務。短期留学・語学留学でも、歯科・救急・携行品損害をカバーするプラン(1年で15〜25万円目安)を必ず加入しましょう。

Q9. 短期語学留学にビザは必要ですか?

A. 30日以内ならStudent’s Pass不要、31日以上は必須です。

日本国籍者はシンガポールにビザなしで30日(一部90日)滞在可能なため、30日以内の短期語学コースは観光ビザ免除(Short-Term Visit Pass)の範囲で受講できます。申請手続きが不要で気軽に渡航できる点が短期留学の大きなメリットです。

31日以上のコースを申し込む場合は、Student’s Pass(合計S$90・約11,250円)が必須で審査に2〜4週間。ピーク期は6〜8週間かかるため、入学許可後すぐにSOLAR+申請の段取りを進めましょう。

Q10. シンガポール留学を扱う日本のエージェントはどう選べばいい?

A. JAOS/J-CROSS認定の有無、料金透明性、サポート範囲の3点で総合判断しましょう。

JAOS(一般社団法人海外留学協議会)はjaos.or.jpで、J-CROSS(一般社団法人留学サービス審査機構)はjcross.or.jpで認定状況を確認できます。

料金透明性は「為替レート上乗せ幅」「カウンセリング料」「ビザ申請サポート料」「航空券手配料」「キャンセルポリシー」の5項目で確認。必ず2〜3社のカウンセリングで同条件の見積を比較することを推奨します。

まとめ|シンガポール留学の費用と次のアクション

シンガポール留学の費用について、要点を3つに整理します。

  • 期間×タイプで総額が大きく変わる:短期語学1ヶ月で約25〜55万円、長期語学1年で約230〜550万円、大学4年で約1,070〜2,700万円が目安。
  • 変動要因はMOE Grant・滞在形態・学校タイプ:特に大学留学はGrant受給で学費が約2分の1になる一方、3年就労義務とのセット。
  • 節約と奨学金の組み合わせで負担を軽減:HDBシェア・ホーカー活用・MVNO通信・JASSO/トビタテ活用で年100万円以上の節約も可能。

「自分のケースで具体的にいくらかかるか」「どの大学・語学学校が適しているか」「奨学金の申請をどう進めるか」は、個別事情によって最適解が変わります。

※本記事の金額・制度情報は2026年5月時点のものです。為替レートは1 SGD=125円で統一。最新情報は各公式サイト(NUS/NTU/SMU/ICA/JAOS/J-CROSS等)でご確認ください。

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この記事を書いた人

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